那田尚史の部屋ver.3(集団ストーカーを解決します)

「ロータス人づくり企画」コーディネーター。元早大講師、微笑禅の会代表、探偵業のいと可笑しきオールジャンルのコラム。
 

渡辺二郎の思い出

2012年12月20日 | スポーツ、武道、格闘技など
今日も簡単に。気になっていた人物・渡辺二郎に関してwikiから抜粋引用。
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渡辺 二郎(わたなべ じろう、1955年3月16日 - )は、日本の元プロボクサー(大阪帝拳ジム所属)。現在は暴力団関係者(山口組系極心連合会相談役)

生涯戦績は28戦26勝(18KO)2敗(世界戦14戦12勝(8KO)2敗)。

電車で外の景色を見て動体視力を鍛えろ」などの独自のトレーニング方法や、「汗でびしょ濡れになったTシャツは他の練習生を不快にさせるので着替えろ」などの心がけを述べており、一般的な入門書とは一線を画していた。
 ファイティング原田が十数kgの減量をしたと語っているのに反し、「それだけ体重が増えているのは普段の節制が足りないのだから、自慢ではなくて恥じるべき」と意見したことがある。
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私は格闘技、武道、そのほかスポーツ関係は、実践も観戦も大抵好きだ。ボクシングは10代の終わりごろに輪島功一やガッツ石松がいて、所謂「キャラが濃い」ボクサーだったために友人たちと大いに興奮してテレビ観戦した。キンシャサの戦いで全盛期のJ・フォアマンとピークを過ぎたモハメッド・アリとの世界ヘビー級選手権、「絶対にアリが勝つ」と信じてその通りになったときの感動も忘れがたい。まさかロシアンタンクなどという戦法を使うとは思わなかった。完全にガードしてロープにもたれ打たせるだけ打たせて、相手が打ち疲れた瞬間にジャブでKOしたのだが、その後のJ・フォアマンの復活も感動的で、知らない人は是非調べてみてほしい。

ところで渡辺二郎に関しては独特の感慨がある。
 彼は日本拳法の出身で確か大学選手権のチャンプだったと記憶している。同僚や批評家たちは彼を「天才」と呼び絶賛した。http://www7a.biglobe.ne.jp/~BOXCITY/jirou.htm なども褒めちぎっている。

彼の試合の様子は以下に収録されている。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&v=CK2kEd4QbDY&hl=ja

引退後解説者だったころに渡辺は次のように言っていた。
「ボクシングと喧嘩は根本的に違う。例えば心斎橋で肩が触れ合ってドツキアイになったら喧嘩。ボクシングの場合はその場でやらず、2ヵ月後にリングの上で決着しよう、と話をつけ、その2ヶ月間お互いにトレーニングしてルールのあるドツキアイをする」と解説した。非常に分かり易く、頭のいい人間だなぁ、と改めて好感を持った。

ところが後年、ご存知の通り平手酒造(ひらてみき)ではないがヤクザの用心棒となって逮捕されたときの顔を見ると、人相がすっかり変わり別人のようになっていた。
 こうなった理由は知らない。言うまでも無く、唯識、フロイト、ユングなどの深層心理学では、無意識の中には全く別の人格が潜んでいると説く。とくにユングの場合はシャドーという元型を仮定して、それとの統一を個性化(自己実現)の前提としている。あるちょっとしたことが原因で人格が反転したのだろう。

それにしても天才といわれ、最も冷静でクレイバーなボクサーと評価され、独自のダンディな哲学を持っていた人間があそこまで変わるものか、と愕然とした。
 こういう場合、大抵は金か女かドラッグで罠を仕掛けられるのだが、どうなんだろう。彼の属している山口組系極心連合会で調べてみると、芸能界と密接した繋がりがあり、トラブルが起こったときの解決など所謂「ケツ持ち」の仕事が多いようだ。また渡辺二郎は頼まれたら断れない性格とも言われている。

私は裁判官や弁護士にも大悪党もいれば、ヤクザにも善人がいることは体験的に知っている。だから彼がヤクザの構成員という理由で彼を偏見の対象とはしない。大ファンだった天才ボクサーが、その名誉を失ってしまったことに同情するのみである。
 今からでも遅くない、世のために一肌脱いで再び活躍して欲しいものだ。