ひとり語り 劇車銀河鐵道 いちかわあつき

 ひとり語りの口演や、絵本の読み語りなどの活動をしています。
 何処へでも出前口演致します。

名作はやっぱりいいですねえ・・・・・・。

2011-12-01 15:55:36 | Weblog
 BSプレミアムで放映していた「モロッコ」「真昼の決闘」と、ゲーリー・クーパー主演の2本の作品をついつい観てしまったのですが、やっぱりいいですねえ。

 といって、今回ずいぶん久しぶりに見直して思ったことは、若い頃にはゲーリー・クーパーのカッコ良さばかりに眼が行っていたということです。
「モロッコ」のマレーネ・ディトリッヒ、そして「真昼の決闘」のグレース・ケリーとこの二人の女優さんに、今回私は泣きました。

 命を懸けて恋する男のあとを追うディトリッヒ演ずるアミー、あの表情に今更ながらにやられました。
 やっと心の中で葛藤するおんなごころを読めるようになったのでしょうか? 演技を超えた、いや彼女がたどって来た人生そのものをまで一瞬に表現して見せたディトリッヒの役作りは見事なものです。

 また、グレース・ケリーも同様です。これまでただ美しい女優さんというイメージでしか捉えていなかった自分の観る眼の浅さを思い知りました。
 決闘に赴く夫を一度は見限るものの、銃声を聞くやいなや、とっさに列車から降りて夫の安否を確かめに走る新妻。
 この心のゆれは、「モロッコ」のディトリッヒともダブって見えます。

 それにしてもゲーリー・クーパーという人は、共演する女優さんの魅力を引き出す人ですね。
「昼下がりの情事」のオードリー・ヘップバーンしかり・・・・・・。

「真昼の決闘」の新婚夫婦なんてどう見ても年違いすぎですけど、そんなことどうでもよくなりますもん。
 ゲーリー・クーパーは確か64歳くらいで亡くなってますから、もっと長生きしていろんな女優さんともっともっと共演させてみたかったですよね。

 ちなみにゲーリー・クーパー主演の一押し作品は「ヨーク軍曹」。彼を国民的大スターにしたともいえるオスカー受賞作品です。
 レンタル屋さんにDVDってあるのかな??