台風９号の接近。

　台風が近づいています。東海地方も明日には影響が出そうです。
　ここのところ雨がないので、雨の降ってくれるのはありがたいですが、いっぺんに降り過ぎてくれるのは困りものです。程ほどでと止めてもらいたいものですがそう上手くは行かないかもしれません。

　さて、台風を題材にした小説や映画・舞台というもので思い出されるもの。
　まずは相米慎二監督の「台風クラブ」。あまり明快快活な映画ではありませんでしたが、あのアンニュイさ、台風を待つ妙な高揚感が感じられる映画でした。

　北村想・作「シェルター」も台風の話が出てきますが、これは私が若い頃舞台で演らせてもらったことがあります。
　おそらくは伊勢湾台風の経験をもとに、その台風一過の高揚感を語る場面がありました。
　伊勢湾台風は発生から去年でちょうど５０年、多くの犠牲者を出した大変な台風災害として、子どもの頃からよく聞かされてきた台風ですが、私の生まれたのはその１年後なので、実際には知りません。

　小説の世界で台風が扱われているものといえば、う～ん思い出されません。
　ああ、夏目漱石の「二百十日」渡辺淳一の「野わけ」とか？
「二百十日」は確かに強風の中を阿蘇山めがけて歩くのですが、あれはやはり台風でしたでしょうか。
「野わけ」にいたっては、実際に台風が描写されているかどうか、記憶にありません。