London徒然草

「ばく」のロンドン日記

おいてきぼり

2010-01-30 | わんこ


学校が休みだったり、早く終わる時、子供たちが、
ピップの散歩に行ってくれる時があります。

まあ、ほとんどが、いやいやなんですけど。

息子がつれて出てくれた日、



出かけて、だいぶしてから、

「ワンッ」

という声が。

声を聞いて、裏庭のガラス戸をあけても、姿が見えず。

あれ??

「今、ピップ君の声が聞こえなかった??」

しばらくすると、また、

「ワンッ」

「今、聞こえたよねえ」

今度は、皆で探すと、なんと
表の車通から出入りする家の裏口で、
ピップ君、尻尾ふりふり待っています。

ドアを開けると、待ってましたとばかり家に入ってきました。

が、彼を連れて行ったはずのお兄ちゃんがいません。

ご察しのとおり、ピップ君、お兄ちゃんを置いて
一人で、散歩から、帰ってきてしまったのでした。

表から戻ってきたということは、車がたくさん走る
表の道を少なくとも、フィールドの出口から、
50メートル以上歩いて、ちゃんと家に戻って
裏口で待っていたということになります。

しばらくしてから、お兄ちゃんが、フィールド側の庭から戻ってきて、大騒ぎ。

「二つ先のフィールドを歩いていたら、ピップ君が行方不明なった
どこを探しても、見つからない、どうしよう」

と、困惑顔。

「もう、一人で帰ってきたよ~!」

と、大笑いしたのでした。

しかし、よくも無事に戻ってきたものです。

もし、道の反対に、ほかの犬でも散歩していたら!と思うと
ぞっとしたわが家族でありました。

おいてこられた、おにいちゃん、
しばらくはオカンムリでありました。




科捜研から,考古学,発掘助手へ

2010-01-27 | 飼い主ネタ


先日、科捜研メンバーとして,活躍してくれた
ピップ君ですが,今日は開いていたドアから、
ふらふらと、高校生のお兄ちゃんの部屋に入ってきました。

床に散乱している洋服の下に埋もれていた
鞄に鼻を突っ込んでいます。

呼んでもなかなか出てこないので,何か変だなと思い
中をのぞいて見ると



なるべくリアルでない写真を選びました(汗)


お食事直前、直後だったら失礼します。

お昼のお弁当の(かつての)サンドイッチ、2つ。
見事に,緑色になって、固まっております。

このおとしまえ,どうつけてくれようか、
思案中の私をじっと見上げる
愛犬でした。

「大丈夫,キミは悪くない♪」


反論

2010-01-26 | わんこ


ソファーで,毛布にくるまって寝てばかり,と悪口をいったら、
反論されました。



「秀吉ピップ」

私が外出すると,私の室内履きサンダルを
胸の下で、暖めて待ってくれます(笑)



「科捜研ピップ」

この,カーペットにくっきり残る足跡の、足の指の跡は,
サイズと,匂いから言って,お兄ちゃんが,
泥どろの靴下で階段を上ったに、ちがいありません。



ね,ボク、結構、役に立っているでしょ





ぶんめい

2010-01-22 | 飼い主ネタ


昨年,11月のある日、
お洗濯物を干していると、息子のパーカーがやけに重い。

いやな予感は見事に的中し、ポケットから,携帯電話が出てきました。
お湯で,1時間くらい,洗ってあげちゃいました。
慌てて,できるだけ分解し、完全に乾燥作業。

通話はできるのですが,液晶がだめなので,
脳死状態となりました。

「自己責任」

なので、年が明けても,ほってありましたが,
携帯なしでは、息子と連絡がとれなくて困る事が数回....

でもデモ、息子に新しい電話を買い与えるのは
あまりに悔しいので、私が新しく電話をアップグレードし、
息子に私の使っていた、古ーい電話をあげる事に。



で、iphoneが第一希望だったのですが、かなわず。

それなりに、カシコイ電話になりました。
娘に使い方を教わっております

「おおおー、こんな事もできるのか~」

ピコピコと,小さいボタンと格闘中の私を
何してるの?と見上げてくれる、猫のクラウディー


<No3 撮影>

今日の彼女は、映画「シュレック」に出てくる,猫ちゃんみたいね♪

ピップ君は,いつものソファーの上で,毛布にくるまって
冬眠中なので,今日は記事には出してあげません(笑)

しかし、どうして,こっちの電話は,ストラップを付けるところが
無いのだろう?

と子供達に聞いたら,
「そんなのつけるの日本人だけだから」
と言われました。

ふんっ。

今回の電話も,何もつけられません(涙)


15年

2010-01-19 | 飼い主ネタ


足の痛みが引いたようで,やっと、ちゃんと歩けるように
なりました。心配しました。



やはり,体重を8キロ以下にしておかないと
何処かから飛び降りたとき、足を痛めるようです。
もともと,足の形に先天的な奇形があり、
加齢もあるので、これからも気をつけないといけません。



さて、阪神淡路大震災から15年の報道。
もう,そんなに時間は経ったのですね。

ハイチの大地震のニュースをみて、
大震災がフラッシュバックしました。

関西にいた訳でも、知り合いが被災した訳でも無いのですが。

あの地震の前夜、当時住んでいたマンションで,ぼや騒ぎがあり、
夜中ドアを叩く音と「逃げて下さい」という叫び声で
起こされました。

当時1歳半と4歳だった子供達を起こして、慌てて家を飛び出しましたが,
何とも言えないこげた匂いと、消防車のサイレン、近所の人々と
寒い夜中に、パジャマにコートを羽織って,外に立ちすくんでいた数時間。

子供達にもコートを着せ,毛布でくるみ、
なぜか手には、紙おむつを握って、呆然としていた私。
持ち出すんなら,違うものがあるだろうと思ったものでした。

火事は,幸いぼやですみ、寒さも限界で,家に戻っても安全と言われたときは
心底ほっとしました。

そして,再びベットに入って,数時間。

7時前に目覚ましに起こされ,無意識につけたNHKのニュースをみて
目を疑いました?

私まだ寝ぼけてる??

高速道路が横倒しになっていました。

そのあと出勤した会社には、大阪の支社の機能が落ちていた事と、
関西国際空港への交通機関が止まったりの問題などで,
一日中、鳴り続く電話と格闘していた、記憶。

そして,震災の翌日は,奇しくも私の誕生日。
震災以来、震災の報道を聞くと、ああ,また誕生日がくるんだ
と思うのです。



さっき,離れて暮らす娘から



白いミニ薔薇と,シャンペン、チョコレートの入ったバスケットが
届きました。

ありがたいです。
無事に優しい娘に育ってくれて,ありがとう。
金欠病なのに,無理して。

不慮の事故や、災害で,生きられなかった人たちや、
病気と闘っている友人、
ハイチでいま大変な思いをしている人たちに、
思いを馳せながら、今年は静かに誕生日を過ごそうと思います。

もちろん、産んでくれた遠く日本の母にも思いを馳せて。



寒さなんて吹き飛ばせ

2010-01-17 | ロンドン暮らし


雨が降って,気温が5度まで上がり、雪が溶けました。

でも,二日前に足を痛めたピップ君、まだ左前足をかばって歩いているので,
今日もお散歩はお休み...ですね。

クリスマス休み,オットと息子の我が家男性チーム、
いくら口を酸っぱくして,フード以外あげないでといっても、
「クリスマスだから」
といって、チーズだの、ソーセージだのピップに、あげ放題。
せっかく,必死に減らした体重もあっという間に跳ね上がり。

私に、「男性チーム餌やり禁止令」を出されたのもつかの間。

やっぱり,足を痛めました。
怒り心頭の私です。

その,男性チーム、今日は二人でいそいそ出かけて行きました。

雨の中,電車で2時間、ごひいきのマンチェスターユナイテッドの応援に
マンチェスターまで。

ほぼ入手、不可能のこのチームのチケットをプレゼントされました。

しかし、寒いのに,ご苦労様です。

9時ごろ戻るそうですが,ご飯食べて帰ってほしいなあ,とぼんやり考えている
私であります。

そして、さっき、携帯にメールと写真が届きました。
帰りの電車が一時間遅れるそうです。
よくよく、オットさんは電車と相性が悪いみたいですね(笑)



ツミホロボシ

2010-01-15 | ロンドン暮らし


昨日も一日,雪が降り続いたロンドン。
そろそろ,融けてくれないと,身動きがとりにくくて,辛いです。



今年の冬は,寒さに弱い植物には辛いかもしれないなあ。

寒さに強い,クリスマスローズは,



けなげに,がんばっています。



さて、年末、大学生の娘が家に戻って来て,
庭に面したキッチンテーブルに座っていて,
いきなり「キャー」という叫び声。

庭を大きなドブネズミが走って行ったというのです。

我が家の庭のボイラールームから出て来たみたい、というので、
おそるおそるのぞいてみると、鳥の餌台に乗せる為に
買ってあった,鳥の餌袋が見事に破られ、食い荒らされ
まわりには,鼠のフンが.......。

うかつでした。
すっかり,存在を忘れていました。

慌てて、大掃除をして、家にあった鼠駆除用の餌を置いて,
とりあえず「無かった事」に。



雪で隣の一人暮らしのおばあちゃまのくるまが,
一週間以上動いていないので,心配なのと、何かついでに買い物がないか
確認しに,隣家を尋ねると、ドアを開けてくれたおばあちゃま。

「家の中が臭いでしょ」

「じつは年末に鼠が庭に出たので,行政に頼んで,業者にきてもらったの」

ええ....っ、それって、ウチの鳥の餌が原因かも....(汗)

「そうしたら,鼠がうちの、リビングの床下で絶命したみたいで
床下からひどい悪臭がするのよ、こまっていて」

「なので,暖炉に火を入れて空気を入れ替えを続けているのだけれど
いつも暮らしているリビングルームには入る事ができないほどなの」

これって,これって、我が家のせいかもしれません........

雪で,暖炉用の木を買いに行かれない、とのことで、
でも、でも、我が家の不始末は,言い出せず。

「燃やすための木なら、ウチのクリスマスツリー、大きいので、
資源収集に出さないで,できるだけ小さくして,持ってきます。
杉だから燃やすといい香りだし」



という事で,私、カーポートで,のこぎりとハサミを手に
格闘する事、今日で3日目です。

せめてもの,ツミホロボシ、ということで.......

うえ~ん、ごめんなさい





半世紀!

2010-01-11 | 飼い主ネタ


冷蔵庫以下の気温がまだ続いております。
今もひらひらと粉雪が舞い散る天気、
車は恐ろしくて、メインの道しか走れませんし
ブレーキを踏むときは恐る恐るで、止まらないことも2,3回。
ひょえ~



PAさんより、拝借した写真ですが、国中、真っ白ですねえ。



さて、この国では、日本にさきがけ?18歳で成人です。
選挙も、飲酒も、18歳から。

でも約50年前まで21歳で、成人だった名残と、
大学へ進学した場合21歳で卒業なので、(大学は3年です)
18歳に並んで21歳の誕生日も盛大に祝います。

大学生のNo1の友人、このお正月に21歳になったため、Camden Town
という町にあるレストランを借り切ってパーティーがあるそうで、
「何着ていこう~」とクリスマスから大騒ぎ。

当日までドレスが決まらず、ワーワー騒いでいた娘も
何とか妥協し、決めたようで。

で、猫なで声が聞こえてきました。

「おねがいがあるんだけど~!」

いやな予感。

「コートと、ハンドバッグ貸して~っ」



私のワードローブから引っ張り出してきたのは、
古~い黒のコート。

いいけど、手の長い彼女には袖が短いんじゃないかといいましたが、
今年は短い袖がはやりだそうで。

なんと、このコート、私の母が私を産む前に来ていたコートで
私が気に入って貰い受け、ロンドンにも持ってきたもので、
数えてみたら50年も前のもの!!

娘は意気揚々と、半世紀もののコートを着て出かけていったのでした。
なんだか、おどろきます。

今回大学にかえるにあたって、もう一枚、私が大学生のとき
着ていたウールのコートも、「ちょうだい!」といって
もって帰りました。
こちらも25年ものですよねえ。

たかが洋服、されど洋服です。
娘がいるって、いいですね。

写真、よく見ると、玄関にピップ君の子豚のようなお尻が
写ってますよ~!(笑)


大雪

2010-01-07 | ロンドン暮らし




学校が始まって、二日目,火曜日。

大学生の娘を北へ片道200キロの,シェアーハウスまで送り届ける為に
車で,往復するはめに。
荷物をおろして,別れもそこそこに,走り出した帰り道、
予報通り,大雪になってしまいました。

恐怖心をごまかすべく、一人ハンドルを握りながら、イギリスの高速道を
大声で歌を歌いながら運転する私。

ここで,口をついて出てくる歌は,
「津軽海峡冬景色」
我ながら、どうなのよ私,と自分にツッコミをいれながら
何とかたどり着いた自宅に、私と競争して南下してきたように雪が降り始めました。

翌日も、一日雪、せっかく始まった学校は二日連続休校に。
降り続けた雪は今も,30センチ以上積もっているでしょうか?

すべて予定が狂う中,仕事はキャンセルにならず、
雪山登山のような格好をして、出かけたり、散歩にいったり。

ピップ君はもちろん,大喜び。
びゅんびゅんと雪のなかを走り回り、ラッキーな事に,散歩に行っても真っ白のまま。
どこもかしこも凍っているので,全く汚れません。

犬と子供には,嬉しい雪となりました

一日中、氷点下は、もう,やめてほしいなあ。




日本から調達

2010-01-04 | ロンドン暮らし


今日から,学校。

朝,7時半。
-5度、真っ暗のなか、No2,No3は,通学して行きました。
痛いくらいの寒さと、道は凍ってつるつるです。

皆が出払ってたので、やっと家じゅうを掃除をして、
ちょっとこざっぱりした家のなかで,
この人は,いつもの場所でまったりと。



もう少ししたら,お散歩に連れて行きますので,待って下さいね。


さて、こちらでの生活も長くなると、日本から調達したいものも、
一つ,また一つと減ってゆきます。

こちらで、似たようなものを見つける事ができたり、
そこまでしなくても、と、あきらめたり。

ちょっと悲しい気持ちもするのですが、致し方ない事かもしれません。

でも,未だに、どうしても日本から調達し続けているものがあります。
年をあけて、4日になって,我が家にやってきました。



イノベーダーの壁掛けカレンダー

もう,我が家で20年も使い続けており、家族の予定は基本すべて記入が原則。

「夜の飲み会」
「誕生日パーティー」
「ピアノのレッスン」
「歯医者の予約」

などすべて書き込みます。

子供達やオットさんに、それぞれ予定を言われても、
私、一人で覚えきれませんから!
で,指差し確認して行くのが恒例です。

で,我が家のキッチンには必ずこのカレンダーをかけ続けて
はや20年。

でも,これ,日本でしか売っていないのです。
北欧の家具会社のくせに、自国でも販売していないのですよ!
そして,イギリスでこの手のカレンダー,さんざ探しましたが
どうしても、ありません!

今年は,日本に年末帰国した,友人が持ち帰ってくれました。
早速,予定を書き込んで,既にこんな風に。

今年はそれ以外に、ジャックラッセルカレンダー3種。

友人が送ってくれた、小さいスタンド式のカレンダーは,デスクトップに。
ponchiさんがプレゼントしてくれた,
ルーシーのカレンダーは,額装してみました。
みなさん、ありがとう!

小さい壁掛けの,ジャックカレンダーは我が家のトイレの定番です。
こちらも,この国のジャックカレンダーは,どうも,あじけも面白みも
かけるので,日本に夏に帰国したとき,忘れず買って帰ります。

カレンダーさん達も、新たになって,
我が家にも本当に新年がやって来たような気分になりました。

しかし,日本のカレンダーはどうして,日曜日始まりで,
こちらのカレンダーは月曜日はじまりなのでしょうね?

日本語でも「週末」というのにな。

こちらのカレンダーを日本の両親に送ると、父が必ず
文句をいいます。

「見にくい!」

まあ、許してくれたまえ。