昨日のブログの続きの如くです。
月日の経過は当にアッという間です。
今から78年前、昭和20年9月2日、米戦艦ミズーリー号で降伏文書調印式が行われました。
小生は当時、5歳で空襲を逃れ疎開先でその日を迎えましたが全く記憶にありません。
両親が健在なうちに色々と聞いておくべきでしたが。
日本側からは重光葵全権(外務大臣)、次席全権の梅津参謀総長、外務省、陸軍省、海軍省の3つの省から
それぞれ3人づつ、全部で11人が調印式に臨んだ、と記録されています。
小生は歴史学者でもなく、このブログを書く目的は調印式におけるマッカサー元帥の演説を
ご紹介することです。
この演説は同席の加瀬俊一氏がメモをとらず、「全身を耳にして」傾聴した、と記されています。
「ここに、われわれ主要な交戦国の代表が集まって、平和を達成することを目的とする、
厳粛な協定を締結しようとしている。
対立する思想や理念の衝突はいっさい、世界の戦場において決定せられたのであって、今や
何ら論議の余地がない。
我々は相互不信、悪意、または増悪の念をいただいて、ここに集まったのではない」
「この厳粛な機会に、過去の流血と殺戮のうちから、信頼と了解の上に立つ世界が招来
せられて、人類の威厳とその最も尊い念願ーすなわち、自由、寛容、正義に対する念願の
実現を志す世界が出現することを期待する。
これが私の熱烈な希望であり、かつまた全人類の希望である。
ここに提示され、受諾されるべき日本軍隊の降伏条項は、眼前にある降伏文書に記載
されている。
私は連合軍最高司令官として、私が代表する諸国の伝統に従って、正義と寛容とをもって、
降伏条件が完全、迅速かつ誠実に遵守せられるように、あらゆる必要な措置をとる決意で
あることを声明する」
敗戦国、日本に対して屈辱的な発言はありません。
偶々、加瀬俊一氏の著書を読んでいるときに上記の内容を知りましたが含蓄のある演説です。
同氏は2004年に101歳で亡くなっています。
写真、右から3人目の方です。
マッカーサーの演説全文は検索してもなかなか出てきませんので、ここにご紹介です。