第70回・毎日書道展の中部展を拝見いたしました。
公募・会友・会員以上の役員合わせて約32,000点もの出品だそうです。
一般的な評判としては読売書法展が伝統重視、毎日展は近代書道を目指しているといわれています。
会場に入りますと出品者の作品に込めて熱情が伝わってきます。
文字数が21文字以上の漢字部1類、文字数が3~20文字の漢字作品が漢字部Ⅱ類、かな部Ⅰ類、かな類Ⅱ類、近代詩文書部、
大字書部、篆刻部、刻字部、前衛書部と圧倒的な作品群。
出品者の方は師匠の指導を受けながら何十枚と書作されていることでしょう。
毎日書道展は鑑賞ガイドも受付で配布されていて親切な印象を受けました。
ただ残念なことに中央の方の作品が中部では展示が少なく、地方展のローカル性を感じることです。
日頃、目にすることのない幹部の方の作品もぜひ拝見したいところです。
特別展示で日本人に人気の高い呉昌碩などの展示コーナーもあります。
多少ビックリしましたのは、制作の方は何十時間も懸けて制作されると想像されますが、審査時間は僅か1~3秒とは!
審査員の先生方の講評が毎日新聞に掲載されていますが、この記事をご覧になった出品者のお気持ちはどうなんでしょう。
ほんの数秒で入選、入賞、落選が決まるとは・・・
(入賞できない方や落選の方でも気落ちすることは不要かも、と思ったりして)
でも審査員の先生方にすれば限られた時間で多数の作品を審査しなければならないご苦労もあり、悩ましいところです。
最終的には自分で如何に納得できる作品を作れるのか、と村上三島先生の言葉もありますが。
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