人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

「遣唐使」の印

2021-09-25 17:28:01 | 篆刻


遣唐使も遣隋使も社会科で学びましたが
内容はすっかり忘れています。

篆刻の歴史は文字の歴史と相関関係にもありますので、自然と隋や唐の時代の
ことも頭の中を通過していきます。

中国旅行で阿倍仲麻呂の記念碑を見学したのも10年ほど前のことです。
西安(昔の長安)に立派な記念碑が立っていました。
李白も仲麻呂への追悼の詩を作っています。
参考書によれば20回に及ぶ遣唐使の内、717年、9回目に安倍仲麻呂は
海を渡ったようです。
その後の活躍、そして帰国叶わずはご存知の通りですが。



阿部龍太郎氏の新聞小説「ふりさけ見れば」(主人公は阿部仲麻呂)が掲載中ですが
挿絵を著名な西のぼる氏が描いておられます。
新聞小説は毎日ですからご苦労は並大抵ではないことでしょう。

たまたま、本日9月25日付の新聞には挿絵に「遣唐使印」が
描かれています。
書体は篆書体で、公文書の牒に押捺されていたようですが
小生ではその使用方法も詳しく存じません。
中田勇次郎氏の解説による日本印章概説(平凡社刊・昭和43年発行)に
その当時使用された原印の印影が掲載されています。
印は三井文庫蔵になっていますが、確認しておりません。



遣唐使の復元された船です。広島県倉橋町。
時事通信社引用です。
実際には見ておりません。