人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

江戸川乱歩の速達

2021-09-22 11:19:11 | 日記


むかし、むかし約60年も前の戸板康二さんの経験談ですが。
(戸板康二さんは演劇評論家で「ちょっといい話」が有名です)

戸板康二さんが小説を書くキッカケは江戸川乱歩さんのすすめ
だったそうです。
「何かあなた、書きませんか、小説を」
といわれ、私は劇場の楽屋に舞台の音が聞こえる仕掛けトリックで
何となく考えていた筋があったので
「ひとつだけ、それでは書かせてください」

乱歩さんの凄いのは翌日の夕刻、ハガキの速達が来て
「ゆうべの約束お忘れなく」
これには身震いするような感動があった。
と戸板さんのエッセイに書かれています。

「乱歩」という名前もいいですね。
ほろ酔い気分の足取りの意味もありますから。

最近は画面を見ながら指先1本で入力するLINEとかSMSとかで連絡を
取り合う非常に便利な時代になりました。
LINEとかSMSの良さは時間帯にあまり関係なく簡単なやりとりには
とても重宝です。
こうした手軽さが今の時代にピッタリなんでしょう。
この手軽さが良さでもあり、逆もありますが。
LINEやSMSでのやりとりの中で微妙な表現は難しく、行き違いに
なることもあり得るようです。
送信した相手がいつ既読してもらえるか不明ですので緊急の用件は
避けるべきで、ある程度の時間の余裕が必要と思われます。
SMSの欠点は既読表示がありませんので注意が必要ですね。

IT時代だからこそ少し手間の掛かるコミュニケーションの手法もありそうです。

時々ですが葉書、封書などを出すこともあります。
葉書の裏面には相手の方に相応しい写真を選んでプリントし、
宛先記入面の下半分に下手くそな字で簡単な文章を添えて投函します。
葉書の裏面全部を書面にすることもありますが。
(本当にヘタな字だなア、でも今更上手くはならないし・・・)
ケースバイケースで封書も使いますのでLINE,SMS,葉書、封書と
選択肢が増えています。
パソコンメールは携帯メールに移行して消滅に近いです。

勿論、電話の使用もありますがめっきり減りました。
字を書く機会は減少気味ですが万年筆の良さも実感しています。