「役者にかぎらず、自分にとっての成功とは?幸福とは?という定義は必要だし重要だよ」
メインガイドが続ける。
「でも案外、人間はこれがきちんと設定されていない。
他人が定義した成功、他人が定義した幸福。
それを何の疑問ももたずになし崩しに目指している。
それだと他人の手のひらから一生抜け出せない」
まあ私もそうだったしね。
「世間のいう成功とか、幸福とか
それらはいったん置いておいて
自分はなにを成功と感じるのだろう?
そして何を幸福と感じるのだろう?
というのを、ヘミシンクを使って感じ取るのも一つの手段だよ。
それに、成功=幸福とはかぎらないし
成功=幸福という自分の図式を設定しなければ
成功しても幸福ではない現実となる。
傍目からみたら成功して幸せそうでも
当の本人はまったく幸せではない。
そういう事態になる」