エジプト神ヌトに呼ばれる。
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「来たか」
「今日は立膝ですわってますね。
というか、戦国時代になぞらえているwww」
「これも意味があるぞ。
昨日、感情との闘いと言ったよな?
それだ。
我の管轄も、ある意味闘いよ。
さまざまなエネルギー、意図のせめぎ合いのなか、地球の天空を守っている。
物質的にも、非物質的にもな」
「なるほど」
「我がでてきたのは、貴様にとってそういう『武士らしい闘い』の意義を説くためよ。
感情のな。
武士、戦国時代というのは
いかに自分の意図をつらぬき、国や領地を守り、なおかつ自分の意図を拡大するか。
その様よ。
それは宇宙の縮図だ。
人間と我らの違うところは、我らは低い感情に囚われない。
迷わない、実行する、行動する、何かあれば途中で変える。
つねに生々流転と動き続ける。
ところが人間は止まる、滞る、留まる。そして固まる。
自分の意図を押し通せず、勝手に感情をもち、固まる。
別にそれも人間の様態だというのであればそうであろう。
だがお前はもう違うだろう?
すくなくとも、それではない状態になるのであろう?
なら固まるな。
感情に囚われるな、滞るな。
そのあたり、すぐれた戦国時代の武士を見習え。
意図を気高く持ち、それを押し通すために、感情を削ぎ落とす。
押し殺すのではなく、削ぎ落とすのだ。
別にお前に、人を何人殺さなくては、という取捨選択はしなくていいだろう?
人命をどうこうするという状態ではないのだからな。
だが、あの時代では常に人命がかかっていた。
いまよりも一人の命が軽く見られていたとはいえ、そのプレッシャーはでかいぞ。
それに比べれば、貴様の状況など空気のように軽い。
まあ、比べるものではないがな。
だから感情を削ぎ落とし、効率的に扱え。
いまの貴様の優先すべきことはなにか?
それは、意図したことの実現だ。
それをするのに一番必要なのは、隙間作りだ。
そのために必要なのは・・・もうわかっているだろう。
必要なことを、し、
不必要なことは、するな。
それが私からのメッセージだ」