ルールはしっかり読みましょう
ロボカップジュニアの競技には、きちんとしたルールがあります。 もともとは英文のようですが、ロボカップジュニアジャパンの公式サイトに日本語のルールもあります。
このルール、結構細かいところまで書かれており、A4に印刷すると、7ページにもなります。 特に、この日本語版は、理解しやすいように編集されており、前年度のルールから変更になった部分を赤色で記載されています。 ルールについては、一通り読んで理解しておくことが重要です。 せっかく大会に出場するのに、ルール違反をしていたら勿体ないし、ルールを勘違いしていたら、せっかくの努力が無駄な努力だったかもしれませんよね。 特にメンターはルールを理解し、チーム全体の意志統一をしておきましょう。
チーム「M&Y」は、今年初めてロボカップジュニアに参加したので、あまりルールの遍歴に付いては知らないのですが・・・ 今年の杉並区科学館で開催されたロボットコンテスト(競技会)は2006ルールに準拠しておりました。 しかし、ロボカップジュニアの東京ノード大会以降は2007ルールに従って実施されております。 そのため、2007公式ルールを何回も読みました。 先に述べたように、2006ルールからの変更点は赤色で記載されています。・・・という部分に落とし穴がありました。 2006ルールにあったけれど、2007ルールには記載されなくなったもの(いわゆる削除された項目)は赤色での記載がありません。(削除されたかどうかの記載はありません。)
なぜ、これに気が付いたかというと・・・
杉並区の競技会の時には、「ロボットのプログラミングはプログラムをスタートしてから、4秒後にロボットが動き出すようにしなければならない。」というのがありました。 もちろん参加チームは全て、そのようにプログラムしており、スタートしてから4秒後に動き出すようになっていました。 ところが、2007ルールには、この「4秒後に動き出す」が無くなりました。
2007ルールの中には、「4秒後に動き出す」の記述は無くなっていたのですが、2006ルールからの変更点は全部赤色のはずだから、とメンターの私が赤色の記述の部分だけを確認していたので、「M&Y」のプログラムには「スタート後4秒待つ」がしっかり組み込まれたままでした。 このため、東京ノード大会の時に他のチームはすぐにスタートするのに、「M&Y」だけ、4秒待つようになっており、後で気が付いて恥ずかしい思いをしました。 (きっと、あのチームはちゃんとルールを理解していないな、と思われたでしょうね。 それと4秒損した!)
ルールの変更については、以下の2点が中心だと思います。(個人的な見解です。)
・判断や基準などであいまいな表現をより明確化する。
・技術的に難しくする。(レベルアップ)
⇒2007ルールから入ったRedZoneなどが良い例でしょう。
ルールの記述については、まだまだあいまいな部分があると考えます。 「M&Y」のロボットは、坂道は得意ですが、ギャップが苦手です。 単なる坂道であれば、失敗することはありません。 しかし、坂道にギャップがあると、ギャップで黒線を外れてしまって、壁に当たってひっくり返ってしまいます。 こうなった場合、ギャップは失敗と判断されてもしかたが無いのですが、坂道も越えられなかったと判断されてしまうようです。 世界大会の競技台は、実際に坂道にギャップがあり、審判によって判断がバラバラだったように感じました。 この坂道にギャップがある場合や、ギャップに被災者が居る場合など、ルールに明確に記載されていないものについては、競技の前に審判に確認するしかないのでしょうね。