次のお題は「交差点」です。
1.5 Intersections
1.5.1 Intersections can be placed anywhere except in the evacuation zone.
1.5.2 Intersections markers are green and 25 mm x 25 mm in dimension and indicate the suggested path to follow. If no green marks are placed at an intersection, it means it is recommended to continue straight.
1.5.3 The intersections are always perpendicular, but may have 3 or 4 branches.
1.5.1 交差点は避難区域以外にはどこにでも配置することができます。
1.5.2 交差点には緑色の25mm×25mmマークがあり、ロボットが進むべき経路を示します。もし、緑色のマークが無い場合は直進します。
1.5.3 交差点の経路は常に直角に交わります。三叉路と十字路があります。
まあ、こんな感じでしょうかねぇ。
さて、早くも今回の変更の目玉です。
これまで、交差点は競技の前に(コース毎に)「右優先」「左優先」が決まっていて、そのラウンドの中では常に一方向でした。しかし、2015年ルールでは、右に曲がるのか、左に曲がるのか、はたまた直進するのかは交差点ごとに指示されます。ロボットはこの指示を読み取って、正しい経路に進まなければなりません。(⇒ここは、私の勘違いのようで、「正しい経路に進まなければなりません」は正しくないようです。「正しい経路に進んだ方が高得点になります」が正しい)
1.5.1は、避難区域以外にはどこにでも配置される可能性があります。って、さすがに傾斜路には無いと思うのですが・・・まあ、ルール上はあるのかも・・・(笑)
1.5.2で、交差点で進むべき方向を指示してくれる、緑のマーカーの説明になります。交差点に緑のマーカーがなければ直進します。緑のマーカーがあれば、ある方向に進みます。
で、説明としては判りましたが、これって大変更ですよねぇ。ロボットは、黒線をライントレースしつつ、黒線の両側に配置された緑色のマーカーを監視(感知)しなければなりません。セカンダリはともかく、プライマリや初心者にとっては、とっても難易度の高い競技になってしまったと思います。ロボットは、黒、白、銀に加えて緑を判断できなければなりませんね。LEGOのロボットでやっているチームは出来るのかなぁ!?
それから、例えば「T字路」でマーカーが無い場合や、マーカーが向こう側にある場合は、どちらに曲がればいいの!?
それとも、こういうことは、「あり得ない」のでしょうか!?
1.5.3は、変わっていません。
が・・・1.3の下にあるサンプルのタイルで、円に交差点が付いてるヤツ・・・
これも直角!?
数学的には、円の接線との交わりと解釈すれば直角と言えなくもないですがねぇ。(笑)
また、この章を読む限り、交差点のあるタイルは入口と出口は常に決まるので、2014年ルールのように「同じ黒線を戻る」というコースはできない(設定不可能)と思うのですが・・・
例えば、2014年ルールであれば、このようなコースを設定することができました。(右折優先)
2015年ルールでは、上のようなコースは設定不可能ですよね。
補足
⇒フォーラムによると「緑の『色』については規定しない。緑としてカラーセンサーが識別できる色です」とのことです。(02/09/2015 - 06:38. Roberto Bonilla )
サッカーのゴールの色が決まった時と同じような質問ですね。「緑」「緑」というけれど、その「緑」は物理量で規定してもらわなければ困る・・・まあ、こんな質問が来るとは想像していました。質問者の質問は「So what exactly will be the shade of green or will there be a range of rgb, and what would the absolute deviation of the value be? 」こんな感じですが、これにまともに答えたとしたら、波長とかで答えるのでしょうかねぇ。ググると「国際照明委員会は546.1nmの波長を緑 (G) と規定した。」とあるので、こんな感じの答えを期待したのでしょうかねぇ。