これまで、「M&Y」は2年間ロボカップに参加してきました。
この少ない経験の中での話しにしかなりませんが・・・
2007年はノード大会から2007年ルールを採用していました。
レスキューの2007年ルールは、初めてレッドゾーンを採用するなど、大変インパクトの有るルールでした。
それまでは、黒線がスタートからゴールまで引かれており、その線をたどっていけば(多少の競技進行停止があったとしても)ゴールまで行けました。 しかし、レッドゾーンは黒線がないばかりか、レッドゾーンに入ったら、(ロボットがどうなろうと)審判も手を出さないルールになりました。
おかげで、ノード大会やブロック大会ではレッドゾーンを棄権するチームがたくさんありました。 レッドゾーン用の攻略もランダムに動いて被災者を発見する方式か、被災者を無視してゴールを目指す方式が主流でした。
つまり、2007年は、ルールの発表からそのルールを採用した競技会までの期間が、どのチームもほぼ一緒だったと言えます。
しかし、2008年はノード大会とブロック大会は前年ルール(2007年ルール)、ジャパンオープンと世界大会は2008年ルールという運営になりました。 2008年ルールの発表が遅かったため、ルールの解釈や整備が出来なかったようです。
先日の関東ブロック総会でも、話題になりましたが、今後の基本として、「ノード大会、ブロック大会は前年ルールで運営し、ジャパンオープン、世界大会は新年ルールで運営する」ことになるようです。
この各大会で採用するルールですが・・・一見別に問題無いように見えますが・・・これって不公平じゃないですかね?
来年(2009年)の大会も上の考えで開催するとしたら、ノード大会は2008年ルール、ブロック大会も2008年ルール、ジャパンオープンで初めて2009年ルールで世界大会も2009年ルールとなります。
ノード大会で2008年ルールで勝負?することについて、
(1)2008年のジャパンオープンに参加したチーム
2008年のルールでの競技経験もあり、ルールの解釈も認識している。ロボットも2008年ルールに対応したものとなっており、競技での反省を生かした改造も行っている・・・
(2)2008年のジャパンオープンに参加していないチーム
初めて2008年ルールでの競技となる。 ルールは読んだが、実際の競技方法やルールの解釈は判らない部分が多い。 ロボットも2008年ルールでの初めての挑戦である・・・
と、ノード大会で大きな差となって表れてしまうのではないでしょうか?
つまり、前年のジャパンオープンに参加したチームに有利な競技会になっていませんか?
「強い(勝てる)チームが、次の年のノード大会でも、勝ちやすい」ことになりませんかね?
初めて2008年ルールに挑戦する、チームとはスタート位置が既に違っているように感じます。
経験豊富なチームが勝つ、お金を掛けたチームが勝つ・・・ではなくて、その時のアイディアで勝てるような競技であって欲しいです。 レスキューはまだ、その要素が残されている競技だと思います。
と、偉そうなことを書いても、経験ってとても重要ですよね。