ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

楽土

2019-08-28 04:46:48 | 短歌





花盗み かげをおほひて 隠すとも 人は心の 楽土を知らず





*毎日即興で詠んでいますから、出来不出来は仕方ありませんね。これは大火の作品ですが、彼も本調子ではない。あの、キレのいい彼の歌らしくないようなところがありますね。だが、今はこれでもいいでしょう。人生というのは調子がいいときばかりではない。こういう苦しいときも、乗り越えていかねばならない。

人の花を盗み、自分の影を覆って隠しても、人は本当の自分の心の天国を知らない。

要するに、人のものを盗んで自分をきれいにしている人は、それで本当の自分を覆い隠していいものになれたつもりでも、本当の自分が知っている本当の幸せの境地を知らないということです。

嘘で自分をごまかしている限り、嘘の自分を生きている限り、人間は、本当の人間の幸福にはたどり着けないのです。

では本当の幸福とは何か。それは自分が自分であることの悦びです。ありのままの自分ということばは陳腐だ。ありのままではない、真実の自分の姿とは、まさに永遠に成長していける動的な自分の真実なのです。

馬鹿な人間はそれを馬鹿にしている。人間の人間たる本当の悦びを馬鹿にして、自分以外の、自分よりいいと思える存在になろうと、馬鹿な努力ばかりしているのです。

天使が美しいからと言って、天使の真似ばかりしていると、馬鹿になるんですよ。何度も、これだけは言います。天使の表面だけを上手に真似して、自分を天使にするような真似はやめなさい。そんなことをしても、天国にはいけません。

天使の住んでいる天国とは、自分が自分であることの、本当の悦びなのです。それを知らない限り、人は絶対に幸福にはなれないのです。





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