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われのみの さきをいはひて うつそみの 人のうれひを 知らずただよふ
*「さき」は「幸」、もちろん幸せのことですね。「いはふ」は「祝ふ」、幸福を祈るとか、祝福するとかいう意味になります。
自分だけの幸福を祈って、人様の憂いなど知らずに、ただよっている人がいる。
この世には、人のものを盗んで自分の人生を作っているという人が多くいるのです。自分だけの徳分では、とても苦しい人生になってしまうので、人からいいものを盗んで自分にくっつけて、それで都合のいい人生を自分のためだけに作っている人がいる。
そういう人が、美人に化けていたり、表面上実に善い人に化けていたりするので、この世は痛い。
そういう人は、何も悪いことをせず、普通に生きていても、どこか罪のにおいがするものだ。なにかおかしい影がある。そういうことも、感覚の進歩した人間にはわかるでしょう。
ネットに人の写真など出ていたら、その人の姿に感覚を伸ばしてごらんなさい。時々、本霊の姿と、人生の環境が妙に違う人がいるはずです。本霊は貧しいのに、何か恵まれた環境に生まれている人がいる。そういう人は、人生を他人から盗んでいるのです。
金持ちの子女などに多いですよ。阿呆が、金持ちの家に生まれれば楽ができると踏んで、人からその人生を奪うのです。要するに、そこに生まれるはずだった霊魂をよそに飛ばして、自分が無理やりそこに生まれてくるのですよ。
あるんですよ。こういうことは。
そういう人は、そこで普通に生きているだけでも、罪になるのです。自分が幸福になるために、他人を犠牲にしているからです。
そんなことも知らずに、だらだらと生きている馬鹿がいる。この時代は、そういう馬鹿どもが、馬鹿になりきるのです。
そんなことばかりやってきて、とうとう人類を落ちるところまで来たからです。