かたつぶり 夏のねぶりの ぬばたまの 夢をふまれて 野に砕かれぬ
*「ぬばたまの」は「夢」を呼ぶ枕詞ですね。こんなことばがあると便利でいい。歌の調子を整えることができますし、真っ暗な夢と意を添えることもできる。できるだけたくさん覚えておきましょう。
これは一年前のツイートから持ってきましたが、最近、神社でかたつむりを本当にふみつぶしてしまったりなど、印象的な出来事があったので、取り上げました。
いや、この項を書いているのは6月30日で、自分を守っているばかりで痛いことは何もしようとしない人間たちにあきれて、大火がつぶやきをさぼっているところなのです。
これが発表されるころにはどうなっているかわかりませんが、わたしも休むのには賛成ですね。続けても、人間が変わらねば、同じことを繰り返すだけだ。
少し休んで、状況の変化を待つこともよいと思いました。
何度も何度も重ね重ね言うのが教育とは言っても、その何度も何度もが、あきれるほど重なると、言う方もしんどくなってくるというものです。がんばってもがんばっても、人間は何も変わろうとしない。何もしようとしない。ですから、たまには言うのを休むのもいいのではないかと。彼のことですから何かはしゃべるでしょうがね。
夏眠中のかたつむりが、殻に閉じこもって真っ暗な夢を見ていると、たれかに踏まれてしまって、野原で砕かれてしまいましたよ。
かたつむりは自己防衛の象徴。いつまでも自分を守ってじっとしていると、神に踏まれてつぶされてしまいますよ、という暗示です。
季節は変化していく。それに気付いていながら、何もしないで楽な方に逃げていると、そのうち痛いことになりますよ。時代の方向は、うそばかりの現実から遊離し始め、真実の方向に吸われはじめている。神の風が吹いてきている。
どこかでジャンプして、自分を動かさないと、神の流れに乗り遅れてしまいます。
古い時代と一緒に踏み潰されて、馬鹿になってしまいますよ。