あしひきの 山はおらびて 人の世の 暗き心を 驚かすかな
*これを書いているのは一月二十四日の朝です。草津白根山が噴火をした翌日のことです。
こういう自然災害も偶然起こるのではない。縁起の世界においては必ず何かの因果がある。そういうことも、人間のみなさんにはわかるようになってきました。
ツイッターで伝えられる画像や動画などに心を投げてみれば、見えない世界からの声が聴こえる。そんな繊細微妙な霊的世界の現象がわかるようになってきたのです。
科学でこれを説明しようとしてもできますまい。しかし科学で説明できなくても、事実は厳然としてある。自分の心が感じていることを言えば、また他の人も同じことを感じていたりする。
霊魂というものを、科学は知らないから、これを説明できないのです。霊魂というものは、成長していけば必ず、こういうことができるようになってくるのです。
人間は、肉体の生命システムだけで生きているのではない。魂がなければ、生命もない。霊魂こそが、人間の正体なのです。
一月二十三日に起こった、草津白根山の噴火の原因を、進化した自分の感覚を通じて知ることはできたでしょう。確かなイメージは結ばずとも、何かがあったことはわかったはずだ。そう、あれは遠い昔に人間がなしたことの反動なのです。
自分というものを知らず、互いに食い合ってきた人間の無明の時代になした、暗い罪の反動です。そういう罪は、それはもうたくさんある。人間はあらゆる馬鹿をしてきた。
こういうことはこれからもたくさんあります。しかしだからと言って手をこまねいて見ているだけではいけない。この試練にいかに取り組んでいくかに、人は試されるのです。
死すべき命はあるだろう。だがひとりでも助けるために、人はやるべきことをやらねばならない。できることがあるのに、放っておいてはいけない。
新しい力を得た人間は、一体何をやっていくでしょう。
わたしたちはじっと見つめていきます。