こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

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2 コメント

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フロムの虎と静動 (yuta)
2005-12-30 22:25:07
都筑先生へ。冬に赤い実をつける植物にも,能動性が潜んでいるのですね。青い空に赤が映えます。私が小鳥であれば,必ずその木にとまるでしょうから。ハナミズキの赤い実は小鳥とともにどこに旅することになるのでしょうか。よい場所を見つけられるといいですね。フロムによる虎の喩え,初めて聞きました。ほんとうにありがとうございます。

 小学校に入る前から病院の敷地内にあった剣道場で院長先生から剣道を教えてもらいました。今,思うと不思議な場所で不思議な人から教わっていたのですが,その当時,誰もそんなことを不思議に思う地域の人がいなかったようなのが,また不思議です。病気でもないのに,寒稽古だ,年越し稽古だ,試合だと,なぜか病院に人々が集まるのです。と,そうではなくて,私の手拭の1枚に『静動』と書かれたものがあるのです。幾度,その手拭を頭に巻いて面をかぶったことでしょう。なんだろうこれ?と時々は思いながら,時々は院長先生がその意味を教えてくれたようにも思うのですが,結局はよくわからないままでした。昨日,虎の喩えを拝読しながら,『静動』という言葉が自然に浮んできました。静の動作を主体とするお能では,静に心がもっとも集中するとき,心拍と血圧がピークとなると聞きました。動の動きが主体であるような剣道でも,相手の動きを読み切る瞬間,たぶんなのですが,打ち込む場所が大きく見えた瞬間にピークが来るのだろうと思います。つまり,お能と同じように,踏み込む瞬間の静の状態の時だろうと思いました。静の中には能動性が含み込まれている。待つという行為には,チャンスに自分を生かしきるための絶え間ない準備という能動性が含まれているのだなぁ,と,虎の喩えのお話から改めて実感しました。希望をもちつつ時を待ちます。待ちながら,学ぼうと思いました。長くなってしまいました。どうぞよい新年をお迎えください。

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静と動 (都筑)
2005-12-31 11:06:12
yutaさん、剣道をしていたのですね。私は高校の体育で剣道か柔道かの選択で剣道を選び、いつもこてんぱんにやられていました。たいていは静に待っていられずに、動き出したとたんに小手とか面をしたたかに叩かれるというパターンでした。



ベルギー滞在中から今まで、たくさんの刺激的で素敵なコメントをありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
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