こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

The science of Happiness

2005-04-20 05:20:02 | 希望
大学に行って久しぶりにレンズさんに会った。モントリオールで開かれていたAERAに参加していて、しばらく留守だったからだ。AERAでは、モチベーションの研究発表がずいぶんとあったようだ。

このところ希望についての本の原稿を書いていると話したら、1時間ほどして研究室まで来てくれた。手にはコピーを持っている。表紙にはニコニコマークといっしょにThe science of happiness(幸せの科学)と書いてある。雑誌タイムの2月号でHappinessについて特集していたので、私の本の参考になるだろうと、わざわざコピーして持ってきてくれたのだ。本当に彼は親切な人だ。

記事を読むと、最近ポジティブ心理学を提唱しているセリグマンのことが冒頭に書いてあった。1998年にアメリカ心理学会の会長になったときに、「これまでは、マイナス5からゼロに戻すにはどうしたらいいか考えてきたが、これからはゼロからプラス5にするにはどうしたらいいか考えていきたい」と思ったそうだ。アメリカ心理学会の会長は、任期中の活動方針を示すことを求められるらしい。セリグマンはポジティブ心理学を進めていくためのプランを立てるために、チクセントミハーイなどとも相談したことが書かれていた。

オランダのエラスムス大学にはHappinessについてのデータベースThe World Database of Happinessもあるそうだ。研究によると、お酒を全く飲まない人よりも、一日にグラス2~3杯のアルコールを飲む人の方が幸せを強く感じているそうだ。なるほどと思いながら読んだ。

記事の結論は、人とのつながりを持っている人ほど幸せを感じるということだった。やはり人に支えられて人間は生きているんだなと改めて思った。そして、日本から遠く離れたベルギーで、自分に親切にしてくれるレンズさんという人がいることの有り難みをしみじみと感じたのだった。


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