こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

南天の実

2009-11-04 21:28:37 | 自然
白い花が咲いて、赤い実になった。雨に当たると、実がならないらしい。沈丁花の下に生えているので、ちょうど雨よけになるようだ。

せっかく実ったのに、鳥が食べたのだろうか、まばらになっている。どこかに運ばれて、そこで新たな芽を出すのだろうか。

茨木のり子の詩集『倚りかからず』の中の、「木は旅が好き」に、そんな情景が唱われていたのを思い出す。

自分では動くことのできない木々が、鳥によって新しい土地へと旅をする。

自分一人で何かを成し遂げることも大事だが、誰かを頼って何かを成し遂げることも同じように大事。

そういうことを教えてくれる南天。