ピラカンサス

ルルの散歩道にあるピラカンサスの実が、たわわに成っている。冬枯れの季節だけに、赤い実が目立つ。美味しそうと、ごくりと喉を鳴らしているのは小鳥たちにちがいない。あとちょっとすれば、この実もすべて食べられてしまうのだろう。そうやってピラカンサスは、自分が動かなくても、小鳥たちによって遠くに運ばれていき、大地に落とされた種が新しい命を産み出していく。自然の摂理のすばらしさに簡単の声を上げるしかない。