英国向け高速車両Class800の陸送を見るためだけに山口県にやってきたわけですが、イベント終了時刻は11時頃。
このまま帰るには少し早いなと思ったので、広島県にあるへんなのりものに乗りに行くこととしました。
下松駅に戻ってきました。
この駅の下りホームはもともと島式ホームだったみたいで、今は使用されていない側には柵がされていますが点字ブロック等は当時のまま残っていました。
徳山行きの電車は安定の黄色いでんさゃだと思っていたのですが、意外なことに227系RedWingがやってきました。そういえば今は徳山まで運用範囲が拡大したんですよね。
徳山駅にて。やっぱRedWingかっこいい…
Class800陸送イベント帰りの方が多かったことからか、徳山駅に着くと撮影会状態となっていました。
しばらくすると、隣の線路に貨物列車が入線。
本務機の次位にはハイブリッド入替機関車HD300が繋がっていました。ちょっと珍しそう。
徳山駅でしばし停車ののち下っていきました。1つ隣の貨物取扱駅である新南陽駅が目的地なんでしょうか?
徳山駅ではお土産を買いこんでから新幹線に乗り換えます。
新幹線改札内には、銀色に輝く0系新幹線の像が飾られていました。
spirit of kudamatsuの文字が非常にかっこいいです。
解説の看板を読むと、モノづくりの街下松をPRする目的で作られたことが書かれていました。今回私が見に来たClass800のイベントと目的は似ていますね。
なお、このモデルは市販の鉄道模型をスキャンし拡大して製作したことが書かれていました。モノづくりを謡うんだから本物の図面データから作っているのかと思ったら、違うんですね…w
徳山駅はのぞみが一部停車する駅ですが残念ながら停車する本数がそこまで多くありません。
上りの新幹線こだま号の接近を待っていると「8号車前よりと1号車後ろ寄りには乗車口がございません」との案内が入りました。
やってきました、イケメン500系です。
Class800の陸送を見に来たちびっこが同一行程で多くいたみたいで、入線時に歓声が上がっていたのが印象的でした。
このまま関西方面へ戻ることはせず、広島で乗り換えました。
在来線で6駅先、昔から峠越えの難所として有名だった瀬野駅へやってきました。
今でも重量貨物が越えるのは難のある急勾配が続く区間なので、後押し補助機関車が用意されているのが特徴的な区間です。
こちらが広島貨物駅に止められていた後押し船用機関車EF67。広島らしい紅葉色が鮮やかな機関車ですが今は後継のEF210-300に役目を譲っているんだと思います。
昔から峠越えはいろいろ大変だったみたいで、ここセノハチの補機や碓氷峠のラック式→粘着式船用機関車、板谷越えのE級蒸気機関車や関ヶ原を補機無しで越えるべく開発されたEH10マンモス。
さまざまな特殊な機関車を生み出した舞台っていうのはなかなか面白いもんですよね。
そんな山が厳しい地、瀬野駅からは変わった乗り物が出ています。
その名も「スカイレールサービス」。乗り潰しを意識する方には有名な鉄道路線かもしれません。
駅名は瀬野駅ではなく「みどり口」ですが瀬野駅と隣接しています。
何やら見慣れないタイプの自動改札機が置かれています。
こちらが今回利用したきっぷ(右側)
日本で初めてICカードを導入するなど意欲的なスカイレールサービス。普通乗車券もQRコードに対応したものとなっていました。
左側にあるのは同じくQRコードを採用する北九州モノレール。比較のために並べてみました。
北九州モノレールは同じ黒色の模様を重ね、通常のQRコードで誤認しないようになっているみたいでした。実際にはインクの種類が異なるみたいで光の加減で判別ができるんだと思います。
なお、北九州モノレールのQR乗車券はもともとスカイレールと同じエドモンソン券サイズだったそうですが小さくてタッチしづらい、使い方がわからず係員さんに質問が殺到するということで利用方法が記載された大きなものに変更されたそうです。
さて、スカイレールのきっぷを購入しタッチして入場します。
ICカード乗車券に慣れているとどうしてもQRコードの反応速度は遅く感じてしまいますね…
ただ、磁気券を廃止できるというのは券詰まり対応などが不要となるのでメリットは大きそうです。
スカイレールサービスの電車に乗車します。
運転は15分間隔ですが、1両当たりの定員が極端に少ない乗り物、というか写真を見てもらえばわかりますがロープウェイみたいな車両です。
座席店員は8名、この時は私を含め4名の乗車でした。
こちらが唯一の途中駅、みどり中街駅。対向のみどり口行きとすれ違いました。
スカイレールは「鉄道」に分類される乗り物なのですが、見た目はどう考えても「索道」のロープウェイです。
この違いは車両(搬器)自身に動力機構を持っているかどうかということらしいのですが、このスカイレールは駅進入時にはリニアモーター駆動の車輪走行を行うため鉄道の扱いとなっているみたいです。
駅間では索道と同じくロープに掴まって走行するため索道と鉄道との中間的なものなんだと思います。へんなのりものだ…
みどり中街で2名下車し混雑率は半分になりました。
終点のみどり中央駅に到着。所要時間は約5分です。
駅前にはスカイレールタウンみどり坂の案内看板が立っていました。
駅前から斜面に向かってのびるきれいな住宅地。
こういうニュータウン開発に関して設けられる鉄軌道系輸送はユーカリが丘の山万や桃花台ニュータウンのピーチライナーなどに採用された新交通システム、コモアしおつや西宮名塩ニュータウンに採用された斜行エレベーターなどがありますがその中間的なポジションとしてちょうどいい役割を果たしているんだろうなぁと感じました。
こちらがみどり中央駅。駅舎は結構立派です。
駅を出てすぐからかなり急な坂を下っていきます。
ここから見るスカイレール。この景色はなかなかすごいなぁと感じました。
運転間隔は15分で所要時間が5分なので、走らない時間は走行用のロープが停止しています。
そのため、そろそろ動き出すぞーというタイミングではロープが音を立てるのがよくわかりました。
せっかくなので1駅歩いてみどり中街駅へ。
この駅ではこんなものが貼られていました。
スカイレールサービスでは15分間隔で運転をしているものの、カメラで確認しどの駅にもお客さんがいないんだったら運転をしないといったことをしているそうです。
そりゃ誰も乗らないのがわかっているんだったら運転はしないほうがエコですしね。
ただ、両方の始発駅を出る時間に誰もいないからと運転をお休みにしたあと、中間にあるみどり中街駅にお客さんが来るとその人は困っちゃうわけです。
その時点で始発駅から車両を出すわけなので、通常ダイヤより2分遅れてきてしまうという問題があります。
そういった観点から、この駅のお客さんは2分前に駅に来ていてほしいという旨のご案内が貼られていたみたいです。
帰りの列車でみどり口へ戻ります。
ちなみに運賃は均一で170円でした。
みどり口へ向かって最後の急坂を下っていきます。
かなりの迫力、これはもうジェットコースターなのでは…
そんなわけで、ふしぎなのりもの「スカイレールサービス」に乗ってきました。思っていたよりだいぶ楽しい乗り物でした。
瀬野駅からJRで広島へ戻ります。駅からもスカイレールが見えます。
その後広島駅では時間があったので再度広電をウォッチング。
せっかくなら新型車グリーンムーバーAPEXが見れないかなぁと思い猿猴橋町方面を狙います。
2系統にしか入らないということ以外運用を何も知らずにひたすら待っていましたが、20分ほどでAPEXが来てくれました。かっこいい。
広島駅電停で折り返すAPEX。
そんなわけでAPEXを見送り、満足して帰ることにしました。
あとは、せっかく広島に来たのでお好み焼きを食べました。幸せ。
広島駅で購入し新幹線車内で食べた小さめの穴子ちらし。
やっぱり宮島で穴子を食べなかったことが心残りだったんですよね。最後に穴子も食べられて大変満足して帰りました。
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