motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

西国街道サイクリング その4(小倉→三原→大三島)

2022-06-23 00:38:16 | 旧五街道サイクリング



ホテル光ヒルズさんの無料朝食からスタート。
思っていたよりちゃんとした朝食バイキングが提供されているのが嬉しかったです。


6:55 光を出発。
海岸沿いの国道188号線に沿って柳井・岩国を経由しお昼ごろまでに宮島口まで行けたらいいなぁという感じのプランです。


光から柳井までの間で山陽本線はやや内陸を進んでいきますが、国道188号線は海岸線に綺麗に沿って進んでいきます。
交通量が極端に多いわけではないですが歩道が無いのでちょっとひやひやする道でした。


8:10 柳井に到着。
光からの約22kmを80分くらいで漕いで来たので表定16.5km/hくらいは出ていたでしょうか。
まだ気温が上がる前の時間で信号が極端に少ない海岸線沿いゆえの速度ではありますが距離を稼いでおけたのは良かったかなと思います。


中国電力柳井発電所を正面に見つつ進んでいきます。


JRの駅では柳井の1つお隣、柳井港駅。
柳井港駅の周辺では海岸沿いにいろいろと建っていたため少し進んだ場所から出ていく船を撮影。
こちらは平郡島へ向かうへぐりというお船。朝晩の2往復しか設定が無い航路だったみたいです。


そしてこちらは松山の三津浜へ向かう防予フェリーのおれんじぐれいす。
周防大島の東側を進んでいくためしばらくは陸と並行に航行していきます。


やたらと透明度の高い柳井の海、ちょっとこのあたりで撮影をしつつ休憩。


結構大型のトラックも行き交う国道188号線ですが、運よく自動車が途切れてくれました。


周防大島の玄関口、大畠駅にて。


この駅のすぐ東側には大島大橋がかかっています。
かつては国鉄が大島連絡船と島内国鉄バスを運行していた周防大島、鉄道が無いのに国鉄が移動を担う少し変わった場所だったりします。




大島大橋から海岸沿いを走る列車を俯瞰する光景が有名な場所ですがあんまり寄り道もしていられないので橋を登るのはやめておきました。
奥に大島大橋を絡めて撮影。結構いい感じかなぁと思います。


柳井市を出て岩国市へ。とはいえ岩国駅まではあと23kmほどあります…


この先では岩国保津のウォンツというドラッグストアで休憩を挟んだくらいでひたすら漕ぐのみ。
食品も売っているタイプのドラッグストアって結構助かります。
疲れたときにはひたすら甘い菓子パンが効きます。


11:16 岩国駅前に到着。
まだ山口県内ではありますがここまで来ると感覚的には広島の近郊っていう感じがします。

岩国からは鉄道と同じく、山間の玖珂回りで通ってきたルートと合流。ここからは再度国道二号線を辿っていきます。




和木駅の近くで思わず立ち止まったのがこちら。


奥のほうで煙を上げている工場のほうへ向かって登ている築堤、橋が撤去されていることから廃線と分かりますがかなりはっきりと遺構が残されています。
駅としては和木駅のほうが近いのですが、線路は北へ向かい川を越えて広島県に入り大竹駅から延びていたようです。
県境の小瀬川の堤防の踏切部分などにもかつてもう1線通っていたことを示すスペースが残っているみたいです。




県境としてはかなり小規模な小瀬川を越えると広島県大竹市。
県を隔ててはいるものの、岩国と大竹は一体化した都市っていう印象を受けました。


広島の電車、RedWing
岩国を過ぎ広島シティネットワークに入ったことを実感させてくれます。




引き続き海岸を進んでいくのですが、このあたりで海の向こう側に結構高い山が見えてきます。
あれが厳島、別名宮島です。このペースならお昼に間に合いそうです。


12:34 大野浦駅
広島シティネットワークに入ってから駅舎がやたらと小綺麗になった印象があります。


国道二号線と山陽本線はぴったり並んで海岸線を進んでいきます。
そんな区間で伊勢の赤福並みに主張してくる「JR宮島ゆきカーフェリー」の広告。
広電系の宮大汽船と旅客の奪い合いを繰り広げていることから広告も熱心です。


良きカーブな場所で踏切の音が聞こえたので構えてみたところ、キハ47の4連が回送で下っていきました。
芸備線で使用されている車両と岩徳線で使用している車両を交換して、一定のサイクルで広島運転所で検査を受けられるようにしているのかなぁと思います。




前空駅で上下列車が顔合わせ。学生さんがテスト期間なのか結構な人数が乗車していました。


12:52 宮島口駅に到着。
自転車をどこにおいておけばいいか探し回ったりしましたが広電宮島口駅の目の前に無料駐輪場がありました。


お昼までに宮島口という目標を立てていたのはこのため、宮島名物のあなごめしです。


平日ではあるものお昼時とあって結構並んでいました。さすが有名店。
店内にはかつての駅弁の掛け紙も展示されていました。

この掛け紙、一点だけ気になる点があります。
鉄道管理局ではなく鉄道局なので1920-1949年のものということは分かるのですが、門司鉄道局の表記となっている点です。
神戸鉄道局と門司鉄道局の境界駅は柳井津(現:柳井)駅だったそうで、つまり宮島口駅は神戸鉄道局の管内となるはずです。
上り下りで掛け紙を変えていたなんて凝った事をしていたとも考えづらいですし、何故なんでしょうか…?
復刻版が発売されたこともあるみたいですがそちらの表記も門司鉄道局、ただそれに対して触れて調査までしている方はざっと調べた限りいなさそうです。気になる…


やってきました、あなごめし(上)
2,250円もする高級あなごめしです。外はカリっと中はふわっと焼き上げられたあなごがタレと絡んで最高にうまかったです。
個人的にあなごが大好きなので本場の有名店で食べられるのは最高でした。




お昼ご飯を食べた後、ちょっと宮島口駅周辺を散策。
暫く来ないうちに宮島港フェリーターミナルがかなり綺麗に変わっていてびっくりしました。
広電宮島口駅ももうすぐ新しいホームに変わるみたいです。ホームの案内表示器や出発信号機の設備は既に完成しているようでした。


宮島を離れて広島市街地へ向かいます。海の向こうに見えるビル群ですね。




宮島から広島市街地へ向かう際に国道二号線を跨ぐ歩道橋を通る必要があります。
折角なのでここで宮島線の列車を撮影。低床5連接車は迫力があってかっこいい。

ちなみに、広島から宮島へ向かう国道二号線の左側に宮島線が走っているこの区間では、先程のJRと同じく宮大汽船のフェリーの広告が並んでいました。


3連接のぐりーんらいなーもまだまだ頑張っています。


この日もかなり気温が高かったのでポカリとアイスが欠かせません。
塩分チャージタブレットもこまめに摂取していたためか今回は熱中症に悩まされることなく健康に漕げて良かったと思います。




15:23 広電西広島(己斐)に到着。
かつてはここ西広島までの宮島線は路面電車ではない普通鉄道規格で、この駅は乗換拠点として重要な位置を占めていました。
そのためか現在も広い構内を備えた立派な駅となっています。


広島市内の中心部には立ち寄らず、とはいえバイパス道の国道二号線を通るのもなぁと思ったので1本北の平和大通りを行くことにしました。
西観音町電停付近で路面電車とはお別れ、平和記念資料館の南を通り比治山のトンネルを通って広島の市街地を抜けていきました。


段原にて広島市のぴーすくるとご対面。


17:00 中野東駅付近まで飛ばしてきました。


大きな右カーブを描くと列車は瀬野駅へ入っていきます。


JR瀬野駅ではスカイレールサービスのみどり口駅と隣接していて坂の上のみどり中央までの間を結んでいます。


瀬野駅を出ると西国街道の難所の1つ、大山峠に挑みます。
峠の入口の時点で目に見えるほどの坂になっています。
大山峠というと馴染みが無いかもしれません、鉄道界隈でいう所のセノハチと呼ばれる勾配区間がそれです。


17:52 旧山陽道 凉木一里塚跡


日も暮れてきてしまいました、坂道を生かした棚田が綺麗に見られました。


道中で大規模な道路工事をしていました。調べたところ東広島安芸バイパスの上瀬野IC付近の構造物みたいです。


18:35 何とか完全に日が暮れる前にやってこられました。
旧西国街道と山陽本線が交差する番東原第4踏切。瀬野方はこんな具合のカーブを描いています。
鉄道は瀬野駅から八本松駅にかけてずっと上り坂となっていますが道路はこの少し手前で峠を越え暫く下り坂、八本松駅の手前で再度登る形状となっているためこの先では山陽本線は結構高いところを走っていきます。


18:40 狙っていた列車がやってきました。
後補機ありの標識…?と思いましたがどうやらただの球切れみたいです。


セノハチ名物の後補機、EF210-300が後押しする勾配区間らしい写真が取れて満足しました。
一番よく見る構図な気がしますが、ここも旧街道沿いだったんですね。


東広島市西条のあたりでこの暗さ、ここを逃すと宿は三原まで期待できません。
時刻は19:20、この時間ならまだ行けます。


途中田万里バイパスのあたりで歩道消失で来た道を引き返す羽目に…
バイパスの北側の道を進むと、しばらく広島方面車線の左側を側道が沿って並行しているのでこれはいけるわと進んだところ途中で道が消失。
本線は上下線が反転している区間なので左折合流不可。というかバイパス道路の歩道もないところを自転車で突っ走る勇気すらありません。

しかもここは広島方の上下反転か所から少し行ったところで下り勾配に変わるので、折角ヒャッハーと下って来た道を押して戻らねばなりません。
その後広島方面車線をまたぐ橋を渡ってみたものの明らかに私有地にぶち当たるため断念、再度戻ってバイパス下を潜って次こそはと進んだもののまっすぐ進むと行き止まり…
この区間で結構な時間を消費してしまった気がします。
しかも、ここを攻略した後の山岳区間を行く道が細く該当が一切ない真っ暗な下り坂。かなり怖い道でした。

この先竹原新庄~日名内の国道二号線登坂区間もスリリングな道でした。
歩道が無く路肩も狭いのに右へ左へカーブしており、トラックの交通量も結構多いという悪条件。
勾配的には全然いけるのですがなるべくスピードを出して早く安全圏に向かうためアシストを活用して切り抜けました。
自転車で安全に走行できる道を選ぶなら、こんな山中をバイパス道みたいに抜ける国道二号線よりも、山陽本線にピッタリ沿って進むルートを選ぶほうがいいのかもしれません。


21:13 ファミリーマート本郷町南方店にて休憩。山陽本線で言えば三原まであと1駅なのですがこの1駅間は12kmほど離れています。まだまだだ…
軽い食事で栄養補給と思っていたのですが、どこ行っても売っていないにじさんじチップスが店頭に並んでいるのを見てついでに購入。
コンビニ駐車場の片隅で自転車を止め地べたでおにぎりとゼリー飲料とポテチを食う不審者をやっていました。


22:18 ゴールが目前に見えてきたので宿に入る前に松屋で食事を。
運動していて暑かったので冷奴~cool guys~を追加。
少し前までは20時を過ぎると店が閉まって晩飯に困るとかあったので、こんな時間でもうまいキムカル丼が食べられるというのはありがたいことです。


22:55 城跡を貫く新幹線駅、三原駅に到着
本日のお宿は三原駅からすぐのホテルリブマックスBUDGET三原駅前。
リブマックスって極端に安いので今まで南下避けていたのですがいざ泊まってみると全然ありだと感じました。
設備がいろいろ古かったりはするもののフロントの対応もよく今後も使っていこうと思いました。

<翌日>

残り僅かなので最後の区間についても1記事で書いちゃおうと思います。


利用料金が安すぎるミクチャリさん、とても助かります。


尾道まではあと2駅、あっという間です。とはいえ三原~糸崎がかなり近く駅間距離は一定ではありません。
ちょうど三原駅と糸崎駅の中間地点のあたりに三菱重工三原製作所があります。その敷地内に蒸気機関車が保存されてるのを発見。
屋根付きでかなり綺麗に整備されているC5776と日本セメント糸崎工場で活躍していたスイッチャーみたいです。

こういう保存車両なんかをブログ書きながら調べていると、嗚呼通った道のすぐ近くにも保存車両居たんだ…となることが多々あります。
尾道のD51422とかすぐ近くを通過したのに気付きませんでした…


8:08 尾道駅前に到着。
これにて前回三宮からやってきたルートと繋がりました。あとは自転車を返却するだけです。

この先しまなみ海道を漕げるように電池は30%残していたのですが、朝起きたら残量が1%になっていました…
そんな予感はしていたんです。1泊目の時点で朝起きたら20%ほど放電していたので返却できなくなることを恐れて30%残していたというのもあります。


しまなみ海道はこの前漕いだので今回は尾道~瀬戸田でお船に積むことにしました。
運賃1,300円に加え電動自転車持ち込み600円が加わり1,800円。
1,000円/12時間の自転車を借りていると高く感じてしまいますが瀬戸田まで運んでくれるのはありがたいことです。


途中でジャンボフェリーの新造船あおいも観察できました。乗りたいなぁ。


船員さんにTwitterでの異常行動を認知されているというびっくり事態になったりしつつ瀬戸田に到着。ありがとうございました。






さて、この先の区間を行くのはこれで3回目。再放送もいい所なので写真を載せるだけにしておきます。


10:47 サイクリストの聖地 道の駅多々羅しまなみ公園
三宮からの車両と小倉からの車両が聖地巡礼でやってくる中継地点、大三島。遊ばせていただいております。




電池ピンチですが何とか無事に返却完了、通信エラーが2回ほど起こり不安でしたが何とか自力で返却処理を済ますことが出来ました。


前回は道の駅の営業時間外で食べられなかったどら焼き、走破記念で食べてきました。
美味いのは当然なのですが、正直この日はろくに漕いでいないのでさほど疲れていません。運動後の糖分が染みるぅ!という感じにはなりませんでした。


道の駅ということでここでお昼ご飯も食べていくことにしました。
釜揚げしらす丼、シンプルながらとても美味しかったです。

今回はバスで今治へ出て、特急で徳島へ帰ることにしました。この時間から帰っても徳島に着くと夕方なんですよね…遠い。


そして今回の分を追加した走破マップがこちら(拡大可能)
あっという間にマップの範囲が広がってしまいました。なんだこれ。

よく見ていただけるとわかりますが、実は三宮~大阪が繋がっていません。惜しい。
なので、なるべく早めにここを繋げなければ、と思っています。


おわり


シェアサイクル紀行発売中!☞メロンブックスorBOOTH


紹介コード入力で30分無料クーポンをGETしよう!


LINEスタンプお願いします

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西国街道サイクリング その3(... | トップ | 名古屋でGOGOシェアを体験 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ジョンねえ)
2022-06-23 06:52:37
毎回、読み応え、見応えのあるブログ!
自転車は漕いでいませんが、一緒に走っていた気持ちになります。
鉄道好き♡広島好きの私にとって、何年も行っていない広島(宮島)やまだ行ったことのない山口など旅したくなりました!
しまなみ海道もバスでしか行ったことないですし、門司港などにも行ってみたいので、今後の旅も応援しつつ、楽しみにさせていただきます!
返信する

コメントを投稿

旧五街道サイクリング」カテゴリの最新記事