院長の大石です。
今年のクリスマスは母の事を書きたいと思います。
「母と私の物語」
母とは、18歳まで一緒に住んでいました。その後大学に入学して家をでてから、卒業、結婚し、久留米を離れていましたが、
離婚してから再婚するまで、また母と二人で生活しました。
30数年、母と暮らしたことになります。
私たちは縁が深かったのでしょう。
歯科を開業してからの母は、日常生活では、現実的で頼りになる人でした。開業で忙しい私の食事の用意や病院の事務などをしっかり手伝ってくれていました。
休みが取れると、ふたりでよく一緒に旅行に出かけました。香港、バリ島、オーストラリア、カナダ、ハワイなど、楽しい旅でした。
時には喧嘩もしました。
母は専業主婦、私は、仕事を持ったので、日常の視点が違い、若い時には、生意気にも、母が狭い世界で生きているように感じていました。
その母が、もう90になります。この頃一緒にいくのは、温泉や道の駅。
大きな病気もほとんどせずに、元気ですが、ものわすれがあまりに多くなって、さっき言ったことも忘れます。
私が歯医者だという事も時々忘れるようです(笑)
日常生活にいろいろと困りながらも、ヘルパーさんの手を借りながら、なんとか自宅で生活できています。
母は、年々、穏やかに、子供のように無邪気になってきました。
そしていつも私たちに感謝の言葉をかけてくれます。
とはいえ耳が遠い事もあり、私が大きな声で、注意する事もあります。
先日、母があまりにモタモタするので、つい声を荒げて、手を乱暴に引っ張ってしまいました。
母はじっと私の顔を見て、
「 私の感謝が足りないんだね 」
わたしは思わず胸が詰まりました。
そんな風に思えるなんて・・
母の中に神様を見たような気がしました。
思い出してみると、母はいつだって神様のような無償の愛を注いでくれていたのです。
私に気付く余裕がなかったのでしょう。
これまで尽くしてくれた母、いろいろ不自由しながらも、私たちのために、一生懸命、生きてくれている母。
今年のクリスマスは、母に、一番に感謝の意を表したいと思います。
ありがとう お母さん
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