ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

宜興日帰り旅行

2006-05-04 16:47:57 | 生活(~2010年3月)
5月2日に紫砂壷で有名な宜興へ日帰り旅行に出かけた。
以前上海でダンナさまと一緒に仕事をしていて、今は日本に戻っている中国語がとっても上手な友人が、このGWに華東地区に一人旅に来ており、私達家族も知っている中国の方の奥さんの会社の総経理の知り合いが宜興で陶器工房を経営しているそうなので、2日に宜興へ行くので良かったら一緒に行きましょう、と急遽決まり、現地で合流という事で、我が家は無錫からタクシーを1日頼んで向かう。

無錫に来て以来、私は汽車で上海や蘇州、南京へは行ったが、車で遠出は初めて。
太湖を眺めながらの道は天気も良かったこともあり、なかなか爽快。
うちの息子は車に弱いので前もって酔い止めを飲ませ、「気持ち悪い。」といいながらもなんとか2時間弱のドライブに耐える。

宜興に入り、待ち合わせの工房へ。こんなことでもなければ絶対に来る事のないような場所だった。
久しぶりの友人との再会をお互いに喜び、工房と同じ敷地にある展示室を見る。
紫砂壷はよくいえばシンプル、悪く言うとなんだか地味な茶器。違いなど私にはわからない。しかし有名な作者が作った茶器は何万元以上。今日は特別に半額で、という事だが、なんだかなあ、と思いつつ、子ども達が茶器を割らないように気をつけながら展示を眺める。

その後、昼食へ行きましょう、という事になったが、会食のテーブルには例によってなんだかよくわからない中国人の方が何人も。この工房の総経理さんとか、紫砂壷の世界ですごく有名な人の息子の奥さんなど。
「私達、日本から来た陶器の買付人かなんかと間違われてない?」などと心配しながらお食事をいただく。例によってやっぱりおごってもらった。

その後、作業場を見せてもらう。この日は労働節休みなので、2人しか作業していなかった。作業場全体に北京オリンピックのポスターや幕が飾られている。ここで作られた茶器などにオリンピックのロゴを入れ、オリンピックに向けて北京で売られるそうだ。(たぶん公式に認可されている工房だと思う。偽もの工場だったら怖い!)
作業を眺めていた息子が「ぼくも作りたい。」と言う。一般の人が茶器を作る事ができるという場所もあるそうだが、ここではできないそう。しかし、紫砂土を少しもらい、片隅で子ども達はペタペタ粘土遊びのようなことをさせてもらった。

こんなに良くしてもらって買わないわけにはいかないので、我が家は1980元の茶壷と茶杯セットを900元で購入。日本から来た友人も購入。若手の作家のものなので、この作家が今後有名になればこの茶器も値段が上がりますよ、と言われる。そんなのはあまり期待していないが、今日の宜興旅行の良い記念品だ。

無錫-宜興は片道約2時間弱。近場への日帰り旅行も結構いいもんだ、と思った一日。


コメント (2)
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