ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

小学校 季節外れの離任式

2011-07-31 20:36:01 | 震災
震災の影響で通常は3月末に行われる小学校の先生たちの移動が延び延びになっていた。
先生たちには移動の内示は3月初めに出ていたらしいが、この震災後の大混乱、3月末で他県に行ってしまった先生もいたり、津波で学校が開始できない小学校からや、避難地域の相双地区からの先生などが市内の学校に移動になったりで、きっと現場は大変だったのだろう。
福島県では8月1日付けで先生の移動が行われることになり、29日は離任式で子供達は学校へ。

現場の先生たちも大変なんだと思うが、それでも私達親は、(絶対に移動は必要なのだろうか?)と疑問に思うのが正直なところ。
本当に大変な時期を一緒に乗り越えてきたのに、先生も子供達も残念なんじゃないのかなあ?

我が家の子供達の先生は二人とも3月末に他県へなぜか移動してしまい、4月から新しい担任の先生だった。これでまた変わったら本当に??だったが、さすがにそれはなくてホッ。

通常より移動する先生の数は少ないようだけど、なんだかなあ・・・。

子供たちの学校は相変わらず体育館も校庭も壊れたままで、離任式といっても全体集会はなくて校内放送でのご挨拶と、例年は校庭でのお見送りが校舎内の廊下になったそうだ。

福島県では、放射線量の値の高いところがやっと明らかになってきて、県北地区では住み慣れた地を離れる事を決断して2学期から学校を転校する子も多いと聞く。

また、相双地区の、今現在会津地方に避難している人達が、冬に向けて雪が多い会津よりは気候が同じいわき市に移動したいと希望する人が多いらしい。

避難所も8月で閉鎖されるところが殆どなので、仮設住宅に引っ越す人の為か荷物を運ぶトラックも多いような気がする。

夏なのに年度末のような福島県。やっぱりいつもと違う夏休み。
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子供達、(いつもと違う)夏休み突入

2011-07-22 20:04:49 | こども(2010年4月~)
子供達、20日に1学期終業式を迎え、8月25日までの夏休みに入った。
4月は震災の影響で授業が全然できず、夏休みが短いかも?という話もあったが、運動会や家庭訪問などの例年1学期にあった行事が全くなくなり、そのぶん授業時間が確保できたそうで、結局いつも通りの夏休み期間。

でも、今年はいつもと全然違う夏休み。

海で遊ぶこともできず、プールで泳ぐこともできず、山で遊ぶこともできず。行くところがなーい!!

そんな福島県民のために、文科省でも予算をつけてくれて、’リフレッシュキャンプ’の企画がいろいろあるのだが、夏休み直前にバタバタッといろんな案内がきて、ドドドッとみんなが申し込んで、我が家は抽選に漏れまくっている。
うーん、まだ結果が来ないものもあるから、それが当たればいいけど・・・。

1学期に原発近くの町から息子のクラスに転校してきた子が、2学期から別の学校に通うことになり、お別れだそうだ。

原発事故から4ヶ月が過ぎ、放射線量の高い地区や今後の見通しなどが以前に比べてある程度見通せるようになり、原発近くの学校はいわきや会津などにサテライト校を開いたりする動き。息子のクラスの子も、元の学校の友達が多く通う学校に行くのだろうか?

そして中通り地区では、線量が比較的高い場所から夏休みを挟んで引っ越す子供が多いらしい。
息子の担任の先生は、2学期に転校してくる子がいると話していたそうだ。
未だに落ち着かない県内。いつになったら去年のような夏休みが送れるのだろうか?我が家の子供たちが成人になった頃?はあ、長い・・・。

とはいえ、子供たちはそんな大人の気持ちなど関係なしに、夏休みスタート2日目もゴロゴロのんびり過ごしている。
まあ、なんとか過ごしていきましょう!

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アクアマリンふくしま再オープン!

2011-07-18 10:16:11 | 生活(2010年4月~)
3月11日の大震災で津波被害に襲われた水族館「アクアマリンふくしま」が7月15日に4ヶ月ぶりの再オープン!
我が家は年間パスポートを持っているのだが、3月末に期限終了、でもお休みしていた期間分の日にちはまた7月15日からカウントしてくれるので大丈夫。震災後のアクアマリン、どうなっているのかなあ、とお出かけしてきた。

入り口には再オープンを記念してずらりと並ぶ花束が。



息子が「これ、これ!」と指差す先にはこんな人からも。



水族館周辺の道路はいまだガタガタで、入り口の信号はまだ停電したまま。
それでも県内ナンバーを中心に駐車場には結構車が入っていた。
しかし去年までの海の日の3連休に比べると、人は少ない。今福島に観光に来てくれる他県の人は少ないのが現状。仕方ないね。
こんな状況でも再オープンにこぎつけた水族館の皆さん、本当にすばらしい!!

震災後の停電で、水槽内の魚がほとんど死んでしまったそうで、やっぱり以前に比べると水槽内がちょっと寂しい。人気者だったチンアナゴもカクレクマノミもいなかった・・・。徐々にまた元の状態に戻るのかな?
その代わり震災後避難先の鴨川シーワールドで生まれたというゴマフアザラシの赤ちゃん「きぼうちゃん」が元気に泳ぎ回っていた。生後3ヶ月なのに結構でかっ!

そして一番気がかりだった「蛇の目ビーチ」。
屋外にあり、津波もやってきたこのビーチ、再オープン後はどうなの?と本当に心配だったが、この通り・・・



ほぼ、以前と同じように整備されている!!

ビーチや底の砂を新潟からわざわざ運んで入れ替えて、海水も検査して引き込んだそうだ。

今年の市内の海岸は、とてもとても磯遊びできるような状況ではないので、ここでジャブジャブ足をつけて遊べるだけでも今年の暑~い夏は有難い。
お隣では釣り体験のできる釣堀も再オープン。
職員の皆さんの奮闘する様子はアクアマリンふくしまの復興日記に詳しく書いてある。

一見以前と何ら変わりないようだが、港を見ると、未だ再開できない小名浜の漁、前は水揚げされた魚を目当てのかもめなどがたくさん空を飛んでいたのがほとんど見えず、港を行きかう船もなく、やっぱり以前とは違うというのを思い出させる。

それでも、少しずつ始めなければ前進しないのだから、その第一歩を踏み出したアクアマリンは”いわきの希望”だなあ、と思う。

人が集まるようになって、これから港がまたどんどん復旧していくだろう。頑張れ!いわきの海!!








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南極観測船「しらせ」がやってきた

2011-07-10 10:30:08 | 震災
津波の被害が大きかった小名浜港。震災前の埠頭は週末になるとイベントが開催されたり、海産物を購入する人達で賑わうのだが、現在はお店はまだ休業中の所も多く、物産館もいまだ再開されず寂しいまま。

そんな小名浜港で久々のイベントが開催!

SHIRASE 小名浜7DAYS」と名付けられたこのイベント、元南極観測船「しらせ」が普段停泊している千葉の港から1週間小名浜港にやってくるというもの。
船内体験乗船ができたり、登山家の三浦雄一郎さんの講演会があったり、炊き出しがあったりと楽しそう。

埠頭に行くのは震災以来久々なのだが、土曜日に子供達を連れて行ってみた。



午前10時頃についた私達、まだそれほど混雑はしていなかったが、11時過ぎにはすごい人!
こういうイベント、本当に久しぶりで、なんだかとても嬉しい。
それでも埠頭はまだいろんな場所で震災の爪痕が残る。



そして、空も海もこんなにきれいなのに、放射能の影響が大きい福島の現状が本当に悲しい・・・。

すでに引退したしらせは中々の年代物だったが、船の中に宿泊施設はもちろん、診察室(簡単な手術もできる!)や歯医者、床屋さんや食堂、お風呂などがあって、過酷な南極での生活をこの船の中で過ごした南極観測隊の皆さんのご苦労が偲ばれる。

また、このイベントを主催したウェザーニューズ社の皆さんは、とても明るく丁寧に会場を案内してくれた。

駐車場から会場までシャトルバスが出ていたのだが、そのバスの車中、ウェザーニューズの方がなぜ小名浜でこのイベントを開催したのか説明してくれた。
ウェザーニューズ社のサイトにも出ているが、創業者の石橋さんはそもそも小名浜港で貨物船を使っての仕事をしていたのだが、1970年に小名浜を襲った爆弾低気圧(急にものすごく発達した低気圧)により貨物船が沈没、15名の乗組員が亡くなり、この事故をきっかけに気象の世界へ進んだそうで、創業のきっかけが小名浜にはあるそうだ。
そんな昔のご縁で応援してくれるなんて、いわきの人間として本当に感謝!
そして、よく知らなかったウェザーニューズ社さん、これから応援しますね!!

埠頭にある「アクアマリンふくしま」も、来週15日金曜日に再オープンが決まり、小名浜の賑わいが少しずつ戻ってきそうなこの頃。
応援してくれる人たちはたくさんいる!
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電気を作る!

2011-07-04 20:08:25 | 震災
我が家のご近所の火力発電所、震災でずっと止まっていたが、このたび4つある発電機のうちの1機が復旧、動き出したと地元の新聞で読んだ。

それを肌で感じたのが、石炭を運ぶトラックを度々見るようになった事。震災前は当たり前だった風景が、また一つ戻ってきたような感じ。

こちらの発電所、県内の原町火力発電所や広野火力発電所ほど被害はひどくはなかったようだが、震災直後に家から飛び出した私は黒い煙がへんな場所から立ち上る発電所をみて(爆発するんじゃないか?)とひどく焦った。(火災はあったようだがすぐに消火したらしい。)
新聞記事によると、敷地内には津波で大量の土砂が溜まったりして大変らしい。実際にここ数か月は復旧作業にあたる人達が町にはたくさん滞在して、一生懸命作業していた。

wikipediaによると、ここの発電所の総出力は162.5万kW。東北電力・東京電力双方へ電力供給されている。
止まっている発電所が徐々に復旧して、原発に頼らなくても電力不足が少しでも解消されればいい。
こちらの火力発電所では、石炭ガス化複合発電というものも研究していて、効率がよく二酸化炭素排出量も少ない火力発電を目指しているそうだ。

こんなに電力に注目が集まっている時期はない。頑張って電気を作って!!
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