震災から今年で5年目となる3月11日。いろんなメディアで被災地の紹介を見る。
私が暮らすここいわき市は、いわき市長も会見で話していたという記事の通り、津波被害もあり地震被害もあり(いわきは3月11日と4月11日と4月12日と3回震度6弱の地震に見舞われた)、被災地でありながら、双葉郡からの被災者をもっとも多く受け入れている市でもあり、複雑な土地だといえる。
原発事故対応の仕事の最前線、という状況もあって、人と車は震災前より増加していて、それに伴いお店はかなり賑わい、求人状況もかなりの人不足。景気はいいといえると思う。
でも、外からの人がたくさん市内に住んでいるので、事件も多い。
それからいわき市民と双葉郡の人との賠償金格差。複雑な感情が確かにあるなあ。
いわきは津波被害を受けた地区の復興はまだまだだけど、街中は以前よりかなり活気があるというのが私の実感。
でも、いわきから原発のある双葉郡に向かって常磐道を通ってみると、最初は除染ででた汚染土の袋が至る所に山積みになっている風景に驚いて、そしてそのうちに除染作業さえも何も行われていない、本当に5年前の震災の時のままの大熊町付近に差し掛かるころには、原発事故の恐ろしさを実感する。
震災関係の報道はいろいろあるが、一度常磐道を通ってみるだけでも、本当にまだまだなんだ、と実感すると思う。
もし機会があれば、常磐道、通ってみてください。
放射線量が高いところも確かにあるけれど、
本当に高い線量の区域は数分で通り過ぎます。
被ばく量は
nexco東日本のHPによると、
広野ICから南相馬IC(49.1km)間の空間線量率(μSv/h)を基に、
時速70kmで1回通行する際に運転手等が受ける被ばく線量は
0.37μSvだそうです。
無用な被ばくはしないようがいいのはそりゃそうですが、
東京とニューヨークを往復 約0.2ミリシーベルト
胃のX線撮影 約0.6ミリシーベルト
胸部CTスキャン 約6.9ミリシーベルト
日本人の年間被爆量 約1ミリシーベルト
この数値と比べて、 0.37マイクロシーベルトは 0.000037ミリシーベルト。
これをどうとらえるかはそれぞれですが、
常磐道を通って、そこから見える景色を眺めるだけでも、考えさせられます。
5年目の3月11日。1歩ずつ進んでいる。