モタ爺の 山・旅 大好き Orange days

山歩きを始めて60年余。山と旅行の記録ブログです

ロシアへ (3)サンクトペテルブルク エルミタージュ美術館②

2017-06-28 20:12:38 | 旅行

いよいよ、この旅行の戦略的目標である絵画を中心とした美術品の鑑賞です。

従来、エルミタージュの本館・冬の宮殿3階に展示されていた、印象派以降の作品ですが、現在は新館に移されていました。そのため、本館の見学の前にガイドさんが案内してくれることになりました。宮殿広場を挟んで向かい側の建物です。

そのあと、本館の展示品をKオジサンさんと二人で見て回ったのですが、正直に言って疲れました。
あらかじめ見たい作品や、コースについても検討してきました。はじめは良かったのですが、自分の位置はわかっても、次に行くべきルートが分からなくなってしまうのです。係りのおばさんと、双方共の片言英語ではなかなからちがあきません。
広いし、人は多いし、山へ登るよりも疲れてしまいました。
それでも、絵画のほか彫刻や古代の遺品まで、かなり広範囲に見てくることができたので良かったと思います。

(1)印象派以降の作品がある新館   小さなバルコニーの下が入口です

 

(2)印象派やそれ以降の展示作品
   1.あばら屋 ; ゴッホ            2.Lady in the Garden ; モネ
   3.ピアノを弾く少女 ; セザンヌ    4.ダンス ; マチス

 

ジャンヌ・サマリーの肖像 ;ルノアール
最も見たかった作品の一つです。
この作品の前にルノアールが描いた半身像のジャンヌ・サマリーの絵を「プーシキン美術館展」(2013年、名古屋)で見ました。そこで今回エルミタージュで全身が描かれた方の絵をぜひ見たいと思っていたのです。

彼女は女優で、数年間ルノアールのモデルを務めました。しかし、このあと34歳の若さでチフスにかかり亡くなってしまったそうです。

 

果物を持つ女 ; ゴーギャン
タヒチの少女を鮮やかに描いていますね。


Woman with a Fan ; ピカソ


(3)エルミタージュ本館の作品  
 ここからは、Kオジサンさんと2人で、観たいと思っていた作品を探しながら観て回りました。
まず最初の部屋がイタリア美術の部屋です。そのあと、レオナルド・ダ・ヴィンチの部屋、フランドル美術、スペイン・オランダ美術、というように巡ります。
途中から迷子になりましたけどね。

写真はイタリア美術の部屋です。


ダナエ; ティツイアーノ

 

リッタの聖母(左)  と ベヌアの聖母 ; レオナルド・ダ・ヴィンチ
聖母マリアとイエス・キリストが描かれた傑作ですね。

 

聖ペテロと聖パウロ ; エル・グレコ
エル・グレコはティツイアーノらに学んだというスペインの画家


放蕩息子の帰還 ; レンブラント
ひざまづいて父に抱かれる息子の姿が、レンブラントの不遇な晩年に重なる、と本の解説にありました。

 

アントニア・サラテの肖像 ; ゴヤ
モデルのアントニアは女優だったそうです。

 

犬と少年 ; ムリリョ
屈託のない少年の笑顔に魅せられます。

 

エルミタージュ美術館は世界3大美術館の一つといわれるだけのことはあります。
展示されている部屋も元王宮ですし、エカテリーナ二世が財力と権力で集めた作品もすごいです。

ただ、新館の方は、ガラス張り天井から自然光が展示室内に入ってくるところもあるので作品に悪い影響がないかと心配です。日本だったらもっと作品を大事にしようと工夫すると思うのですけどねえ。
いい点は、フラッシュさえ使わなければ作品の撮影が自由にできるということですね。

さて、エルミタージュ美術館を見学したばかりですけど、7月1日から9月18日まで、愛知県美術館で、「大エルミタージュ美術館展」が開かれるので、そちらも観に行くつもりです。

 

 

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絵画にも造詣が深い! (毎日日曜大工)
2017-06-28 23:01:07
モタさんは、絵画にも造詣が深い!んですね~。
私は、ぜんぜん!!です~。
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エルミタージュ (猫親父)
2017-06-28 23:27:10
名画が所狭しと展示してあるんですね。
写真撮影も出来るなんて、素晴らしいのか?管理がいい加減なのか?日本では考えられない事ですね。
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これはすごい (たいぴろ)
2017-06-28 23:29:10
見たことのある絵画がいっぱいありましたね。こんな貴重な絵を触れるくらいの距離で見られるのですね。それも写真がOKとは。おおらかというかなんというか(笑)。

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毎日日曜大工さんへ (Mota)
2017-06-29 09:30:41
いえいえ造詣は浅いです。
単に、絵を見て、いいなあ、すごいなあと感じているだけですよ。
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たいぴろさん (Mota)
2017-06-29 09:34:00
いい絵にたくさん出会えて幸せでした。
ルーブル美術館でもそうでしたが、手に触れることができるところに飾ってあります。
海外の美術館では写真撮影OKなのに、日本ではなぜ禁止しているのでしょうかねえ。
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猫親父さんへ (Mota)
2017-06-29 09:41:37
すみません、順番を間違えました。
そうなんです、名画が壁いっぱいに飾られています。
何せ美術品の収蔵数が300万点といいますから、お蔵にもどれほど眠っていることやらです。
写真撮影OKというのはいいですが、太陽光が入るようなところに展示している場所もあるのは、いかがなものかと思いました。
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モタさんへ  (温泉ドラえもん)
2017-06-29 17:04:40
 宗教画は、物語を熟知していると面白んでしょうが、どうも同じに見えてしまいます。
 ゴーギャンの絵を間近に見えて良かったですねえ。
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世界的絵画、mota様、 (快談爺)
2017-06-29 18:20:05
突然山男から、変身されて吃”驚”良い画を見せて頂き
有難う御座います。
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温泉ドラえもんさんへ (モタ(Mota)爺)
2017-06-29 20:55:25
私などは、異教徒というか無信教徒です。そのためキリストの基本的な宗教の成り立ちがわかっていないので宗教画を理解するのは難しいですね。
ウスペンスキー大聖堂内部でイコンとして描かれた宗教画についていろいろ説明を受けましたが知識として蓄積はできませんでした。
ゴーギャン、ゴッホ、モネなどは楽しく見られますね。
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快談爺さんへ (モタ(Mota)爺)
2017-06-29 20:57:16
本格的梅雨に入って山へ出かけられません。
こういう時は絵を楽しむのもいいと思いまして・・・。
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