538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

アウトレイジ ビヨンド

2012-10-26 22:14:38 | 邦画
昨晩に前作「アウトレイジ」を見直したので
満をじして「アウトレイジ ビヨンド」を見てきた

確かにビートたけしの大友が
刑務所で脇腹をドライバーみたいなもので刺されるシーンは
ありますが、刺すのも一回?だし、
死んだってのは刑事の小日向さんが台詞として言うだけ
なんで、死んだ大友をこの続篇のために生き返らせた
ってのはあたらないねぇ

と言うことで、前作から5年後のお話し
刑事役の小日向さんが狂言回しと言うか
実質主役の映画でしたね

相変わらずの権力闘争の社会縮図の様相の組織暴力団の中で
蠢く人間たちの栄枯盛衰を暴力描写たっぷりに描いていますが
バイオレンスの描写は前作より大人しいけど
前作より面白く感じたのはなんでだろう

加瀬亮演じる石原が前作ではあんな冷徹なキレモノだったはずなのに
あんなビビりの小物でしかないし
三浦友和にも精彩が感じられない
これって彼らのあれから5年と言う
権力闘争の果てに得られた人生が反映されたもの
って見ちゃうといいのかな?
そこまで北野監督は計算しての演出だったのか

演出の計算と言えば、高橋克典さんのキャラかなぁ
あれだけの格の役者さんが一言の台詞も与えられず
ただただ拳銃撃ちまくるだけのヒットマン

他の役者さんたちが饒舌に説明台詞で演技されてるのとの
対比だったような気がする

そして権謀術数なキャラクターの面々ばっかの中で
まっすぐに己のヤクザ道を通した
桐谷健太、新井浩文のキャラクターが清々しい
桐谷クンもトレードマークの関西弁を封じての熱演
さすが役者さんですね

対比と言えば松重豊刑事と小日向刑事も
一生ヒラでいいのと、出世欲の塊
表層ではあるのですけどもね、分かりやすい
けど裏が有りそう

裏と言えば、これまた続篇がいつでも作れる終わり方でしたが

2012年製作、日本映画
北野武脚本・監督・編集作品
ビートたけし、西田敏行、三浦友和、小日向文世、
加瀬亮、桐谷健太、新井浩文、松重豊、中野英雄名
高達男、光石研、高橋克典、中尾彬、塩見三省、
神山繁、白竜、菅田俊出演


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3 コメント

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こんばんは! (ヒロ之)
2013-04-18 01:08:44
レンタル版。
物凄い人気ですね、これ。
ようやく借りて観れましたよ。
個人的には前作の方がバイオレンス色が強くて好きかなぁとは思いましたが、でも面白かったです。
キャラクターそれぞれが良いですよねぇ。
一応完結だと謳っているのでどう落とし前つけてくるんだろうと思いましたが、まさかの汚職刑事が大友に、ってのは意外でした。
女っ気が全くない男の世界を台詞一つ一つで熱く見せるってのは流石の北野監督です。
返信する
>ヒロ之さん (morkohsonimap )
2013-04-18 03:18:16
TB&コメントありがとうございます。
おっしゃる通り前作の方が映画的なケレンが多くて、そう言う意味では面白さがありました
今作はケレン味が少ない分監督の小手先の器用さで乗りきったって映画だったかなぁ
返信する
下劣な男たちの カッコ悪くも カッコいい生き方 (zebra)
2013-05-01 22:50:41
去年 映画館で 友達と見に行きました。
裏切り 陰謀 罵声 前作もよかったが 今回の続編もよかったです。

加藤のやり方で 昔からの古参幹部たちは 新参の石原に冷遇されても なんとも思わず ないがしろにし過ぎたのが かえって 組の結束が弱くなったことが 三王会が衰退のきっかけだったようにもおもえました。


 花菱会(関西)で 神山繁さん演じた会長 重鎮ならではの 心理掌握話術が 巧みでした。 敵の組の古参幹部が協力してきたってコトは 三王会は "結束力が弱くなっとるわ"と 見抜いて あざ笑ってたに違いない。 
 
加藤にも 
「一度人を裏切ったやつは 何回でも裏切りよる」
こう言って 加藤は疑心暗鬼にさせ・・・むろん 石原や他の幹部組員は おそらく今後やってただろうし、言うとおりなのでしょうが・・・
 自分も前会長の関内を射殺した経緯があるため とうぜん組員を信用ができなくなる・・・
 この一言で 完全に バラバラになった三王会の結束は元通りに戻らなくなったと見ていいでしょうし。

組がつぶれた者同士で結束した大友と木村。
奇妙な結束でしたが おたがいわだかまりが なくなってたので ほんのちょっぴりの"美しさ"を感じました。

最も下劣な男は なんといっても 小日向文世さん演じたマル暴の片岡でしたね・・・こいつには 下劣すぎて ムカムカです。
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