538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

ふがいない僕は空を見た

2013-04-14 01:12:57 | 邦画
昨年の11月に公開されたR ー18指定の邦画
こう言った傾向の映画は劇場では見ないのでDVDの発売を待っていた
大体こう言う傾向の映画で2時間20分は長いってのもあったけど
まずはそうですねこれは18禁指定されてるけども
そして田畑さんの体当たり演技ばっかがフューチャーされてるけども
エロな傾向の映画ではなかったでしたねぇ

確かにオープニングから 永山絢斗クンと田畑智子さんのファックシーンでしたし
劇中でもお二人の絡みシーンが数回設定されてるけども
それは物語の進行のファクトとして必然のシーンであるだけで
女性監督が撮ってるからではないけども
男性観客がそう言った傾向の映画に求めるエロチックな表現ではなく

人間が生きていくなかでの閉塞感から逃れるためだけの性的な関係をも含めつつ
この世の男と女の性的営みによって新しい生がこの世に存在しうると言う
根源的な問いかけの映画だったような

しかし、エロ目的で見はじめて
それがエロ映画ではないとわかってもグイグイと
映画に引き込まれて行って2時間あっという間に過ぎ去っていた
役者さんとしてタナダユキさんは杉Jさんの映画で存じあげていましたが
監督さんとしての力量に改めてビックリさせられました

原作は相変わらず読んでないですけど脚本の 向井康介さんもうまいよね
永山、田畑お二人の性交渉シーンの時制もテレコにさせてても
ものすごく分かりやすいし

ってかてっきりこの二人が主人公だと思っていましたけど
人はなぜこの世に生まれて来たのかっていうテーマで言えば
永山クンの同級生が主人公になっていたりと
一筋縄では語ってくれていない映画でした

人間の生を語る上で現代に生きる我々の抱えてる
様々な問題を登場人物が背負っていてる訳で
貧困にあえぎながらその日に食うことさえままならないのに
バイト先で期限切れの弁当を捨てたりしても
レジにいて目の前のチョコをがめずにレジを通したりと
人間の矜持を捨てない 窪田正孝演じるキャラがいいよね

神社でボソリと言う原田美枝子の
神に祈る「どうかこの子をお守り下さい」ってのと
出産を手助けし生まれて来た男の子の股間を見て洩らす永山クンの
「厄介なものをつけて生まれて来たな」っていう台詞が
この映画のすべてを語っていたような

いやいい映画を見させてもらいましただ

2012年東京テアトル製作日本映画、東映配給作品
窪美澄原作、窪田正孝脚本、タナダユキ監督作品
永山絢斗、田畑智子、窪田正孝、小篠恵奈、
田中美晴、三浦貴大、銀粉蝶、原田美枝子出演


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