538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

海燕ホテル・ブルー

2013-01-27 21:56:45 | 邦画
2012年に若松監督は三本の映画を作って
叩いても死なねぇような監督は本当に呆気なく
交通事故で逝って仕舞われてしまいました

昨年4月に単館で公開された映画で、
若松監督の「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」と一緒に
この1月25日にDVD発売されたので両作品とも予約購入したんだけど
発売元のアミューズソフトは
三島由紀夫はBlu-rayとDVDが発売されたけども
こっちはDVDだけの発売なんだよね
更にDVDとBlu-rayとは100円しか差がないのにね
この差は一体何なんだろうか

「海燕ホテル・ブルー」は80分強の尺の映画で
原作は船戸与一さんだったのね
主役はもう若松組の人たちといっても良いような方々(って男たち)に
その男たちが身を滅ぼしてしまう女に若松組初出演の片山瞳嬢
全裸でがんばっておられましたねぇ
でも若松監督のお得意な濡れ場は全く無い映画

現金輸送車強奪を失敗し7年の刑を終えて出所してきた主人公が
自分を裏切ったから強盗失敗したと
昔の仲間に復讐を果たそうと伊豆大島まで・・・

ということで幻想的な砂浜と海は大島ロケだったのね
でホテル・ブルーのバーに裏切りの男が
バーな名前がコルドンブルーになってるけども
入り口のガラスを擬闘で割るシーンがあるので
この入り口の店名いりガラスは仕込みかな

で、片山瞳さん演じる女は幻想な訳で
その女を認識したことでこの主人公や裏切り男
更に地元の警察官に若者と皆が死んでいくけど

女は男が描く理想の女性像ってことなのか
観客には幻想と言うことを上手に演出しているようですが
こっちは片山瞳さんのぼってり唇が受け付けなくてねぇ
ナイスバディは受け付けますけど男性憧憬な女性としてはボディだけかなと
醒めた感性で見てましたが

役でか演出意図なのか、タバコばかり燻らせてる片山嬢
あのぼってり唇にタバコって隠喩だったのかしらね

劇中突然にバーの客の若い男性が
激した口調で原発に対して我々人間の欲望の成れの果てだ
みたいな発言をするのですが
これも3.11以降ならではでしたが

なんか70年代の若松監督のピンク映画が突然出現したような気がした
今年3月でしょうか遺作「千年の愉楽」が公開されますね

2011年製作、日本映画
若松孝二企画・製作・監督作品
地曵豪、井浦新、大西信満、片山瞳主演


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