538ねん。

プログラムピクチャーとごみ映画を懐かしく語りたいなと・・・

最強のふたり

2012-10-29 22:47:59 | 洋画
先月1日から公開されて
結構ヒットしてるようで、こういう映画がヒットする
日本って政治を除いてまだ捨てたものじゃないですが

ツレも見たいってことでしたが、その中で
こっちが足元骨折しちゃって、ようやっと映画が見られるように
ほんでもってお互いに日程の調整がついて今日見てきた

原題は「Les I NTOUCHABLE 」
英語だとUNTOUCHABLE ですか
触れたらいけないものでしょうか

そうなんですよね、こういう障害者に対する我々ってのは
決して障害には触れないですよね

だが、この黒人はズカズカと障害者には何でも聞いてくる
不遜と言うか、自分に正直なだけだけども
お金持ちもそんな彼に自分に接してくる人たちとは
違う新鮮なものを感じたンでしょうか?
それともお金持ちの気まぐれか?

人と人の縁は不思議なもので
この出会いが深い信頼で結ばれていく様を
適度なユーモアで映画は進行していくんだけど

そうですよね事故で首から下の自由を失った人は
どんなに絶望し苦しくても、自分の力じゃ
自殺もできないンですね
そんな彼に生きる力を黒人が何でもない会話や
勝手気ままな生き方で彼に影響を与えていたし

黒人は黒人で所謂彼の身の回りの世話をつとめている中で
絵画やクラシック音楽とか基本的な教養を身につけていく
無知で歯に衣着せない黒人の人間的な成長の物語でもあったような
人が人に与える影響の大きさもはかりしれない
こんな人間の根源的なことを我々は忘れていたことが
娯楽映画でゲラゲラ笑いながら改めて教わった気がする

エンドロールではワイプでさりげなく
実際のお二人の仲睦まじい姿が映される
階級社会であるフランスで、絶対的に相容れない階級の二人が
こういう親交を深めていること自体が稀有なんだろうな
だから原題が「INTOUCHABLE」ですか
邦題もウマイとは思うけど、本質はついてませんねぇ

2011年製作、フランス映画
エリック・トレダノ脚本・監督作品
フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ、
オドレイ・フルーロ、クロティルド・モレ出演