2003年:フジテレビ+東宝。 監督:三谷幸喜。 WOWOWからの録画。
今年のお正月に横山光輝氏の『豊臣秀吉』(全7巻、歴史漫画)を読み、
この映画を録画したままになっていたのを思い出して、それじゃあ観てみようか、となりました。
公開当時、けっこう話題になった映画でした。
まず最初に、登場人物が多すぎて混乱してしまいました(^^;
戦国歴史に詳しい人にとっては、織田信長に対する明智光秀の裏切りの話など
常識中の常識で、いちいち説明など加えては映画の流れが停滞する、
ということなのでしょうか。
けれど自分のような歴史音痴だと、せめて主要人物の名前表示(字幕)くらいは
欲しかったです。
光秀は本能寺の信長を襲う。 信雄を総大将に据え、光秀をあっけなく片付ける。
信長の命により中国・毛利氏を鎮定しようと秀吉はじめ多くの武将たちが国を留守して
いる間に「敵は本能寺にあり」とばかりに、光秀は信長を襲撃、亡きものとする。
戦地で悲報を受けた秀吉は直ちに敵側と和睦。電光石火の素早さで都に駈け戻り、
逆賊・明智光秀をあっさり征伐。
招集状を一読、秀吉は官兵衛(参謀)と密議。 清州城での評定がはじまる。
今後の織田家の行く末を決定するべく、重臣・柴田勝家の肝いりで清州城で評定(会議)
が開催されることになり、主だった実力者・関係者に招集状がかかる。
一番の議題は信長の後継者を誰にするか。当然ながらそれぞれが自分に得になる
意見を述べるのみで、会議は膠着。
場外戦というか、色々なメリットを約束して自分の意見に同調させようと各陣営は
水面下で苦心する。
後継者候補としては、小心者の信雄(のぶかつ)。そして呑気な性格の信包(のぶかね)。
評定の間の息抜きに旗取り合戦を開催。 秀吉は信長直系の幼子・三法師に出会う。
しかし秀吉の本音を言えば、どちらも信長の後継者の器ではない。
どうしたものかと悩んでいると、ある時、自ずと正解が転がり込んでくる。
信長と命運をともにした嫡男・信忠の遺児=三法師の存在だ。
信長直系の孫であり性格も利発で聡明。これ以上の適任者はいないだろう。
そこに気づいて以降、秀吉は三法師の推挙に全力をつくすが。
お市の方と勝家。 秀吉と寧々。思いは同じではない。
お市の方には秀吉のすることは何もかもが気に入らない。
彼女には父(織田信秀)と夫(浅井長政)を秀吉に殺されたという思いがある。
戦国の習いとして、殺し殺されは日常茶飯事。
おたがい納得づくの戦争の結果であり、いちいちそれを恨んでも仕方がないのだが、
人間の感情は単純に割り切れるものではない。勝家と結んで、秀吉を陥れようとする。
秀吉の妻・寧々は「いまのままで十分幸せ」というが、
彼の本心では織田体制の長期的持続など考えてはいない。
本音はいつか自らが天下人として世に号令をかけたい。
それにしても、役者さんの顔ぶれは豪華です。ともかく大勢の有名な俳優さんが
画面狭しと続々登場。それにしてもいわゆる戦国劇らしくない。
どうしてなのかと訝っていたが、しばらくして理由に気がついた。
登場する役者さんの顔つきの多くが現代(いま)っぽいのだ。
そもそも三谷監督の狙うところも重厚な時代劇などではないようですし。
まあこういう作りの時代劇も否定はしないけど、
古い自分などは「なんか違う」と思ってしまいました。
浅野忠臣、役所広司あたりだと、流石にハズすことはなかった感じでしたが。
■
今年のお正月に横山光輝氏の『豊臣秀吉』(全7巻、歴史漫画)を読み、
この映画を録画したままになっていたのを思い出して、それじゃあ観てみようか、となりました。
公開当時、けっこう話題になった映画でした。
まず最初に、登場人物が多すぎて混乱してしまいました(^^;
戦国歴史に詳しい人にとっては、織田信長に対する明智光秀の裏切りの話など
常識中の常識で、いちいち説明など加えては映画の流れが停滞する、
ということなのでしょうか。
けれど自分のような歴史音痴だと、せめて主要人物の名前表示(字幕)くらいは
欲しかったです。
光秀は本能寺の信長を襲う。 信雄を総大将に据え、光秀をあっけなく片付ける。
信長の命により中国・毛利氏を鎮定しようと秀吉はじめ多くの武将たちが国を留守して
いる間に「敵は本能寺にあり」とばかりに、光秀は信長を襲撃、亡きものとする。
戦地で悲報を受けた秀吉は直ちに敵側と和睦。電光石火の素早さで都に駈け戻り、
逆賊・明智光秀をあっさり征伐。
招集状を一読、秀吉は官兵衛(参謀)と密議。 清州城での評定がはじまる。
今後の織田家の行く末を決定するべく、重臣・柴田勝家の肝いりで清州城で評定(会議)
が開催されることになり、主だった実力者・関係者に招集状がかかる。
一番の議題は信長の後継者を誰にするか。当然ながらそれぞれが自分に得になる
意見を述べるのみで、会議は膠着。
場外戦というか、色々なメリットを約束して自分の意見に同調させようと各陣営は
水面下で苦心する。
後継者候補としては、小心者の信雄(のぶかつ)。そして呑気な性格の信包(のぶかね)。
評定の間の息抜きに旗取り合戦を開催。 秀吉は信長直系の幼子・三法師に出会う。
しかし秀吉の本音を言えば、どちらも信長の後継者の器ではない。
どうしたものかと悩んでいると、ある時、自ずと正解が転がり込んでくる。
信長と命運をともにした嫡男・信忠の遺児=三法師の存在だ。
信長直系の孫であり性格も利発で聡明。これ以上の適任者はいないだろう。
そこに気づいて以降、秀吉は三法師の推挙に全力をつくすが。
お市の方と勝家。 秀吉と寧々。思いは同じではない。
お市の方には秀吉のすることは何もかもが気に入らない。
彼女には父(織田信秀)と夫(浅井長政)を秀吉に殺されたという思いがある。
戦国の習いとして、殺し殺されは日常茶飯事。
おたがい納得づくの戦争の結果であり、いちいちそれを恨んでも仕方がないのだが、
人間の感情は単純に割り切れるものではない。勝家と結んで、秀吉を陥れようとする。
秀吉の妻・寧々は「いまのままで十分幸せ」というが、
彼の本心では織田体制の長期的持続など考えてはいない。
本音はいつか自らが天下人として世に号令をかけたい。
それにしても、役者さんの顔ぶれは豪華です。ともかく大勢の有名な俳優さんが
画面狭しと続々登場。それにしてもいわゆる戦国劇らしくない。
どうしてなのかと訝っていたが、しばらくして理由に気がついた。
登場する役者さんの顔つきの多くが現代(いま)っぽいのだ。
そもそも三谷監督の狙うところも重厚な時代劇などではないようですし。
まあこういう作りの時代劇も否定はしないけど、
古い自分などは「なんか違う」と思ってしまいました。
浅野忠臣、役所広司あたりだと、流石にハズすことはなかった感じでしたが。
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