みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「陸軍中野学校(五) 開戦前夜」観ました。

2015-09-27 21:00:00 | 邦画
1968年:大映。 監督:井上 昭。 WOWOWからの録画。
いよいよ「中野学校」シリーズのの最終作です。ストーリーのパターンはいつも通りです(^^;

 
椎名大尉は香港での任務についていた。       各国のスパイ合戦が熾烈を極める英領香港。

支那事変に始まる日中戦争はその戦闘地域をますます拡大していた。
そんな中で日本の諜報機関員・椎名次郎大尉はP機関とよばれる英米合同の
スパイ組織と鎬をけずる毎日を送っていた。
しかし一旦日本に戻るよう草薙大佐から指令が入る。
日米戦近しの情勢はもはや確定的だったが、問題はそれがいつ始まるのか?
という一点に向けて、P機関スパイの暗躍が激しくなってきている。
開戦の日程は近く開かれる御前会議で決定するが、椎名大佐には機密漏洩の絶対防止と
P機関潰しを頼みたい。

 
事情が変わって急ぎ日本に呼ばれる椎名。      目下のターゲット=ダイク大佐。

P機関としては、まず御前会議の出席者の周辺を暗躍するだろうとの予測のもと、
こちら側もそれを目当てに行動してゆくのが手っ取り早かろうと計算する。
あらかじめ海軍情報部の調査によって、駐マレーのダイク大佐という人物が浮上していた。
彼は宿泊しているホテルのバーに毎晩現れては30分ほど時間を過ごすのが日課だ。
その30分の間に部屋に忍んで証拠を掴まねばならない。

 
部屋に侵入して極秘情報を写真に撮る。       椎名は怪しまれて敵側の手に落ちてしまう。

薄氷を踏む思いで何とか情報の盗撮に成功する。しかし”何となくこいつは怪しい”
というスパイ同士の勘から敵側に怪しまれて捕えられてしまう椎名大尉。
自白剤を飲まされるが鋼鉄のような強い意志で自白の強要を撥ねかえす椎名。
連絡の途絶えたことを不審に思った仲間が駆け付けてきて、ようやく彼は救けられる。

 
いよいよ御前会議は決した。行動の段取りを検討。  この頃すでに日本側は開戦準備を進めていた。

辛抱強く情報の収集を重ねてきた日本軍情報部。
自宅静養中の大物政治家・大原氏。どうもこの人物の周辺から重要な情報がリークしている様子だ。
その一連の流れもおおよそ浮かんできたが、踏み込むにはまだ明確な証拠が足りない。
だがP機関の方でも一刻も早く日本側の決定の情報を掴みたい、とあせっていた。
そのため敵側の行動に綻びが見えてきて....椎名たちはそれを見逃さなかった。