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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「メラニーがゆく!」観ました。

2015-06-24 18:00:00 | 洋画
2002年:米。 監督:アンディ・テナント。 WOWOWからの録画。
恋愛コメディです。しかしこの映画、結構お国自慢が入ってますねえ。
あ、この場合の「お国」とは「アメリカ深南部」を指します。

 
わずか10歳での初キス。              神の承認を受けた徴? キスの直後ふたりに落雷が。

 
大人になってNYに出る。そして成功。        資産家&政治家の彼からのプロポーズ。

 
彼女の両親にも早く会いたいという彼だが....。    実は彼女は夫ある身だった。

自称メラニー・カーマイケル嬢はファッションデザイナーを夢みて大都会NYに出てきた。
長い間の苦労の末に、ついに自分のファッションショウを開くまでになる。
しかも業界やマスコミ等にも大変に評判がいい。
上がり調子の彼女に、さらにトピックが。NY市長の息子アンドリューからの求婚。
高級宝石店を借り切ってのゴージャスなプロポーズにふらふらとなって受けてしまう。

しかし困った事実があった。実は彼女は夫持ち、つまり既婚者だったのだ。
すでに別居して7年が経過しており事実上は他人同様だが。
正式に他人になるために元・夫に離婚同意書へのサインを貰いに行くが....。
ものごと そう簡単には運ばない。これからが苦闘の連続となります。

お国自慢というか、メラニーの故郷・アラバマでは南部同盟当時を懐かしむ風潮が
非常に強い土地柄としてユーモラスに描かれています。
これは深南部の人たちには受けの良い映画かもしれませんね~(^^;
ただ明るくコミカルには描かれていますが、実際にはKKK団や黒人への集団リンチといった
暗い過去もあるだけに、観ていて笑いつつもその辺はちょっと複雑でした。

「キャプテン・フィリップス」観ました。

2015-06-23 19:00:00 | 洋画
2013年:米コロムビア。 監督:ポール・グリーングラス。 WOWOWからの録画。
トム・ハンクス主演のハリウッド大作。一応な結末は始めから見えているわけです。
ですから本作を観ていても危機感はイマイチでしたかね~(^^;

 
大型貨物船M.アラバマ号。ソマリア近海を航行。   早速海賊に追跡される。

アメリカ船籍のM・アラバマ号は公海上で海賊と遭遇。一度はうまく逃げたものの、
奴らは再度襲ってきた。こちらには応戦のための武器もない。
精いっぱいの抵抗はしたものの、結局は乗船を強行されてしまう。
船長はせめて被害が最小限度に収まるように対応に苦慮。
金庫の中の3万ドルを差し出すが海賊たちはそれでは満足しない。

 
船籍を訊かれて答える。海賊たちは大喜び。 アメリカ=金持ちの思いこみがあるようだ(^^;

船内に船員たちの姿がまるで見えないことに不審の念を抱く海賊のリーダー。
被害を少しでも抑えるために船長の指示で、みんな奥に隠れているのだ。
なにか金目のものは無いかと船内を物色するが、結局得るものはなかった。

 
何か獲物は無いかと船内捜索を思いつく。      救助船で脱出をはかる海賊。 船長が人質だ。

海賊たちは船長を人質にして、アラバマ号から離脱。
保険会社から多額の身代金をせしめることを思いついたのだ。
~ここまでが映画の前半。後半は米海軍による反撃のドラマとなります。

この映画を観て「?」と思ったことが1、2点あります。
①海賊に襲われる事例が頻発している地域では最低限の武器装備は許容されるべきなのでは?
 民間船の武器の常時装備はルール違反とかでダメなんだそうですが、原則論すぎますね。
②護衛にあたるべき組織の対応の鈍さ。漁船じゃないですか?などと眠い反応で真剣味がない。
 やっと救助に駆けつけた時には、もはや手遅れ状態。
 とにかく武装ヘリの一機でも即座に現場に向かわせるような機敏さが絶対必要です。
 そうすれば後になって大げさな戦隊を組むような必要もなかったでしょうに。
③フィリップ船長が「君たちは漁師なんだろ?海賊なんか止めろ」というと彼らの答は
 「外国の大型漁船がやって来て、魚を根こそぎ獲っていく。俺たちには何も残らない」。
 海賊でもしない限り食えない現実があるようだ。

映画の結果は見なくとも解る....とはいうものの、そこはハリウッド映画。
それなりに「面白いものを観た」との満足感がありました。

「愛がゆく」 読みました。

2015-06-22 16:00:00 | 漫画
1996年:小学館刊・全6巻。 著者:小山ゆう。 古本屋さんで購入。
小山ゆう氏といえば、何といっても傑作「がんばれ元気」が思いだされますが、
本作はSF仕立てのお話になっています。
先に結論をいってしまうと、「それなりには面白かったね」というところですかね。
SFネタ的にはそれほど斬新な着想というわけでもない....(^^;
ただしそこはプロの漫画家さんです。作品として面白く読ませる力量はお持ちです。


全6巻です。スーパービジュアル・コミックス。

ある冬の夜。未来から現代に送られてきた一人の赤ん坊(捨て子)があった。
さいわい赤ん坊は北条松五郎(35歳)に拾われ、”愛”と名付けられ順調に育っていく。
だが成長するに従い、愛には一般人には無い特殊な能力が目覚めてゆく.....。

そして愛を抹殺すべく、未来から刺客が次々とやってくる。
放置しておくと人類の未来を破壊してしまうほどのパワーをもった悪魔的存在に
なるからというのがその理由なのだが、実際にはどうなのか?

小山氏の武器?というか魅力あるヒロインは本作にももちろんいます。
それが葵未来(あおい・みき)という幼馴染の子。
こういう可愛い子を出してくる小山氏はやっぱりズルイです(^^;

「グランド・イリュージョン」観ました。

2015-06-21 17:00:00 | 洋画
2000年:米・仏。 監督:ルイ・ルテリエ。 WOWOWからの録画。
派手なマジックを通してストーリーが進んでいくと知り、面白そうなので観る気になりました。
実際に観てみると、マジック自体にはそれほど燃えなかったですね。
昔と違って、いまはCGの力でどんな映像でも作ってしまえる状況なので
観る側もよっぽどでなきゃもう驚きもしないわけで.....。
いきなりなバラシでどうもスミマセン(^^;

マジシャンの世界では知る人ぞ識る組織”アイ”。
ここのメンバーになるのはマジシャンにとっては一流の証であり、最高の栄誉。
あるとき”アイ”からストリート・マジシャンの四人に招集がかかる。
入会テストを兼ねた、あるミッションが下されたのだった。
普段はマジシャンとは名ばかり、ヤクザな稼ぎで生活している連中だ。
しかしマジシャンとしての誇りは心のうちに皆もっていた。
うまくすれば”アイ”のメンバーになれるとあって燃える四人。

 
招ばれたのは自分だけ、と思っていたが....。    いよいよ最高のショーが今夜スタート。

四人でアイディアを練りに練る。そしていよいよ今夜ショーが披露される。

 
会場から一人を選んで舞台に出てもらう。      一瞬にしてパリの銀行の金庫室へ移動。

舞台上の移動装置?で一瞬にしてニューヨークからパリの銀行の金庫室に移動。
強力な換気扇の力で札束を吸い上げて、マジック会場の天井から札束を降らせる。
冷静に考えたら、そんなことを出来るワケがない。これは必ず何かのトリックが有るはずだ。

 
紙幣が舞い、会場は熱狂の渦。            国際的な盗難事件としてFBIが動く。
  
現実にはあり得ない事件だが、実際にパリの銀行の金庫から現金が消えている以上、
司法側も放置はできない。警察はもちろんFBIも四人を重要参考人として追うことになる。
これ以降は「マジシャンたち」と司法側の追いかけっことなります(^^;
今度こそ追いつめたと思ったら僅かなタイミングの遅れで取り逃がす。

そして終盤に意外な事実が判明する....。
でも「やられたー!!」と思わず叫んでしまうほどのインパクトじゃないですね。
昔の映画なら、ヒッチコック映画とかでそういうのありましたけど。

「ホドロフスキーのサイコマジック・ストーリー」観ました。

2015-06-20 16:00:00 | 洋画
2013年:イタリア。 監督:アレハンドロ・ホドロフスキー。 WOWOWからの録画。
かなり以前からホドロフスキー監督の特異な作風については耳にしていました。
しかし実際に作品を目にしたのは今回が初めてです。
なるほどね~という感じでした。確かに特徴のある映画作品ですね。

 
雰囲気のある導入部。               横暴な恋人ヴィクトル。

しかしこの映画についてナニか書くというのはちょっとホネかもしれません。
かなりイメージに頼った表現の積み重ねだし。
そしてイメージというものは人によって異なる印象の場合も多いですし。
ただ後半に入ると、次第に筋書きの大まかな部分は徐々に見えてきますね。

 
リア(=ヒロイン)は精神を病んでセラピストの治療を受けている。

 
リアの妊娠を知り即座に中絶をさせるビクトル。    リアは産みたかったのに....。

せっかく妊娠したのに意にそまぬ中絶をした結果、リアは精神を病んで自殺をはかる。
幸い命はとりとめたが、それ以来幻覚や幻聴にさいなまれる毎日。
自己中の恋人ヴィクトルはリアのそんな状況を全く理解しようとしない。

子どもを中絶した時点で二人の関係はもうとっくに破綻している。
リアは唯一人の身内であるおばのところへ行き、気持ちに区切りをつけようとする。

 
浴槽に水を張り金魚を入れる。           おばにたしなめられる。でも楽しい。

おばの家までヴィクトルが追いかけてきた。
またしてもリアに対してわがままな行動のオンパレード。
物事に対する責任は持とうとせずに、自分のわがままだけは通そうとする困ったヤツ。
リアの精神は、もはや崩壊の一歩手前まできている。

 
人形を自分の子と思いこむ。彼女の認識世界では写真㊨。本物の赤ん坊を抱いて守っているつもり。

この映画、それなりに面白かったと思います。
ホドロフスキー監督の他の作品も機会があれば観てみたいですね。