みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「岸辺の二人」観ました。

2015-03-27 16:00:00 | アニメ
2000年:英・蘭。 監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。 WOWOW録画。
原題=「父と娘」。
わずか8分の作品ですが、スタートから心を鷲掴みにされる思いがします。

幼いころに父親に置き去りにされて以来、娘は一生父を寂しく思い続ける。
そのひたむきさが哀れでもあり悲しくもあり.....
アコーディオンによる「アニバーサリー・ソング」が情感をいっそう盛り上げてくれます。

 
ある日。                               父娘は自転車で岸辺に向かう。
 
最後の名残を惜しむように娘を抱き上げる父親。            娘を残して父親は舟を出す。

小さくなってゆく父の姿。 決して娘のもとに戻ることはない。

現実的に考えると、まず娘の幼かったころに父母の離婚があり
(母側に引き取られた)娘は大好きだった父親と離れ離れにならざるを得なかった。
娘は成長し夫をもち子をもち、月日は更に過ぎて老女となったが
しかし父との別れた時の悲しみは今も癒えることがない....。

もちろんセリフ一切なしの作品なので、どう受け止めるかは
各人によっても異なることでしょう。
機会を見て何度も観なおしてみたい作品です。

2001年に米アカデミーを受賞しています。