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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『おにぎり通信①②③』読みました。

2016-12-16 16:00:00 | 漫画
2013~16年:集英社刊。 著者:二ノ宮知子。 アマゾンにて購入。
かつて『のだめカンタービレ』で一世を風靡した感のある二ノ宮知子さんの
(漫画による)二児の子育て奮闘記です。
まあ創作によって構成されるフィクションではなく、リアルな実生活がネタですからね~。
毎回おなじような話で、おなじような結末になってしまうのは仕方がない?
時折りお子さんの少しづつ成長してゆく部分も織り込まれていくんですが、
読者としてはそうした中から興味のもてる部分をどのくらい感じ取れるかで
本作に対する評価がかなり変わると思います。
それにしても今更ながら出産や子育てをテーマにした漫画は本当に増えましたね。
けっこう読者が見込める、というか商売になることが出版社等にも分ってきたのでしょう。
なまじっかな創作よりも、実体験に根ざすリアリティが共感を呼ぶのだと思います。
出産や子育てって世にありふれた事項のようでいて、個人の中ではそれぞれオリジナル
かつ強烈な体験として心に刻まれるからでしょうね。
まあ分ったようなコメントは出来ても自分はオトコですから、しょせん女性の
立ち入った部分は理解できてないんでしょうけど。


アマゾンでポチりました。③のみ新本(^^;

それで作風というかギャグのパターンなど、これはやはり二ノ宮さんだなと分ります。
ファンである自分には楽しめましたが、同じパターンで3冊続いてしまうと、
流石にチョット飽きるかな.....、といったあたりで3冊目の最終ページ。
巧いねどうも(^^;
この作品を読んで、二ノ宮さんの他の漫画本をまた読んでみたくなりました。

『うさぎドロップ』読みました。

2016-01-21 16:00:00 | 漫画
2006~2012年:祥伝社刊・全10巻。 著者:宇仁田ゆみ。
アニメ版や映画(実写)版を観ていますが、どちらも出来の良い作品に
仕上がっていると感じました。
ですが作品の本当の姿を知りたければ原作を読むのがやっぱり一番でしょう。
そういう理由で程度の良い古本を見つけて購入、読んでみました。


古本で入手した全10+1巻。(+1というのはアニメ版のメイキング本です)

全体的な感想を言えば「面白かった」です。
特にりんの子ども時代を描いた部分はほぼ完璧ですね(^^;
しかしりんやコウキが成長して高校に入学するころ以降は、だんだん話が複雑になってきて
「えっ、それって違うんじゃない?」とか「それは....ワカラン」とかの感じが多くなってきました。

”生き方”の話になると、人それぞれ感じることは違って当たり前ですから、
それは納得できなくても問題ない、と受け止めて読み進めましたが。
ですが終盤のりんとダイキチの関係。
う~ん、これはどうにもピンとこなかったですね~。
なぜああいう方向の話になるのか自分には解らなかったし。
そういう意味ではダイキチの反応は至極まっとうに感じます。
結局はりんに押し切られた感じになりますが(^^;
初めに結論ありきでストーリーもそれに合わせたような感じがして、
作り物めいたお話だと感じてしまいました。
ただ実際のりんがああいうことを考える子と仮定すると、ちょっと視野が狭いですね。
まだ高校生(十代)なのだから、視野が狭いのはあるていど当然かもしれませんが(^^;
自分で子どもを産み育て、ある程度の年代に達して「世間は広い」ということに気づいたとき、
りんの気持ちってどうなるのかな?案外平気してるのかな?
そういう意味ではダイキチの方が状況をちゃんと正しく受け止めていますね。
さすがに40歳、だてにトシはとっていませんね(^^;
もちろんこれは、あくまでもこの漫画を読んで受けた自分の感想であって、
別にそれに拘るわけでもないですけど。世の中には様々な選択肢があるわけだし。

今日のブログの内容は『うさぎドロップ』を読んだことのない人には、
さっぱりチンプンカンプンな内容の記事になってしまったようです。ごめんなさい。
順番が逆とも思いますが、粗筋を書くとこういうことです。
高齢の加賀宋一氏が亡くなった後に、隠し子りん(6歳)の存在が発覚。
親戚一同が善後策を話し合うが結論が出ない。
そんな状況をみてダイキチ(宋一の孫。独身の会社員)は義侠心を出して自分が引き取ると宣言。
しかし現実に子ども一人を引き受けるというのは想像を超える大変なことだった。(中略)
いろいろあってりんも今では高校生。というか大学を受験するような年ごろにまで育つ。
就職にしても進学にしても、実感をもって将来を意識せざるを得ない。
だが男女交際というものに対しては、なぜか年頃相応の関心が湧かないりん。
心の中に、すでにダイキチが住むようになっていたからだった。
幼いころ自分を引き取って育ててくれたダイキチ。常に真心をもって長い年月を接してくれた大きな恩がある。
いまさらダイキチと離れて生活していくだなんて想像もできない。
<受けた恩に感謝するのと、愛情を抱くかどうかは全く別個のことのように思うんですけど、
どうやらりんの中では分けられない状態になっているようです>

ダイキチと一緒になりたい、一生ともに暮らしていきたいという思いがますます強くなってくる彼女。
ダイキチもそんなりんの心の裡に気づいてはいるのだが、どう対処すべきか迷っている....。

『七月の骨』を読みました。

2016-01-15 16:00:00 | 漫画
これは吉田聡氏の漫画修業時代を、虚構と事実をとりまぜて仕立てた作品です。
まあ吉田聡氏の漫画とくれば何といっても『湘南爆走族』ですかね~。
自分も一時期全巻揃えましたが、いまは手許に残っていません(^^;
当時吉田氏は『湘南爆走族』以外にもいろいろ描かれていたようですが、
彼の別の面が出た『純ブライド』なんかは良かったですかね。
今でも自宅の本棚に並んでいます。


2011年刊:小学館コミックス:全6巻。

時田サトシは高校を出ても特に何をするでもなく毎日をブラブラして過ごしていた。
そんな彼が七月のクソ暑いある日、漫画家になろう、なれないかな、なれたらいいな。
そういう感じで漫画家を目指すようになる。
しかし一人では何をどうしたらいいのかも分らない。
そんな時に地元にも漫画家が存在すると知り、取りあえず描いた漫画原稿をもって
メルシー佐藤氏宅を訪問。それ以降なんとなく師弟関係ができあがっていく。

いろんなエピソードが盛られていますが、師匠のメルシー佐藤はもちろんですが
最初の担当編集者・坂上。漫画家未満の仲間たち。何人かの高校時代からの友人。
そうした人間との交流の中で熱く揉まれていき、徐々にサトシは漫画家に近づいていく。

物語の終る時点でも時田は漫画家未満です。しかしもうその時はかなり近づいている....。
そんな感じで漫画『七月の骨』は語られていきます。
本当のことをいうと、この作品がどうこうよりも久しぶりに吉田節に出会えたのが
嬉しかったですかね。
やっぱり彼の漫画(の語り口)は面白いです。

「ハゲしいな!桜井くん❤新婚編」読みました。

2015-09-02 15:00:00 | 漫画
講談社コミックス全3巻。 著者:高倉あつこ。 1997年刊。
最近になって高倉あつこさんの漫画『ハゲしいな!桜井くん』(全11巻)を
図書館で見つけて読んでみました。
この作品、当時はかなり話題になったのでタイトル名くらいは知っていたのですが、
それにしても当人の努力で何とかなるというわけでもないことを笑いのポイントに
するという感覚が好きになれず、避けておりました。

今となっては20年くらい昔の作品になってしまって、こちらの感受性も鈍くなっており、
「コレハちょっと可哀相」とか思いつつも結構おもしろく読めるのに気がつきました。
年月が経過したお陰で人間が練れてきたのか?あるいは単に磨滅してきたのか?(^^;


『ハゲしいな!桜井くん❤新婚編』全3巻。 中古本で購入。

ま~ひとことで言って『ハゲしいな!桜井くん』の後日譚です。
本編ではちづかチャンとのなれそめの高校時代から婚約にいたる大学時代までを描いていますが、
『新婚編』では就職して高校の教員となった桜井くんの甘い?新婚生活を描いています(^^;

それなりには面白く読めるのですが、何というかどこか安定してしまった感じがあります。
本編(独身時代)のようなハラハラドキドキは感じられません。
相手の気持ちに一喜一憂したり、心配事が次々に出てきたりするような展開はもう
見られないんで、
つまりそれが結婚ということなんだな~と思いました。

「バイオレンス・ジャック」読みました。

2015-08-17 16:00:00 | 漫画
1998年:中央公論文庫。 著者:永井 豪。 ①~⑱全巻古本ショップにて購入。
オリジナルは、確か「少年マガジン」誌連載でした。
ずいぶん昔の話なんでよく覚えていないんですが(^^;
その後内容の関係から青年誌~大人誌へと掲載誌を変更していったようですが、
個人的には途中で本作とは縁が切れてしまいました。


全18巻を古本で購入。人気作のため、あまり安くはなかったです(^^;

とにかくこの頃の永井氏の作品は「出せば大ヒット」という状態で多くの読者を
惹きつけていました。
「少年マガジン」で連載開始されたこの漫画も例外でなく、実に興奮させられたものです。
いま読み直してもやはり熱い感じが伝わってきて内容は古くなっていないと再確認。

とにかく当時の永井氏の全てが投入された感じがあります。
群雄割拠の戦国時代を現代に甦らせたかった、との作者のコメントがありますが
まさにその通りの内容。
それにバイオレンスジャックという通常ならざる存在がストーリーに常に絡んできます。
最終ラストも読む前に予想がつくけど、やっぱり盛り上がるんですね~。

この後「デビルマン」はじめ多くのスピンオフ作品が誕生することになります。