みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『刻々』観ました。

2018-04-20 16:00:00 | TVアニメ
2018年:ジェノスタジオ制作。 全12話。 監督:大橋誉志光。 TOKYO MXから録画。
SFものでは良くみられる”時間の停止”がテーマの物語です。
時間の止まった世界を、このアニメでは"止界"と呼ぶ。
そして通常の世界と止界の間を行き来する者たちがごく少数ながらこの世に存在する。
そんな稀な止界術師の血をひく佑川家。
ある日、実愛会(宗教団体)から、佑川家に長男と甥の誘拐を告げる脅迫電話が入る。
佑川家の家宝である止界の石を狙った犯行だった。
その石を用いることで止界へ出入りする術が可能になるのだが。
実愛会の教祖・佐河は、なぜか止界の石の価値と使いみちを知っているようだ。
とにかく佑川一家は二人を救出するべく行動を開始するが、二人が監禁されている場所
には実愛会の荒くれどもが手ぐすね引いて待ち構えていた....。


止界には”神の離忍”と呼ばれる怪物が何体も徘徊していた。

SF的な理屈はけっこう入り組んでて面倒くさいです。ストーリー中にある程度の
説明は入るんですけど、ややこしくて半分ほどしか理解できんかったです(^^;
しかしそうした理屈は解らんでも、ストーリーを楽しむという意味ではあまり
問題にはならんみたいです。自分はそうでした。
けっこう物語の吸引力は高めで、最初からずっと面白く観ることができました。
ラストは上手く着地するのに難儀したみたい。ちょっとだけズル?も感じました(^^;
でもこのアニメは観て良かったです。

『ヴァイオレット・エバーガーデン』観ました。

2018-04-10 16:00:00 | TVアニメ
2018年:京都アニメーション制作。全13話。 監督:立石太一。 TOKYO MXからの録画。
ヴァイオレット・エバーガーデン(ヒロイン)の半生記。
彼女が10歳の時に勃発した、ライデンシャフトリヒ対ガルダリク国間の戦争。
発端はライデンシャフトリヒ国の豊富な地下資源を狙って仕掛けてきた隣国ガルダリク
による地域紛争だったが、結果的には周辺国家群をも巻き込んだ大きな戦争に発展する。
ヒロイン=ヴァイオレットは戦火のなか両親を失い孤児となる。
ライデンシャフトリヒ側の少女戦士として拾われたが....。


代筆技術者の育成所にて。鮮やかなタイプ技術は周囲の目をクギ付けに。

戦後は起業間もないCH郵便社の代筆業務部門の社員として生活の糧を得る。
仕事に対する過度なまでの忠実さは、戦時の兵士時代の彼女そのもの。
だがかつて受けた戦争時の心の傷は、さまざまな形でヴァイオレットの
精神状態に影を落とす....。


ドロッセル王国・シャルロッテ王女。ヴァイオレットに心の裡を明かす。

暁佳奈さんの原作小説は読んでいません。従ってあくまでこのTVアニメを観た
印象に基づき感想を書くということになります。
ちょっと気になるのは、この欧州ふうの物語がなぜ日本で語られるのか、という点。
明治の開国以来、欧州や米国の文物がとめどなく大量に流入してきたわが日本国。
まして大きな敗戦を経験した経緯からすると、白人文化に対して一定程度の
コンプレックスがあるのはあるていど仕方がないのかな、という感じはあります。
そういうことを言っている自分の中にも少なからずこの種の感覚はありますが(^^;

ストーリーの細かいところでさまざまな突っこみどころはありますが、
それをいちいち挙げても仕方ないですが.....
最終的には明るさをもって物語は結ばれるので、とりあえず決着はついたよね、
という気分になれました。
それにしてもヴァイオレットの年齢設定が14歳というのはちょっと妙でした。
どう考えても20歳台前半くらいは行っているように見えます~(^^;
ところで第二期もあるみたいですが、どうしようかな。

『宝石の国』観ました。

2018-04-03 16:00:00 | TVアニメ
2017年:オレンジ制作、全12話。 監督:京極尚彦。 TOKYO-MXからの録画。
市川春子さんの漫画が原作ですが、自分は読んでいません。
コミックに挟んであるチラシでアニメ化を知り、録画してみました。
女性っぽい感じのするアニメ(画柄、作風)だと思いました。


フォスフォライトと月人(しろ)との戦い。

作中に明確な説明がないので、憶測まじりになるのですが....
地上側では宝石の精(=戦士)たち、そして空からは月人(つきじん)たち。
この両者はもう長い長いあいだ戦い続けてきた。
月人たちは宝石たちを捕えて装飾品の材料にするべく飽くことのない攻撃を。
宝石たちはそうはさせじとそれに抗いつづけてきた。
あまりにも長い年月が流れてしまい、もはや戦いのそもそもの始まりを記憶
している者は誰もいない。

宝石の戦士たちから全幅の信頼を受け、統括しているのが
”先生”とよばれる僧形の大男。
本作のヒロイン、フォスフォライトも初めのうちは皆と同じく彼を慕い
信頼するが、ストーリーが進むにつれて、どうやら彼が何か事情を知って
いるのではと気づく。
まっすぐな気性のフォスフォライトは、先生の口から直に聞きだそうと
するのだが....。

ちょっと変わった雰囲気のあるアニメだし、全12話というのも
適度なスケールというか、間伸びするような感じがなくて良いと思います。
ただもう少し明快に話の決着をつけてもらえれば、観る側としても
「そういうことだったのか」とスッキリできるんですが。
出来ればニ期目を制作して、その辺が解決されればいいなと感じました。

『ハイキュー!!』観ました。

2018-03-16 16:00:00 | TVアニメ
2014年:プロダクションI.G.制作、全25話。 監督:満仲 勧。 TBSからの録画。
人気漫画『ハイキュー!!』の存在も知らないままに、何げなくTBSからの録画。
それで2018年になった今、何げなくファイルから取り出して視聴。
これは面白いっ!!


王道のスポ根ストーリーに感服。

ひとたび視聴をスタートさせるや、怒涛の面白さに引き込まれてしまいました(^^;
ただ当然ながら、ストーリーのあちこちに緻密な計算を忍ばせてあり、決して
この熱血物語が勢いだけで成立しているわけではないことが見てとれます。
初めは日向(ストライカー)と影山(セッター)の烏野高校での出会いから物語は始まる。
二人ともバレーボールに対して高い資質を持ってはいるものの、それぞれ中学時代に
不遇や挫折を経験。才能を持ちつつもそれをうまくカタチに出来ない悩みを抱えていた。
そんな二人が反目しあいぶつかり合ううちに、徐々に相手を認めざるを得なくなり、
共に成長していく。
そして二人の周りにはいつか排球部のメンバーたちとの熱い信頼関係が築かれていく。

制作はあの『黒子のバスケ』のプロダクションI.G.です。全く手抜きの見えない仕上がりに
流石だと感服してしまいました。その手腕は、ある意味みごとすぎる....。
ただ第一期さえ録ったまま塩漬け状態だったこともあり、第二~三期はしっかり録り逃がして
しまいました。つくづく残念です(TT

『ピンポン』観ました。

2018-01-22 16:00:00 | TVアニメ
2014年:タツノコプロ制作。全11話。 監督:湯浅政明。 フジテレビ<ノイタミナ>からの録画。
個性あるアニメ作法で、独自の色を感じさせる湯浅監督。
自分は『マインドゲーム』(2004)を観て衝撃を受け、それ以来ファンとなっています。


トリッキーなプレイで相手を翻弄するペコ。

湯浅監督のカラーはこのテレビアニメにも存分に投影されており、
スポーツアニメとはいえ他社制作の熱血作品とはかなり異なる感触ですね。
そうはいっても、作品としてのお話の積み上げ方は普通なんですけど。
やはり目に見える絵柄から受けるスタイリッシュな感じが大きく作用しているかな。
小学生のころから卓球に魅せられ、お互いに切磋琢磨してきたペコとスマイル。
二人は共にピンポンに対して非凡な才能を見せるが、そのタイプは真逆だ。
情熱とヒラメキのペコ、クールで理詰めなスマイル。
最終的に生き残る者は誰か?
スポーツものとして王道の展開を踏襲するものの、ラストはなかなかにシビア。
着地点、というか物語の畳み方にリアルさを感じます。まあ現実はこんな風かな?と
納得するものがありましたね。