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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「ヒマラヤ ~運命の山~」観ました。

2015-11-05 16:00:00 | 洋画
2009年:ドイツ。 監督:ヨゼフ・フィルスマイヤー。 WOWOWからの録画。
自分の精神に喝を入れるためにも、タマには厳しい登山の映画を観るのも良いだろうと
思いました(^^;
しかし山男の世界にも、普通の社会同様に色々とあるんだなということが解りました。

 
登山隊成功の後の報告会でのカール・ヘルリヒコッファー博士。メスナー兄弟に対して悪い感情があるようだ。

ヒマラヤ登山隊成功の後の報告会でのカール・ヘルリヒコッファー博士の発言。
メスナー兄弟に対して含むところがあるようだ。
ラインホルト、ギュンターのメスナー兄弟は共にヒマラヤの最高峰、
ナンガ・パルバート山頂を征服。
しかし生還できたのは兄のラインホルトだけだった。
それについて批判めいた発言をするヘルリヒコッファー博士。
だが当事者以外の者が憶測交じりで安易に発言することはやはり妥当性を欠くだろう。

 
生還した兄ラインハルトの反論。          カール㊧はヒマラヤ登山隊の結成を開始していた。

会場に姿を現したラインホルト。当時の事情を説明する。
映画では今回の登山隊参加の経緯を、兄弟のそもそもの登山へのかかわりからを
含めて映像にして見せてくれます。
軍隊のように意思の統一された全体的行動を理想とするヘルリヒコッファー博士。
それに対して気ままに自分のやりたいように行動するメスナー兄弟。
次第に両者の間に感情の溝ができるのはやむを得ないことだったかもしれない。
だがもともと今回の登山隊結成はヘルリヒコッファー博士の発意によるもの。
それにラインホルトや他の隊員たちが乗っかってきたかたちのものだ。
人に指図されるのはごめんだと言うならば、全部自分の金で勝手に登ればいいこと。
それができなくて他人の呼びかけに応じたのであれば、主催者やパーティ仲間たちを
あまりに無視した行動は、やはり問題と思われます。

 
欠員分の指名が弟に。               母からの願い。

飽くまでも映画という形式の中で語られることなのですが、
山男ってこういうふうに「俺が」「俺が」の連中ばっかりなんですかね(^^;
まあ売名してナンボのプロの世界だとどうしてもこうなっちゃうのかも。
単純に山の好きなアマチュアとは全く違うってことでしょうかね~。
ラインホルトは登山隊に欠員が出たと知り、すぐさま弟のギュンターを推薦。
その受理通知がクリスマス当日に届いた。
ギュンターへの何よりのクリスマスプレゼントとなった。
元アマチュア登山家だった父親も、兄弟そろってのヒマラヤ登山行きを喜ぶ。
いよいよ家を出発する日。母親はラインホルトに耳打ちする。
”無事に弟を連れて帰ってきて”

 
パトロンを囲んでの壮行会。            登山隊一行はいよいよ行動を開始。

パーティの資金が全然足りていないことが出発直前になって判明する。
パトロンには更なる出資をお願いする必要があり、そのための壮行会を急遽催すことになる。
さいわいパトロンは事情を理解してくれ、快く白紙の小切手を振り出してくれる。
一行はいよいよヒマラヤを目指して出発する....。 

「インターステラー」観ました。

2015-11-03 16:00:00 | 洋画
2014年:米。 監督:クリストファー・ノーラン。 WOWOWからの録画。
評判は交々のようですが、ノーラン監督作ということで興味があったので観てみました。
近未来の地球がテーマになっています。

 
年配者たちの述懐。                 4月15日に記録的な大砂嵐に見舞われる。

近未来の地球。天候はしばしば荒れ狂い、農作物の収穫量は絶望的に減少していく。
このまま事態を放置していれば、人類は絶滅を待つしかないという状況だ。
人の心から進歩的な思考は消え、社会全体に後ろ向きな考えが蔓延するようになる。
そんな時にやってきた4月15日の大砂嵐。

 
何かの規則に従って降り積もっている?砂の列。    到着したのはNASAの極秘研究施設だった。

大砂嵐の後に、床の上に砂の列が規則性を持って並んでいることに気付いたクーパー父娘。
解析の結果どこかの座標データだと気づいて位置を特定。車で確認に出かける。
着いたのは国家的極秘事項のはずだったNASAの研究施設。
「なぜここが判ったのか?」とNASA職員たちから執拗な質問攻めに会う。
その後パイロットの経験を買われたクーパー氏は宇宙探査ロケットの操縦士&乗組員として、
優秀な頭脳の娘マーフは後年になってNASA研究職員として雇われる。

食料もまともに確保できない現状で、人類の生存できそうな星を探すなどいう計画を
国民が知ったら大騒ぎになるだろう。気の遠くなるような莫大な予算が必要だからだ。
だから総ては極秘裏のうちに計画を進めていくしかない。

 
宇宙に向けての探査船の打ち上げ。          順調に成層圏に達する。

先発したロケットはこれまでにも何機もあった。今回はそのうちでも何らかの通信が
あり見込みのありそうな星を、状況に応じて目指すという大まかな計画。
なにせ何万光年も向こうの星をめざすフライトだ。綿密に積み上げた計画でも、実際に巧く
行くかどうかは誰にもわからない....。

 
ワームホール航行にも成功。             どの星を目指すべきか。徹底して討論。

ワームホール航行にも成功したあとに、彼らはこの先どの星を目指すべきかを討論する。
候補の星は三つあった。だがそれぞれの考えは違っていて意見は対立する....。
中盤以降はなかなかドラマが盛り上がって観ごたえありましたね~。
ラストは人によって受け止め方が異なるかも。
全体に「2001 宇宙の旅」を連想させる音楽や雰囲気をときどき感じました。
(まあホンの瞬間的にそう感じる、というだけのことですけど)

「EXODUS:神と王 3D」観ました。

2015-10-30 16:00:00 | 洋画
2014年:米20世紀FOX。 監督:リドリー・スコット。 セルBDにて視聴。

旧約聖書に書かれた出エジプト記を題材にした宗教劇。象徴的な”海を渡る”故事を
クライマックスに置いて描かれている、ある意味オーソドックスなつくりです。
もっともこの美味しい見せ場を省略しちゃう映画なんてあり得ないですけど(^^;

 
奴隷としてエジプト神像を建設するユダヤ人たち。  モーゼとラムセス王子㊨とは兄弟同様にして育った仲。

紀元前1300年ころのエジプトが舞台。
モーゼは王家の養子として育てられ、実子ラムセスとは実の兄弟同様の仲だ。
だが父王の信頼する巫女が次の戦争で王子の命を救った者が
指導者となるとの託宣をくだす。
ストーリーが進めば、これは単なる紛らわしい言い方だったと判るのですが、
このためにさまざまな誤解を生むことになります。

 
間一髪で王子を救ける。              戦いに勝って凱旋。

モーゼは戦闘中にラムセス王子の危ない状況を救う。戦争には勝ったがモーゼが
次期ファラオとなるのではないかとの疑念がラムセス王子の心にわだかまるようになる。
王子の実母などはハッキリと彼を殺してしまうべきだとまで言う。
だがラムセス王子も兄弟同様のモーゼに対して、そこまではできない。

 
ピトムに反乱の気配。モーゼ㊨は総督に会う。    現地ピトムを視察。

そんな頃、ピトムの地では奴隷たちに反乱の気配があると王に報告される。
はじめはラムセス王子が総督に会うよう命じられたが、モーゼは代理を買って出る。
総督の暮らしは王族なみに豪奢なものだった。どうやら奴隷たちからきつく絞りあげて
自分の腹を肥やしている様子だ。これでは奴隷たちの不満も当然だろう。

 
初めて聞かされる自分の出生の秘密。        自分は奴隷たちと同じユダヤ人だと聞かされる。

そこで出会ったユダヤ人の長老から、自分の出生の秘密を初めて聞かされる。
最初は半信半疑でとても信じられない。だが母と姉にこのことを問うと否定はしなかった。
自分だけが何も気づいていなかったようだ。
やがてユダヤの神の使いが彼のもとに子どもの形をとって、姿を現すようになる。
そのお告げによりモーゼは自分がユダヤ人として何をなすべきか、次第に自覚するようになる。

古い映画ですがチャールトン・ヘストン主演の「十戒」(1956年)の方が
あの海のシーンは迫力を感じます。
現在のCG技術ならどのような映像でも自在に作れるはずですが.....。
リドリー監督があえてそれをしなかったのは何故ですかね。自分にはよく解りません。
観客として言わせてもらえば「ナンダこんな程度の映像かよ~もっと凄いのを期待してたのに」
としか思いませんでしたから。
ただ重低音が凄いですね。10秒もない僅かな時間ですが床がユサッユサッと動いてました。
サブウーファー×2台のご利益が出たようです(^^;

「イヴの総て」観ました。

2015-10-28 16:00:00 | 洋画
1950年:米20世紀FOX。 監督:ジョセフ・マンキーウィッツ。 セルBDにて視聴。
子供の頃このタイトルを見て”大人だけが観る、とってもイケナイ映画なんだろう”と
勝手に想像していました。何といってもアナタ、”イヴの総て”なんですよ、”SU・BE・TE”(^^;
しかし今回この映画を観て、まったく考えていたようなものじゃないと判りました。
あの頃なんで大人たちは「子どもの観るような映画じゃない」とか否定的発言してたんだろう?
子どもの理解力というものを随分と見くびってますねえ。
この映画に影響されたと思われる少女マンガなども今考えると結構あったような気がします。
ここに描かれているのは芸能界の本質。下剋上によって新陳代謝を絶えず繰り返している。
それが芸能界に不死鳥のごとき永遠の活力を与える秘密にもなっているのでしょう。

 
今日もまた新しいスターの誕生だ。         カレンの紹介でマーゴに会う。

ピューリッツァー賞やアカデミー賞とは違って地味ながら演劇界最高の権威を持つセイラ・
シドンズ賞の授賞式が今年も行われた。受賞者は新進女優のイヴ・ハリントン。
だが列席者のうちの、イヴの本性を知るほんの少数の人間の顔には複雑な表情があった。

 
イヴの悲しい身の上話は一同を感激させる。     マーゴはすっかりイヴに同情。

受賞者のイヴ・ハリントンもはじめはちっぽけな無名の存在にしか過ぎなかった。
彼女は有名女優マーゴに狙いをつけてその友人カレンに取入り、何とかマーゴに会わせてもらう。
奇跡のように上手くマーゴに取入って付き人に。それ以降は着々と地歩を固めていく。

 
その日のうちにマーゴはイヴを付き人として雇う。  完璧すぎるイヴが鼻についてきた。

マーゴの領分をじわじわと浸食していくイヴ。
だがマーゴ自身も周りの友人もはじめのうちはそれに気づかない。
しかし、あまりに完璧に見えるイヴの付き人ぶりに理由のない嫌悪感を抱きはじめるマーゴ。

 
イヴの計略で舞台稽古に遅刻したマーゴ。      有力な脚本家に取入るイヴ。

じょじょに本性を現わしてくるイヴ。
マーゴの位置に自分が取って替わろうと、さまざまな計略を練る。
カレンを利用してマーゴの足止めをさせ舞台稽古をわざと遅刻させる。
その間にイヴが代役として出て大きな評判をとってしまう。
マーゴは確かに実力ある大女優だが、そろそろ周囲はフレッシュな新人を求めてもいた。
マーゴのために書かれていた新作も、この際イヴを主役に据えて脚本を書きなおすべき
だとの声も周囲から出はじめる....。

創作物としてのこの手のパターンってよくある話なんですが、
実はこの映画あたりが嚆矢だったんですかね~?
1950年の当時ならば、結構これは衝撃的だっただろうと思います。
139分の結構長い映画ですが、内容が面白いので観ていられます。
でももう少し上映時間を削ってくれた方がより有難いかな?
あ、最後に。まだ無名時代のマリリン・モンローが端役として出演しています。
この人似てるなあ、と思いケース裏を確認したら本人でした。若い....(^^;

「三十九夜」観ました。

2015-10-25 16:00:00 | 洋画
1935年:英。 監督:アルフレッド・ヒッチコック。 WOWOWからの録画。
ヒッチコック監督がハリウッドで制作活動をする以前の、英国でのお仕事です。
いまでも英国映画名作百選では4位につけるなど、英国ではそれなりに評価を
得ているようです。
そうは言っても何せ制作年が80年ほどの昔ですから、ちょっと時代を感じてしまう
部分がないとは言えませんね。

 
劇場にて。抜群の記憶力が売りものの芸人。     すかさず客席から質問が飛ぶ。

ハネイ氏は時間つぶしに、とある劇場に入ってみる。
出演していたのは抜群の記憶力を売り物にした芸人だった。
どんな質問にも即座に答えてみせる。劇場内は笑いと共に大いに盛り上がる。

  
いきなり劇場内で乱闘が発生。           そこへ銃声が轟く。パニックが起こる。

ところが、いきなり劇場内で乱闘が始まってしまう。原因はよく解らない。
そこに一発の銃声が轟く。劇場内は恐怖のためにパニック状態に。

  
大混乱の劇場から見知らぬ女性をエスコート。    英国の最高機密が盗まれるというのだが。

ハネイ氏は行きがかり上、見知らぬ女性をかばって劇場の外に出る。
もう大丈夫、と出口で別れようとするが、彼女は彼の住居までついてきてしまう。
なにか事情がありそうだ。

自宅に戻ってから件の女性の言うことによると、彼女は英国側のスパイだという。
先ほどの劇場内での乱闘は敵側スパイとの衝突だったようだ。
いま自分は敵側のスパイに追われていて大変危険な状況だが、これからシェラという
土地に赴き、重要人物と接触しなければならない、と打ち明けられる。
彼女が本物のスパイなら、なんで無関係の人間にペラペラ内情を喋くるのか?
まして敵の尾行に気づかず、居場所をまんまと知られてしまう。
彼女自身は任務上のことだからともかく、他人の命まで軽はずみに危険に曝してしまう....。
昔の観客は「そんなもんか」と見過ごしてくれたんでしょうけど、
イマドキの目で見ると、この映画のユルさ加減は結構ツライです(^^;


 
窓の外を窺う。そこには怪しい奴らが。       シェラ。重要人物と会う場所だ。

巻いたつもりでいたが、敵側スパイにしっかり尾行されてしまったようだ。
窓の外を窺うと怪しい男二人の姿が目に入る。
翌朝はやくに彼女アナベルは敵側のナイフを背に突き立てられて殺されてしまった。
状況が全く見えていないハネイ氏だが、取りあえずシェラに向かい、彼女が
会う予定だった人物に事情を話すことに決める。
シェラに向かう列車の中で新聞を読む。
すると自分がアナベル殺害の犯人として警察に追われていることを知る。
これ以降は警察と敵スパイの両方から逃げまわる身となってしまう....。