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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『マイ・ライフ・メモリー』観ました。

2015-12-15 16:00:00 | 洋画
2013年:米。 監督:ローリー・コルヤー。 WOWOWからの録画。
実に暗い話です。観ていて気持ちの落ち込むような映画ですね。
個人的にはこのような映画はあまり好きではありません。
映画は観て「元気をもらう」「癒される」。これでなくっちゃ。

 
小さなコンビニがメリッサの職場。         ゲスな店長のいつものセリフ。

メリッサは障害者リッチーとともに同棲生活を送っている。
生活のため小さなコンビニのスタッフとして働いているが、暮らしむきは苦しい。
店長のエドウィンはゲスな男で、部下のスタッフたちをまともに人間扱いをしない。

 
生活保護費をほとんど酒代にするリッチー。     未だに未練たっぷりのジャスティン。

リッチーはかつての職場の事故で車いす生活の身となり生活保護を受けているが
そのほとんどを酒代に費やしている。(この時点でリッチーに対する同情心が消えました(^^; 
メリッサの元恋人ジャスティンは未だにしつこくにまとわりついてくる。
とにかく彼女にとっては不愉快なことの多い毎日だ。

 
妊娠が発覚するメリッサ。             リッチーに妊娠を告げる。

そんな時にメリッサの妊娠が発覚。リッチーともども二人は大喜び。
新たな生命の誕生に明るい希望を感じる。
この際、正式に結婚しようかという話も出る。
こりゃ随分お気楽なカップルだな~と感じてしまった。
日々の小銭にさえ困っているのに、子どもなんて持てる余裕など無いでしょうが。

 
ついにキレるメリッサ。              家賃滞納がかさんで、遂にモーテルをでるハメに。

店長の組んだ無理な勤務体制が続いたためにメリッサは過労気味に。
つい居眠りをしてしまうが、そのことで文句を言われついに我慢の限度を超える。
捨てゼリフとともに辞めてしまうが収入も無くなってしまった。
お腹の赤ん坊はどんどん大きくなる。決断をしなくてはならない....。

なんだか救いのない話で、観ていて気持ちが暗くなってしまいました。
最後のシーンもお互いを気遣い合ってるというよりも、傷を舐めあっているという
後ろ向きな感じにしか(自分には)受け取れませんでした。
それにしても『キングコング』では輝くように美しいヒロインを演った
ナオミ・ワッツですが、本作での彼女は老けが目立ち、
とりわけこのような暗い映画の中ではいっそう侘しく見えてしまったのは残念でした。

若い時に美しかった女優さんの選択肢として、
① 容色に衰えが出るまえに女優を廃業する。
② または脚本を厳選して、自分の俳優としてのイメージを損なわないように注意する。
  少なくとも、来た仕事を全部受けているようでは問題があると感じます(^^;

「クラウン」観ました。

2015-12-10 16:00:00 | 洋画
2014年:米・加。 監督:ジョン・ワッツ。 WOWOWからの録画。
タイトルの「クラウン」とは道化者(ピエロ)のことです。しかし本作では....(^^;

 
妻からの電話。いま思うと悪魔の企みか?      いよいよお待ちかね、クラウンの登場だ!

不動産業者ケント・マッコイ。
持主が亡くなり、売りに出た古家の様子を見分中に妻からの電話が入る。
今日は息子の誕生日パーティだが依頼していた「ピエロ(クラウン)の
出張サービスが急にダメになり困った」という内容だった。
運よくケントは見分中の古家の中でクラウン用の古着を発見。
それを着て誕生日パーティでおどけて見せると皆から大好評。

 
みんなから大受け。パーティは盛り上がる。     だが妙だ。カツラも衣裳も脱げないのだ。

しかし翌朝になってクラウン用のカツラや衣裳を脱ごうとしても
皮膚に張りついてしまったように金輪際脱げないのである。
仕方なくピエロの格好のまま現場に出るケント。
衣裳を作るか売った店を調べて脱ぎ方を聞こうとするが、全く手掛かりなし。
最後に亡くなった古家の持主の弟という人物に行きついて電話する。
「直ちに会おう」という返事。

 
元の家主の弟ハーバード氏と会う。         ハーバードはケントの首を切ろうとする。

ハーバード氏からお茶をご馳走になるが、それは睡眠薬入りのお茶だった。
眠っている間にハーバード氏に首を切り落とされそうになるケント。
幸い?少しだけ眠りから覚めるのが早くて、危うく命拾い。

 
悪魔の伝説。5人の子どもの生贄が必要だ。     絶望して拳銃で自殺を図るが失敗。

ハーバード氏から聞かされた話では、件の衣裳・カツラは悪魔の分身とでも言うべきもので
いったん身に付けたが最後、体は悪魔に乗っ取られてしまうしかないということだった。
そうなると首と胴体をを切断してしまうしか悪魔を殺す方法方法はない。
なるほどケントの体は人間の身体から悪魔のそれへじょじょに変身していく。
絶望して自殺を図るのだが、拳銃を撃ち込んでも死ねない体質に変わっていた。
普通の食事は受け付けなくなり、生きた子どもにしか食欲を感じなくなってしまう。
欲望を押さえ極度の空腹に悩まされるケント。
この状況から抜け出すためには5人の子どもの命を悪魔に差し出すしかない。
そうすれば元の人間に戻れるというのだが....。

ギャグっぽいところのない、マジメ?なホラー映画です。
ストーリー、構成などけっこう練ってある感じを受けて印象は悪くありません。
まあ少しは「あれ?」といったツッコミどころがあるけど特に問題はないです。(^^;

「天才スピヴェット」観ました。

2015-12-09 16:00:00 | 洋画
2013年:仏・加。 監督:ジャン=ピエール・ジュネ。 WOWOWからの録画。
アメリカの家族を描いていながら、制作陣はフランス系のスタッフたちという、
ちょっと面白いケースの映画です。監督は『アメリ』のJ=P・ジュネ。

 
天才少年の住むモンタナの田舎。          ベアード賞受賞を知らせる電話が。

アメリカ西部モンタナ州の田舎に住む、10歳の天才少年T・S・スピヴェット。
ある日スミソニアン学術協会からスピヴェット家に電話が入る。
以前少年が送った学術レポートがベアード賞に決まったという知らせだった。
授賞式に出席のうえ『記念スピーチをしていただきたい』という依頼だった。

家族全員のそれぞれが自分のペースを守って生活するのがスピヴェット家の習わし。
授賞式に出席するためには協会のあるワシントンDCに行かなければならないが、
わずか10歳といえど自力での旅を決意するT・S。
ある夜「心配しないで」と書置きを残して家を出る。大きく重いカバンと共に。

 
貨物列車に無断で乗る。              『タダ乗り野郎はいないか?』巡視員たち。

目的地までヒッチハイカーよろしく貨物列車にタダ乗りするT・S。
これでワシントンDCまで目指そうというのだから、ガキンチョながら根性が据わってます。
昔は良くいたというアメリカの放浪者(ホーボー)の伝統?を思い起こさせますねえ。
ただ鉄道会社のほうもタダ乗りを黙認しているわけではない。
定期的に見回りをしてタダ乗りする連中を排除する努力はしているワケです。

 
人物の立て看板を絶妙に利用。           東部の大都会シカゴに入る。

見回りに来た巡視員の目から巧みに逃れるT・S少年。(ここは笑う所ですよ(^^;
列車はいつか終点=大都会シカゴに到着。

 
タンクローリーに便乗させてもらう。        遂に目的地に到着。 

ここから先はタンクローリーに便乗させて貰って旅を続ける。
タンクローリーの運ちゃんは、なかなかの苦労人。さりげなく少年を気遣う。
そして長い長い旅路も(北米大陸をほぼ横断の大旅行)、ようやく終りの時がくる。
協会の前までタンクローリーを着けてくれ、「それじゃ頑張れ」と励ます運ちゃん。
協会では受賞者が10歳の子どもと知り驚くが、直ちに "大人の打算" を巡らし始める....。

これはなかなか楽しい映画でした。出演している俳優さんたちの全員が芸達者ですね。
ただ上手すぎて時にあざとい感じがする場面もありますが、まあ許容範囲でしょう。
序盤は家族のそれぞれが独立独歩といった感じなのに終盤は
さりげなく家族の絆を見せられ、ちょっとジンとしてしまいました(^^;

「ファイアーフォックス」観ました。

2015-12-06 16:00:00 | 洋画
1982年:米ワーナー。 監督:クリント・イーストウッド。 WOWOWからの録画。
1980年代の始めの頃。ソ連側では従来の水準を大幅に超える最新鋭戦闘機
ミグ31型 "ファイアーフォックス" の開発を進めているという情報をキャッチ。
これが量産配備されればアメリカやNATO諸国にとっては深刻な脅威になる。
口惜しいがこれに比肩しうる戦闘機を今すぐには作れない。
ではどうするか?
いっそミグ31型の試作機をかっぱらって、その技術をコピーしよう(^^;
そういうスチャラカな計画がアメリカ国家によって起案され実行されようとしていた。

 
退役軍人ガントのもとにヘリの来訪。        計画を聞かされて呆れかえるガント。

多くの条件を満たす唯一の適役者としてミッチェル・ガントの名が候補に挙がる。
まったく無謀な計画だとして、始めは全く聞く耳を持たないガント。無理もないが。
だが政府はガントの弱みを握っていた。
国有地に勝手に家を建てて住んでいる点を突かれて、やむをえず引き受けることに(^^;

 
いよいよソ連に入国。               荷物の中のラジオをチェックされ冷汗。

入国審査の際に荷物の中のラジオをチェックされヒヤヒヤもの。
実はラジオに見せかけた航空機用電子機器だったのだ。
バレれば即逮捕で一巻の終わり。だが何とか無事に通過して一安心。

 
ここから先は反政府組織の指示に従う。       遂にミグ31型に遭遇する。

これ以降は、反政府組織が一切の段取りを組んでくれている。
ガントはその指示に従うだけで良い。
ただしソ連のKGBが絶えず不審者やゲリラに神経を尖らせている。
一瞬の油断が命取りになりかねない。
ましてミグ31型は最重要軍事機密なのだから。

 
反政府組織の陽動作戦。格納庫内の爆発炎上。    死ぬ間際に計画の成功を知る反政府組織のメンバー。

反政府組織の陽動作戦。格納庫内に爆発炎上騒ぎを起こして
周りの注意をそらし、一瞬の隙を突きガントはミグ31型に乗り込む。
離陸を敢行~ミグ奪取計画はついに成功する。
だが自ら捨て石になってくれた多くの反政府組織のメンバーを忘れてはならない。
映画はここまでが前半となります。

後半に入ると映画の調子はガラッと変わります。
ソ連側も黙ってはいない。2号機がガント機を追撃するべく直ちに発進。
何しろマッハ5~6で航行可能な超がつく高性能戦闘機です。
その猛烈なまでのスピードは "快感" そのもの、とにかくメチャメチャに格好イイ!!
空中戦の部分を含めて時間など忘れちゃいますね。
特撮とはいえミグ31型の超高性能っぷりは観ていて痛快そのものだし、
1982年の映画にしてはサラウンド感が結構良くて、さらに気分を盛り上げてくれます。
これは当時のアメリカ国民の願望が込められている映画と言っても良いんでしょうね。
軍事的な競争相手ソ連に少々遅れを取っていたアメリカの国民としては
さぞこの映画で溜飲をさげたことでしょう。

それにしてもこの映画、前半の冗長な描写を削り、全体で2時間以内に
収めていれば、かなり印象が違ってたんじゃないかな?

「マッドマックス」観ました。

2015-12-05 16:00:00 | 洋画
1979年:オーストラリア。 監督:ジョージ・ミラー。 WOWOWからの録画。
だいぶ前に録画して、そのまま塩漬けになっていたものです。
視聴して直ぐに音がイマイチ....と感じました。
Fレンジが狭いし、モノラルか?と思うほど広がり感がありません。
まあ映画に没頭しているうちに気にならなくなっちゃったんですけどね(^^;
2と3はまずまずの音質なので、1だけの問題なんですけどね~。

 
勝手なことを喚いて公道を暴走する。        障害物に激突して炎上。暴走族は即死。

暴走族が我が物顔で公道を繰り返し暴走する現状がある。マックスを始めとする
担当警官たちが命がけで戦ってはいるが、どうしても対応が後手にまわっている
憾みがある。事件が発生して始めて警察の行動が開始されるからだ。

 
左端:暴走族のヘッド。              仲間の死体(棺桶)を引取に来たのだ。

とある田舎の駅に暴走族 ”ナイトライダー” の連中が勢ぞろいをする。
亡くなった仲間の遺体を引き取るためだ。鉄道便で到着した棺桶。
警察に復讐を誓う暴走族たち。

 
同僚は暴走族の襲撃を受け酷い死に方をする。    家族の安全を考えて辞めることにする。

同僚のグースが単独で行動している時に暴走族の襲撃を受ける。
その遺体は全身にひどい火傷を負い、もはや顔の判別すら難しい状態となっていた。
マックスはショックを受ける。深く考えたすえ家族の安全のためにも職を辞する決意をする。
上司は辞職願を却下。「休暇をやるから少し頭を冷やしてこい」。

 
暴走族に襲われる妻と子ども。           直ぐに病院に運ばれるが子どもは助からなかった。

だが事態は皮肉な結果に転ぶ。
マックスの家族は休暇の中途で暴走族と出会ってしまい、妻と子が襲われる。
妻は重体、子どもは助からなかった。
復讐だ!
そのままラストに向かってマックスの復讐劇が開始される。
1979年というやや古い映画なので今の目で見るとちょっと陳腐な部分もありますが、
全編にわたって高い緊張感が持続。これは凡庸な映画ではないと分ります。