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みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「舞妓はレディ」観ました。

2015-07-14 16:00:00 | 邦画
2014年:東宝配給。 監督:周防正行。 WOWOWからの録画。
観ていて初めのうちは「マイ・フェア・レディ」の翻案モノかと。
そうかと思うと何曲も挿入される劇中歌はディズニー風。
(軽快な明るい曲ではあるんですが、似ていると感じさせる時点でアウトなのでは?)
いっぽうで岩崎峰子さんの著書「芸妓峰子の花いくさ」に書かれているような
芸妓の厳しい修行の世界という側面を出してきたりもする。

全体的にまとまりが無いと感じます。上映時間135分は長すぎる?
時間を90分程度に押さえて、余計な部分を削り取った方がスッキリするのでは。
この映画を京都のあちこちを紹介するプロモーション映画とコメントされた方も
いたようですが、ナルホドと思いました。
本作はドラマとして考えると、あちこちとよそ見が多くて上出来とは
言い難いような気がします(^^;

 
いきなり地方から出てきて「舞妓になりたい」。   改めて祖父・祖母と共にご挨拶。

いきなり地方から出てきて「舞妓になりたい」という春子。
お茶屋側としても身元も事情もよく解らないうちに相手を引き受けるわけにはいかない。
改めて祖父・祖母とともにご挨拶にあがる。その時、お茶屋に出入りする大学教授(言語学)
(さしづめヒギンズ教授的存在?)が身元引受人として立候補。

  
最初は何もかもが勉強。まずは和服の畳み方から。  酷い言葉のなまりに半ば呆れる教授。

希望かなって舞妓修業に励む春子。予想はしていたが厳しい毎日が続く。
進歩のない春子にじれて踊りのお師匠さんから稽古の「お止め」を命じられたり、
思わず京言葉以外が出るたびに周囲から厳しく注意されたり。
さまざまにストレスが募ってついには失語状態に。

 
ストレスが高じて言葉がでてこない。        念願かなって舞妓に。初の席で舞を披露。

一時的な失語状態もなんとか切り抜けて、とうとう春子は舞妓となる。
花代をもらいプロとして見事に舞を披露。その直後に意外な事実が判明して....。

周防監督の初期の数本はどれも傑作と思いますが、
最近作になるほど自分は首を傾げることが多くなりました。
あの明快な面白さを、いつの間にか感じることがなくなりましたね....。

「あなたへ」観ました。

2015-04-16 16:00:00 | 邦画
2012年:東宝。 監督:降旗康男。 WOWOWからの録画。
自分にとってこの映画、微妙ですね。
”高倉健氏の遺作”と知り、じゃ観ようか程度の動機でして、
もともと氏の熱心なファンでも何でもない。
そんな人間の目から見ると、「高倉健さんは立派な人です!」なオーラを
周囲にたっぷり振りまいて?特殊な雰囲気を感じる映画でした。

というか周囲のスタッフや俳優さんたちが高倉氏にえらく気を使っているなということが
単なる一観客の自分にもビンビン伝わってくるんですよね。
それが氏への尊敬の念からくるものだということは分るにしても、
映画作品として考えた場合、ちょっと違うんじゃないかと。
まあマエフリはこの辺にして本題に入りましょう(^^;

 
生前の妻とのたわいのない会話。                   その妻も今は鬼籍に入ってしまっている。

 
夫の職業は刑務官。 技官の資格も持つ。                生前の妻からの遺言が届く。「故郷の海に散骨してほしい」と。

例え夫婦であろうとも、お互いを100%理解するなんてありえない。
努力を続けていくこと、それが大事なんだ。
この映画のメッセージとしては、そんなところのようです。

 
目的地までドライブの途中で多くの人と出会う。            ようやく亡き妻の故郷・長崎県平戸港につくが.....。

折悪しく台風の渦中にある平戸港。散骨目的と聞いて漁協もいい顔をしない。
船の安全を心配している最中に、散骨のための船を手配して欲しいなどと
邪魔くさいことを言ってくれるな!という反応。
だが懸命にお願いを続けるうちに、一人二人と理解してくれる人が現れる。

この映画、高倉健氏のファンならば高得点ゲットな作品なのかな?
そうでない自分にはそれなりに....でしたかね。

「WOOD JOB!」観ました。

2015-04-06 16:00:00 | 邦画
2014年:「WOOD JOB!」製作委員会。 監督:矢口史靖。 WOWOWからの録画。
「スウィングガール」「ウォーターボーイズ」などのヒットでお馴染みの監督さんです。
またしても似たような作劇のパターンの映画です(^^;
しかし出来は正直面白い。なので「ま、いいか」と結果オーライな感想になります(^^;
でも「映画にしてみて面白いネタ」を見つけるのって大変なんだろうなあ....。

 
大学入試に失敗、 カノジョにもフラれるユウキ君。           偶然手にした林業関係のパンフ。 表紙の彼女と知り合えるかも!?

 
来てみたら携帯さえ通じないド田舎。 こりゃ~軽率だったかな?     一か月の間は基礎を学ぶ。 まずは座学から。

基礎を終えた後は、それぞれ地元の林業会社に一年間お世話になる。
ユウキ君がお世話になるのは海猿の兄ちゃん(伊藤英明氏)のいる中村林業。
仕事に厳しいことでは地元でも良く知られている会社だ。

 
ユウキ君を迎えに来たこわもてのヨキ兄ちゃん。            しだいに仕事にも慣れてきて、 皆と一緒に杣唄も出るようになる。

後半も話の展開が結構面白いですね。ネタバレになるので書きませんが(^^;
これは観た後に楽しい気分になれる良い映画でした。

「テルマエ・ロマエ Ⅱ」観ました。

2015-03-11 19:43:00 | 邦画
2014年:テルマエ・ロマエ製作委員会。 監督:武内英樹。 WOWOWからのBD録画。

前作のヒットを受けて制作されたパートⅡ。
邦画には珍しく金と力が入った快作になっています。

 
ローマ帝国絶頂の時代。民衆に取り入るために今日もコロッセウムでは血生臭い殺戮ショーが繰り広げられていた。

 
ハドリアヌス皇帝とルシウス(左)。                  陰でやり取りを聞いていた元老院一派。彼らはあくまで領土拡張主義だ。
平和政策の一環として大規模な公衆のための浴場の建設を命じる。

幾度もの戦争を経て、もう十分に広大な領土を得たローマ帝国。
時の皇帝ハドリアヌスは、これからは民衆のために平和な世にしてゆこうと考えていた。
そのために人々が癒されくつろげる素晴らしい浴場の建設をルシウスに命じる。
これを物陰で聞いていた元老院一派。彼らは平和よりも更なる領土拡大を望んでおり、
従って様々な妨害工作を画策することになるが....さて?

 
ルシウスは工夫を重ねるうちに何故か現代日本のお風呂場にワープ。   娯楽要素を加味した浴場施設を見てルシウスは感銘を受ける。

まあ作劇のパターンは前作と変わらないんですが(^^;
いろいろお話に遊びの要素が盛られていて制作側がノッているのが分ります。
「やっぱり邦画だね」ってとこも一部ありますけど.....。
邦画としては話の作りも大きいし、まずまず出来が良い方だと思います。

「だいじょうぶ3組」観ました。

2015-03-06 19:33:20 | 邦画
2010年・東宝配給。 監督=廣木隆一。 WOWOWからのBD録画。
5年ほど前に劇場公開され、邦画としては好調な成績を記録したとのことです。
乙武洋匡氏の小学校教諭時代の体験をエッセイに纏めたものが
元ネタになっているようです。
(あるいは彼のことは処女作「五体不満足」の方が世に知られているかもしれません。)

一応、配役上では主役=国分太一氏ということになっています。
しかし本作を実際に観てみれば一発で判ることですが、
本当のヒーローは乙武氏以外にはあり得ません。

 
まずは赤尾先生から自己紹介。補助役として白石先生。         運動会。 赤尾先生は生徒たちとある約束をする。

 
運動会でいい結果を出せたら「頭を丸める」と。            生徒・文乃とその家族。厄介な問題を抱えていた。
自分の言ったことには責任を取る(^^; 
 
学級旅行。 生徒が力を合わせて先生を運んでゆく。           一年が経って、別れのときが....。

当初、乙武氏は「自分があまり表に出ない方が良いのでは」と口にされていた
ようですが、それは全くムダな思案?(^^; だったと思います。
乙武氏の "不満足な体" を見れば、国分氏の存在など一発で影の薄いものになっています(^^;
白石先生(=国分氏)には「お好み焼屋の恋人がいる」、
その程度の手軽な設定で赤尾先生のパワーに勝てるはずがないでしょう(^^;

原作に甘えたのか、やや演出上に厳しさの欠ける局面が無しとしません。
通り一辺で纏めているような印象を受けてしまいました。

生徒役として多数の子が出演していますが、プロ・アマごっちゃのようですね。
光る子がいるな、と思って調べてみれば既に芸能事務所に入ってたりします。
やはりどの世界でもプロとアマの差は厳然とあるもんですね(^^;

それでもこの中から将来の名優が出てくるかも知れないと思うと、
ちょっと楽しみですね。