修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

ばんば

2013-10-08 | おでかけ
ある山奥に 子どもをさらうばんばがおりました。
そのばんばは 「 こーとろ ことろ 」 そう唱えながら 子どもをさらっては 山の岩穴に閉じ込め ただ 眺めているのでした。

ある日 bcchiとbucchiの相方は 乗合タクシーに揺られて山懐に入って行きました。
狭い道を車が少しずつ上っていくと 窓から紅葉黄葉に彩られた白根のお山が見えてきました。



bucchiは カーブを曲がるたびに首をひねって 色づいたお山を見ていましたが その隣で相方はコックリコックリ・・・・・
やがて終点に着き タクシーを降りたbcchiたちを待っていたのは bucchiが大の苦手とするこの↓吊り橋でした。



どんなに嫌いでも この吊り橋を渡らなければ先へ進む事が出来ません。
bucchiの吊り橋嫌いを知っている相方は知らん顔をしています。
bucchiは意を決して吊り橋をゆっくり渡り始めたのですが 途中で立ち止まると橋がゆらゆらと揺れています。
後ろから人が渡ってくると 橋は更に揺れ ゆっくり渡るどころではなくなりました。 
しかし 揺れると云っても それほど長い吊り橋ではありませんでしたから 実際には大した揺れではなかったのです。
それでも吊り橋が大嫌いなbucchiにとっては 僅かな揺らぎも ゆ~らゆ~らに感じてしまい
パニクったbucchiは 走り出したい気持ちを必死で堪えながら 思いっきり早足で渡ったのでした。

何とか吊り橋を渡り終えたところが白根のお山の登山口です。



稜線を目指す大きなザックを背負った人たちを見送ると いくがいくが森の中へ・・・・・。
するとまた目の前に吊り橋が現れました。



最初に渡った吊り橋よりもずっと短い吊り橋です。
bucchiと相方の他にはこの橋を渡る者はなさそうでしたので 自分が渡りきるまで 相方に待っていて貰いました。
今度こそ吊り橋の揺れが小さくすむようbucchiは ゆっくりゆっくり歩み 途中でカメラを構える余裕も出てきたのでした。
この橋の下の流れは 大樺沢の雪渓を源としているのですから 上流を見上げ 見えない大樺沢の雪渓を見つめながら訊ねました。



           かわよかわ うまいにぎりめしやっから ばんばの岩穴教えてけろ
           やんだ こめつぶ ながれていっちゃうもの

更に いくがいくと 森の中には 不思議がいっぱいです。



かつてこの木がしっかり直立していた頃には枝だったものが 倒れたことで一本一本の枝が各々木に成長しています。
これも倒木更新のひとつの形なのかもしれません。

山の稜線付近は赤や黄色に彩られていますが 登山口付近ではまだ木々が最後の輝きを見せる前の実りの季節でした。 
朱く色づき始めたヤマブドウの茂みを見つけたbucchiは シメシメ・・・・心を躍らせ近づいていきました。
ところが 手の届く高さにはひと房もなく 手の届かない上の方にたくさん実をつけていました。



           ヤマブドウ ヤマブドウ うまいにぎりめしやっから ばんばの岩穴教えてけろ
           やんだ にぎりめしまでもったら かにどんにも くわれちゃうもの



           シナノキ シナノキ うまいにぎりめしやっから・・・・・
           やんだ にぎりめしなんぞくったら おもくてとべなくなっちまうもの



           ホコリタケ ホコリタケ うまいにぎりめしやっから・・・・・
           やんだ にぎりめしくったら はらふくれすぎて ほこりふけなくなっちまうもの

またしばらく森の中を行くと どこからか甘くふくいくとした香りが漂ってきました。
bucchiは はて 何の匂いだろうと 鼻をひくひくさせながら 甘い香りを放っているところに辿り着くと
そこには 大きな大きなカツラノキが 天に向かって思いっきり背伸びをしていました。
そここでbucchiは 大きなカツラノキの足下にぽっかり開いた樹洞に首を突っ込むと呟きました。



           カツラノキ カツラノキ うまいにぎりめしやっから・・・・・
           おぉさぁ くわっせぃ ばんばは ほら そこじゃぁ

カツラノキに云われて ふと我に返ったbucchiは 手元のスマホの画面に目をやりました。
そこには 可愛いおまめちゃんの姿があり それを見てニヤつくばんばの姿は・・・・・

* * * * * * * * * *

♪ こーとろ ことろ こーとろ ことろ ♪
元気に遊ぶ子どもたちに目を細めて いつも眺めていたいと思ったり
食べちゃいたいほど その存在に愛しさを感じたり
寝ても覚めても 小さな存在に山のような愛を注ぎたいと思っている 世のばばたちだったのです。
ことろのばんばも やまんばも みんな世のばばたちの姿なのでしょう きっと・・・・・ねっ!

 

参考 * 『ことろのばんば』 長谷川摂子・ぶん 子どものとも・福音館書店
 

神無月の本の森で

2013-10-05 | おはなし
           

                本日のメニュー 

      手袋人形    どんぐり*こねずみしゅん (出典*『のはらうた』 くどうなおこ)
      おはなし    お月さまのはなし (出典*東京子ども図書館編 『おはなしのろうそく』)
      読み聞かせ  もっともっとおおきなおなべ
      わらべうた   月見だんご
      紙芝居     へっこきよめ
      パネル     おおきなだいこん

           司書担当 *  bucchi担当

          * * * * * * * * * * *

折しも 近隣の保育所が一斉に運動会だったため おはなし会の参加者がいるだろうか・・・・・・
と心配したが 普段のおはなし会では おはなしの部屋に入ってこないような小学生の参加がみられた。
と云うことは おはなし会の持ち方について 小学生にも躊躇せず参加して貰うために一工夫必要だと云うことになるだろう。

読書の秋! ひとりでも多くの子どもたちに おはなしを聴く楽しさを伝えたい♪

秋空に微笑む

2013-10-02 | 手しごと


森の朝 見上げた空に 微かに虹の欠片が浮いていました。
それも東の空 おひさまのすぐ上に現れた虹で 普通に考えたらあり得ない状況です。
早朝から立ち込めていた霧と 上空を流れる雲が 何かしらのイタズラをしたのかもしれませんね。

++++++++++



森番が自分のショルダーバッグに 柿渋を塗り重ねて 堅牢さを増す作業をしています。



秋の陽射しをたっぷり浴びて 更に強く 色濃くなぁ~れ♪

私たちの宝へ♪

2013-10-01 | ひとりごと
ようやく おまめちゃんをこの胸に抱っこすることが出来ました♪ 
私たちの宝に こんなものを↓用意して この日が来るのを首を長くして待っていたんです。



秋生まれのおまめちゃんに合わせて 縫い絞りでとんぼを細工したら
お祝いの熨斗袋の水引をイメージして ミズヒキで染めたエコバッグをラッピング代わりにしました。
ミズヒキ染のエコバックの中には・・・・・



おまめちゃんが まだママさんのお腹の中でぬくぬくしていた頃から
いつか おまめちゃんに手渡す日を夢見て準備してきた品々。
おまめちゃんのファーストブックは 新米パパのファーストブックと同じ絵本を準備しました。
シンプルだけど 赤ちゃんを絵本の世界に誘う事初めには ぴったりの絵本だと思っています。

そして コレ↓こそ 新米じいやの想いがいっぱい詰まった じいや作ファーストトイです。



全てトトロの木(楠)を削り 口に入れても害が無い天然塗料を塗布してあります。
手前の笑い顔のような玩具の中には 鈴が仕込まれているので振るとチリン♪チリン♪可愛い音がします。
時計回りに 歯固め用(?)ムササビくん・一枚の板から削りだした不思議な輪っか・ことりさん・鈴が仕込まれたにぎにぎ。
小さなおててで持てるような重さと大きさに細工するのが 一番苦労したところらしく
つれあいの腕には 少しの間 湿布薬が絶えませんでした。

おまめちゃんには 少し早い品ばかりですが 心を込めた贈り物にカードを添えて♪