ご存知のように、アメリカ全土が今、大変な状態になっています。ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが逮捕される際に死亡した事件で、全米の大都市で暴動が発生中です。
パトカーが焼かれたり店が略奪されているエリアもあれば、ロサンゼルスやNYのブルックリン、首都ワシントンDCのように、警官隊とデモ隊との衝突に発展した都市もあります。アトランタのCNN本社も襲われたとか?
今朝からTVニュースはずっとその報道が続き、人々の「Black lives matter!」「Enough is enough!」「I can’t breath!」とのシュプレヒコールが聞こえてきます。
最後のI can’t breathというのは、地面に横たわったフロイドさんの首の上に白人警官が8分間も膝をついていて息ができなかった結果、ロイドさんが亡くなったことからですね。手錠をかけられて抵抗できない被疑者の首に、両膝をついて8分間!
ニュースの見出しには「アフリカ系アメリカ人、極度の緊張状態に」のような文が並んでいますが、これは黒人かどうかに関わらず、どの人種の人々も怒るのは当然でしょう。
この状況は新型肺炎の大流行に続く、さらなる悪夢のよう。新型肺炎の悪夢だけで精一杯だった人々の精神状態が、この人種問題で極限に達してしまうのではと心配です。
そこで、トランプ嫌いの私は思うわけです…。あっちの悪夢もこっちの悪夢も、トランプが大統領だからこその悪夢ではないかと!
たとえば、アメリカ本土にはまだまだマスクをつけない人が多いのですが、それはトランプ大統領自身がマスクを拒んでいるからだという人がいます。自分は毎日、PCRテストを受けているから大丈夫だと豪語し、マスクをつけないトランプ。
せっかく感染病の権威がマスクをつけるよう国民に伝えても、大統領が悪い手本を見せているわけですからね。しかもマスク問題は政治問題にもなっており、トランプの所属する共和党の支持者はマスクをつけないとか。一方、対立する民主党支持者はマスクをつけています。
さらには、この後に及んでアメリカはWHOを脱退すると宣言したり、中国に喧嘩を売ったりと、私にはあの人が狂犬にしか見えません。今こそ世界が手を取り合って、コロナに対峙する時だと思うのですが…。
そこにきて、この人種問題の勃発! 大統領就任以来、トランプは白人至上主義を振り回し、移民を追いつめ、国を分断してきました。メキシコとの国境に壁を築くだけでなく、アメリカの白人と非白人の間にも、深い溝というか壁を築いてきたわけです。それが…今日のこの結果に結びついていると私は思います。
今なおホワイトハウス前で起きている暴動に対しても、自分の支持者を集めて対立させようというツイート、はたまた軍事力で脅しつけるようなツイートでデモ隊をコントロールしようとしたり…。今回のことで、ああいう狂犬が権力の座に着くとこうなるということ、アメリカ中がわかってくれたのならいいのですが。
…それにしても。今回の大規模デモで、アメリカ本土でのコロナ感染はまたまた一気に拡大したでしょうね…。先日、あるチベット人男性が言っていた言葉をついつい、思い出してしまいました。
「お金や権力があっても、どうすることもできないものがある。コロナのように。金や権力を振り回す人間が出てくるから、コロナのような自然の脅威が起きる」
こういう悪夢のような状況が、アメリカの大統領選の直前に起きているのも、もしかしたら神の采配なのでしょうか。その結果、トランプの本質やネガティブな影響がクッキリ浮き彫りになったことは確か。
…一刻も早く全米でのデモが収まり、そしてコロナも収束し、平和なアメリカが戻って来ますように! 心から祈らずにはいられません。
※今日はド暗い話になってしまってゴメンナサイ! 冒頭の写真は、今朝、サムズクラブで買ってきた新鮮なアンセリウムです。12本入って$15というのは、ホノルルでは格安。しかも今日は、ずっと手に入らなかった消毒用ナプキンやトイレットペーパーも久々に入手できて、万歳! その点、楽しい朝となりました。