前回紹介したカールスミスビーチで、地元の女の子とお話しする機会がありました。
というのも、悠々と泳ぐ海亀(ホヌ)の姿を追っていたら、ある女性の周りを周遊しているのに気づいたのです。その女性は大学生くらいのハワイアン。BFと楽しそうに浅瀬で過ごしていましたが、その周りをホヌはぐるぐるし、時には女性に突進したりしていました。
なので私もつい女の子に注目したのですが、その背中に、漢字で大きく「山本」と彫られているではありませんか。おそらく日系人の誇りを胸に? 背中にタトゥーを入れたのだと思います。
で、つい「ミス・ヤマモト~」と話しかけてしまった私。「そのホヌは、あなたのアウマクアですか?」
女の子はキョロキョロした後、私が呼びかけたのを知ると不思議そうなお顔でしたが、「あ、あなたのタトゥ―を見て、山本さんってわかったのよ」と説明するとホッとしたよう。私の問いに、「ノー。でもホヌは父のアウマクアです」と答えてくれました。
ちなみに、アウマクアというのは家族神のことですね。一族を守ってくれる存在で、ハワイでは亡くなったご先祖さまが動物の姿を借りてこの世に戻ってくると信じられています。なので、先祖神とも呼ばれます。
「ということはつまり、ホヌはお父さんだけではなく、あなたのアウマクアでもあるのでは? 直系ラインなら同じアウマクアを持つのでは」。そういうとミス・ヤマモトは、そうですか~とニッコリ。やっぱりと言いますか。なにかあのホヌは、ミス・ヤマモトをずいぶん気にかけている様子でしたよ。ホヌとは関係深い家柄なのかもしれません。!
このミス・ヤマモトは、カールスミスビーチのすぐ近くに住んでいるとか。この次にホヌの海に出かけた時、また会えるといいナ。そんな、可愛らしい女の子でした。
ミス・ヤマモトのホヌのアウマクア。
なんか、とてもいいお話です。
マノがアウマクアという少年を主人公にした小説を、読んだことがあります。舞台はもちろんハワイで、とても面白いお話でした。("Sharks In The Time of Saviors")
じゅん先生のアウマクアはなんですか?
ハワイ暮らしも長く、ご主人もハワイアン。
きっと、何らかのアウマクアが、守ってくださっていると思います。
私のアウマクア…ではないけれど、主人のアウマクア、海の生物です。
ちと狂暴な、あの生物ですよ…。
なんだかアウマクアを公言したくない人がいるとのことで、うちの主人も然り、のよう。
私は、穏やかなホヌがやはり好きです。海でホヌに出会うと、心の底からホッとします~。
アラモアナビーチも、ホヌとの遭遇率、高しですよ!