昨日、ダウンタウンのカワイアハオチャーチで、主人の大叔母さまのお葬式が執り行われました。
大叔母は101歳でした。6人の子供と16人の孫、40人の曾孫、21人の曾々孫を残しております。まさに大往生ですね。王族も通った由緒あるカワイアハオチャーチで、それにふさわしい、とてもハワイアンなお葬式でした。
しかも広い教会には人がいっぱい! カワイアハオチャーチの日曜礼拝に以前、よく出ましたが、ふだんの日曜礼拝よりもよっぽど人が入っていて、ビックリしました。
大叔母のお棺の上には、1914年に作られたハワイアンキルトが掛けられ(とはいえ、これはすでに亡くなっている大叔父が生まれた時、そのまた大叔母が作り贈ったものだそうです)、直系家族はみなマイレレイをかけていました。
息子にはミュージシャンもいれば、カワイアハオチャーチのオルガン奏者(オルガンといっても…壮大なパイプオルガンですよ)をしている人もいるので、歌唱ありフラありの、とても賑やかな式でした。
そう、日本では葬式がしめやかに行われるのに対し、アメリカ、特にハワイでは葬式を「人生のセレビレーション」と呼んで、なごやかに行いますよね。特に大叔母は101歳と、素晴らしい生を全うした方ですから、まさに人生のお祝い的な雰囲気がありました。今頃、大叔母は、天国で夫や兄弟・姉妹、親などと「久しぶり~!」と再会し、昔話に花を咲かせていることでしょう。
言い方は変ですが…とてもよい、素晴らしいお葬式を体験させていただきました。
そういえば黒澤明監督の「夢」の最後でも、賑やかな葬列のシーンがありましたっけ。
どう見てもお祭りとしか見えない、花や楽器に溢れた葬列で。
日本も昔は、あの世への旅立ちをドンチャン騒ぎで見送ったのかもしれませんね?
今は反対に、命が粗末になってしまっていて。
生を全うすることの意義が、軽んじられているのかもしれません…。
お釈迦様が言ったように、この世は四苦八苦、苦しみの世界に生まれてくるので、死んでお勤めを果たしたということは喜ばしいことなんだと思います。祝福を持ってあの世に送り出すのですね。反対に誕生は、苦しい世界にみんな「泣きながら」生まれてくるのかもしれません。