話がいろいろ横にそれ、四方山話が続いてしまいましたネ。今さらですが、カウアイ島に話題を戻したいと思います。以前メネフネ伝説の残るマニニホロ・ケーブを紹介しましたが、もう1つ、マニニホロ・ケーブのすぐ近くにあり、一般にウェット・ケーブと呼ばれる、ワイカナロア・ケーブについてサッとご紹介しましょう。
山肌にぽっかりあいたこの洞窟の中には泉(湖?)があり、そのゆえウェットケーブとよばれるのですが、ここにも伝説がいくつか残されています。まずは地名にちなんだ伝説で、この洞窟はハワイ四大神の1人、カナロアによって掘られたというもの。カナロアは兄弟のカネとよく対で神話に登場し、各島で清水を掘り当てる物語が残っており、この洞窟もその1つ。ちなみに、ワイカナロアのワイはハワイ語で水を意味します。
もう1つは、火山の女神ペレが棲家を探してこの洞窟を掘ったという伝説です。ところが水が湧き出てきたので、ペレは洞窟に住むのを諦めたとか…。
ですが一説によれば、洞窟内の泉の水には癒しのパワーがあり、昔は王族だけが入水することができたとか。病んだ王族はこの水を飲むか、ここで泳ぐかして、病気回復を祈ったのだそうですヨ。
水は地下からの湧き水で、ものすごく冷たいのですが、そのためなのか。はたまたバクテリアが繁殖しているのか。なぜかはわかりませんが、現在、この泉には立ち入りが禁止されています。まるでルルドの泉のようなこの泉の癒しのパワーを、実際に実験・体験できないのは残念なこと…。興味は尽きません!
余談ですがカウアイ島初体験だったうちの息子は、あんな洞窟を見、こんな洞窟を見、ほかに「太平洋のグランドキャニオン」と呼ばれるワイメアキャニオンなども見て、すっかり感服したよう。「リタイヤしたらカウアイ島に住みたいな」などと言っています。まだ高校生でリタイヤはあと50年近く先の話ですし、しかも都会好きの息子ですが、奇景が点在するカウアイの魅力にはすっかり参ってしまったようです。
そして私は…。久しぶりに、カウアイ島で奇怪な体験をしてしまいました。次回、お話しますね。引っぱってスミマセン。