ちょっと時間が空いてしまいましたが、カルチャーな毎日を過ごしていた2週間前の週末、ビショップ博物館にも出かけてきました!!
ちょうど会員権が切れていたのでその更新と、もう一つ、気になる展示があったからです。「タタウーポリネシアの印」がそれ。タタウはタトゥーの語源になったサモア語ですね。タヒチでもタトゥー。ハワイではTがKになり、カカウと呼ばれます。
その言葉が18世紀、イギリスのクック船長の太平洋航海の際に西洋に持ち帰られ、タトゥーという英語が生まれました。タトゥ―の伝統については、例によってアロハプログラムでも紹介していますので、ご覧くださいね。
さて、ビショップ博物館の展示では、サモアの伝統に焦点を当て、タトゥの美を写真で紹介。私は数々のタトゥー写真はもちろん、その企画に関わったサモアのタトゥー師、スアさんのお言葉を読んでジーンとしてしまいました。
「私がタトゥーについて話す時はいつでも、ただタトゥー師であることやタトゥーがどうの、などと話すのではありません。家族や人生について話します。タトゥーはライフスタイルであり、文化。私はタトゥーに命だって捧げます」
「タトゥーのおかげで、自分たちが完全に植民地化されたわけじゃないことを思い起こすことできます。西洋人がやって来て教えを解き、西洋の生活様式とともに植民地化していったけど、タトゥーは私たち民族を過去の責任や歴史、遺産、文化に結び付けてくれるのです。…」
なかなか深い言葉ですよね~。もしかしたら、サモアはポリネシアのなかでも「彫り」の中心地なのかもしれません。
このタトゥー展は、7月4日まで開催中。チャンスがあったら、ぜひ! ご覧くださいネ。
(あ、告知していませんでしたが、アロハストリートにて新コラムが公開されています。こちらもご覧くださいね)
やはりカリフォルニアですか。ハワイからの移住者、多いですよネ。
そして…。出身者自ら「西には行くな」? 確かに!
私も島西部には、たとえ家族と一緒でも行きたくない感じです。
余所者が悪目立ちしてしまう土地ですよね。
カリフォルニア州ノースリッジです。交換留学生で、とても短い間でしたが。
ホストファーザーは、フィリピーノとハワイアンの混血で、とても大柄な方でした。オアフ島のナナクリのあたりが実家で、よく「ノリコ、オアフに行ったら一人で西には行くなよ。とても危ないからね」と言われてました(笑)
アメリカに留学なさっていたのですね!
そしてホストがハワイアン? それはどこだったのでしょう。
カルフォルニア? テキサスあたり?
ハワイアンの人々にとって、タトゥーはファッションではなく「印」ですよね。
それが民族の印だったり家系だったり…。
1970年代のハワイアン・ルネッサンス以降は、民族の誇りとしての「印」だったと思います。
神奈川新聞のご紹介(FB)も有難うございます!
シェアさせていただきました~。
10代の頃、アメリカ本土に留学していた時、お世話になったホスト・ファーザーがハワイアンでした。二の腕には見事なタパ柄のタトゥーがあって、見るたびに何かピリッと緊張したのを覚えています。あれが彼のアイデンティティーの現れであるということは、何も説明されなくても、感覚として伝わってきたものです。3月6日発売の神奈川新聞のじゅん先生の記事に、「ハワイでは石、砂、土の一粒に至るまで神に由来する」という印象的な言葉がありました。神々が植物や自然現象に姿をかえる、キノウラもこの考え方に起因しているように思います。なんだか日本の八百万の神様が、石や木に宿るのと似ていますね。タトゥーも然り、文化や自然に敬意を払う気持ちがなければ、その土地、国、を本当に知ったということになならないのだな〜と、強く感じました。