ここに来て、グッと気温が上がり始めたハワイ。先週あたりはあまりにヒンヤリとして、けっこうダウンジャケットを着ている人を見かけたものです。「ここ、ホントにハワイ? 南国の楽園じゃないの?」と、信じられない思いで過ごした日々でした。
そんなわけで久々に出かけて来ました、マカプウ近くの「ペレズ・チェア」へ! マカプウ・ライトハウス・トレイルの入口に設けられた駐車場から、速足で歩くこと20分。往復40分の気持ちのいいウォーキングを楽しんできました。
ペレの椅子は、ご存知のように、火山の女神ペレがその昔、腰かけたとの伝説が残る巨岩です。今回、ペレの椅子の鎮座する崖から30メートル?くらい下にある小さなビーチにも出かけた私達。嬉しいことに、こちらではハワイ固有の植物がいろいろ見られました! 特にイリマとパウオヒイアカが、驚くほどたくさん群生していました。
イリマといえばオアフ島の花として制定されている、直径2センチ弱のオレンジの花。この花を数百枚、数千枚と繋げてつけるレイは、高価で特別感のあるレイですよね。
一方、パウオヒイアカは、直径1センチにも満たない小さな可憐な花です。ペレが、赤ちゃん時代のヒイアカ(2人は姉妹です)を連れて魚を獲りに海に出かけた時のこと。すやすや眠るヒイアカをビーチに残してペレは魚を取っていたのですが、ヒイアカの上に日が照ってきたため、この花が蔓を伸ばしてヒイアカのために日陰を作ったという神話があります。
…こんな小さな花の陰ですやすや眠るヒイアカは、さぞさぞ小さな赤ちゃんだったのでしょうね! ちなみにパウオヒイアカは、ハワイ語でヒイアカの巻きもの、という意味になります。
さてペレはヒイアカを溺愛し、お母さん代わりでもあったわけですが、ある出来事をきっかけに永遠に2人は決別します(まあ…男性絡みの悲しい出来事があったわけです)。
…そんなこんなで、今回、ペレの椅子のすぐ下の浜辺に、パウオヒイアカの花が咲き乱れているのを見て、ちと複雑な気持ちになりました(ハイ、私はハワイの神話世界に生きております…)。やはりヒイアカはまだ、お姉さんのペレを密かに慕っているのかな…なんて! 考えすぎでしょうか…?
※アロハストリートで今月の記事「真珠湾と鮫の女神の過去」がUPされております。こちらもよろしくお願いします!