森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

このたびの銃撃事件に思うこと

2022年07月09日 | 日記


安倍元総理が亡くなりましたね。昨日、娘から襲撃の第一報を聞いた時、信じられませんでした。娘が日本に留学していたのは、ちょうど安倍総理の時代だったので、娘も動転していました。

銃撃事件そのものもショックでしたが、やはりあの警備の薄さも、同様にショックでした。SPや奈良県警の警官が一帯にいても、あんな風に誰でも総理に近づける環境だったこと。特に背後の警備はほぼないに等しかったこと。

日本では銃犯罪が少ないし、アメリカのような荒々しい国ではありませんから、あの警備はずばり、要人が襲撃される想定ゼロの警備だったのだと思います。おそらく「そこ、押さないでくださ~い」とか、交通整理のノリというか、その域からあまり出ないレベルの警備だったのでは。

さらに一晩明けていろいろな動画が出てくるにつれ、いっそうショックを受けました。昨日、犯人が2発撃って2発目が当たったと聞いた時、バンバン! と2発連続して撃ったのかと思ったのです。でもその光景を見ると1発目と2発目の間隔があいていて、バン……バン! という感じでした。であればなぜSPは、安倍総理に覆いかぶさるなり、カバーに入らなかったのか。…おそらく日本では、銃での襲撃が想定されていないのだと思います。

銃社会のアメリカでは、こういう事態では即、SPが要人を囲むOR覆いかぶさるように飛びつく段取りだと思うのですが…。

さらに、容疑者は聴衆に紛れてうまいこと安倍総理の背後に近づいたのかと思っていたら、今朝のニュースを見ると違いました。容疑者は明らかな意思を持った足取りで、素早くスタスタと安倍総理に近づいていました。手には(カモフラージュされてはいても)明らかに武器に見えるブツを持って…。

昨日の報道では、容疑者は手製の銃をカメラ風に偽装して...みたいな報道がありましたが、それは路上に置かれたブツを見ての報道だと思います。容疑者がブツを手にしたあの姿勢は、明らかに武器を手にした男のそれでした。武器そのものも、私には機関銃のように見えました。

ようするに...。総理の背後に、誰も目を配っていなかったのですね! 残念すぎます…。

安倍総理は確かにいろいろスキャンダルもありましたし、アベノミクスとかアベノマスクとか、迷走時代もあったと思います。トランプ大統領との関係も、思うことがありました。でも、あんなふうに殺害されるほどの悪人では、断じてありません。振り返れば、リーダーシップを持った総理だったと思います。

安倍総理の冥福を、心からお祈りします。
コメント (2)
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