森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

え? 外出禁止令が1か月延長?

2020年04月22日 | 日記


そうなんです。今日、ホノルル市長の発表があり、4月末までの予定だった外出禁止が、1か月延びたのです…。これはオアフ島に限っての話になりますが、恐らくハワイ州知事も同じ決定を下し、全州の自粛が延長されるのではないでしょうか(涙)。

正直、あと外出自粛もあと少しと思って頑張ってきただけに、ちょっとガックリ…。でも、今日の発表と同時に、オアフ島の公園については運動などの目的に限りオープンされることになったので、こうして少しづつ、制限を緩和していく心つもりなのでしょう…。そう思って辛抱しなければいけませんね。

こんな状況の中でかえすがえすも思うのは、モロカイ島カラウパパで生涯を閉じたダミアン神父が、どれほど偉大だったかということです。

ベルギー出身のダミアン神父は19世紀、20代でハワイに赴任し、ハンセン氏病患者の隔離地域となっていたカラウパパを訪問。政府からも医者からも見放され、ただ死ぬのを待つばかりの悲惨な状況だった人々を見て衝撃を受け、自ら希望してカラウパパに赴いたんですよね。

ダミアン神父は隔離地域でまさに孤軍奮闘し、医者ではないけれど患者に対しできるだけの手当をし、教会や学校を建て…。放置されていた病人が生活の秩序を取り戻し、人としての尊厳を取り戻して心穏やかに神のもとに旅立てるような環境を、モロカイ島で築いた人なのです。その結果、自らもハンセン氏病に侵され、亡くなったのでした。

今でこそハンセン氏病は治癒可能な病いとなったわけですが、治療薬もなかった19世紀の昔、それは恐ろしい死の病いだったわけです。そんな中、患者との「濃厚接触」も恐れず、教え導いたダミアン神父。

そんなダミアン神父をハワイの人々は今もこよなく愛し…。ダミアン神父は今ではバチカンで聖人の列に加えられ、聖ダミアンとして知られています。

一方、外出禁止が少し長引いたからといって、こうしてブツブツ言っている私…。ダメダメですよねー。今この記事を書きながら、何だか恥ずかしくなりました。

冒頭の写真は、今朝のウォーキング@ダウンタウンの途中で訪問したダミアン神父像です。ダミアン神父の清い人生に想いを馳せながら、明日も頑張りまーす!
コメント (2)
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